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溶解度パラメータ (SP値・HSP値) の基礎と活用法

溶解度パラメータ (SP値・HSP値) の基礎と活用法

~多成分系材料における溶解性/分散性の制御と評価、配合設計~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2026年2月4日〜14日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2026年2月4日まで承ります。

概要

本セミナーでは、微粒子の分散安定化、ポリマーブレンドやポリマーコンポジットにおけるSP値の活用法について、界面活性剤や分散剤の選定、表面改質法なども交えながら、基礎から分かりやすく解説いたします。

配信期間

  • 2026年2月4日(水) 10時00分2026年2月14日(土) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2026年2月4日(水) 10時00分

受講対象者

  • 微粒子・粉体に関連する技術者、研究開発・生産製造・品質管理担当者
    • 医薬品
    • 食品
    • 化粧品
    • セラミックス
    • 塗料・インク・トナー
    • 肥料
    • 化学原料
    • 電子材料
    • 金属材料
    • 電池材料
    • 粉末治金 など
  • 微粒子分散・微粒子凝縮に関連する技術者、研究者
  • 分散・凝集について基礎から学びたい方
  • 微粒子分散・微粒子凝縮で課題を抱えている方

修得知識

  • 溶解度パラメータの基礎
  • 溶解度パラメータの求め方と利用法
  • 高分子分散系材料における溶解性の制御と配合設計
  • 粒子分散系材料における分散性の制御と配合設計

プログラム

 溶解度パラメータ (SP値) は、分子間力に由来する材料間の親和性を定量的に示す指標です。SP値の近い材料同士は「よくぬれ、よく付き、よく溶け合う」という経験則で知られています。
 本講習では、高分子分散系や粒子分散系など、さまざまな材料開発の現場で重要となる「ぬれ・分散性」「付着・接着性」「溶解性」の評価と制御をテーマに、SP値の理論的背景から実践的な活用法までを体系的に解説します。多数の事例や演習を通じて、分散系材料の配合設計への応用方法を具体的に理解していただきます。

  1. 溶解度パラメータ (SP値・HSP値) の基礎と利用法
    1. ヒルデブランドのSP値とハンセンのHSP値
    2. SP値・HSP値の利用法
      1. 直角座標表示とHSP距離 (ハンセン距離)
      2. ハンセン球と相対的エネルギー差 (RED)
      3. テァーズ線図 (三角座標) 表示とてこの規則
    3. 4DSP値とEED (Exchange Energy Density)
  2. 溶解度パラメータ (SP値・HSP値) の求め方
    1. 化合物のSP値・HSP値の求め方
      1. 原子団寄与法による数値計算法
        • フェドーズ法
        • バン・クレベレン法
        • ステファニス・パナイオトゥ法など
      2. ハンセン球・ダブルハンセン球による溶解/膨潤法
      3. 拡張ハンセン法による数値計算法
      4. インバースクロマトグラフィー法 (IGC法)
    2. 粒子のSP値・HSP値の求め方
      1. 凝集/沈降法および接触角法
      2. IGC法
      3. 低磁場パルスNMR法
  3. 混合溶媒・高分子分散系における溶解性制御と配合設計
    1. 混合溶媒の相図および溶解性の制御
      1. 超臨界抽出における共溶剤の選択
      2. ナノペレブスカイト貧溶媒析出法
    2. 高分子溶液の相図および溶解性の制御
      1. 酢酸セルロースエアロゲル
      2. 3Dスキャフィールド
    3. 高分子ブレンドの相図および溶解性の制御
      1. 多孔質膜メンブレンコンタクター
      2. ポリマー改質アスファルト
  4. 高分子コンポジットにおける付着性制御と配合設計
    1. SP値差を用いた評価
      1. カーボンナノチューブ分散樹脂
    2. HSP距離と相対的エネルギー差による評価
      1. コア/シェルナノ粒子強化エポキシ樹脂
      2. シラン化粒子レジンコンクリート
    3. ハンセン球/ダブルハンセン球の重なり度による評価
      1. シリカ・ポリプロピレンコンポジット
      2. メソスケールLi電池用負極材料
  5. 粒子分散液のぬれ・分散安定化と配合設計
    1. 酸化グラフェンのぬれ/分散化
    2. 高分子分散剤を用いた立体反発安定化
      1. 高分子分散剤の種類・構造と吸着特性
      2. 高分子ブラシによる立体反発安定化
    3. 高分子分散剤の取捨選択法
      1. ハンセン球法とタルクの最適分散剤
      2. ダブルハンセン球法とCBの最適分散剤
      3. 4DSP値と難分散性有機顔料用分散剤
  6. まとめ
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 180,000円(税別) / 198,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 210,000円(税別) / 231,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • セミナー資料は、郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2026年2月4日〜14日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。

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