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フィルム製造における製膜/成形技術とスリット・巻取り技術の基礎と実際

フィルム製造における製膜/成形技術とスリット・巻取り技術の基礎と実際

~R to R (ロール・トゥ・ロール) 方式によるフィルム製造工程の基本技術、トラブル対策~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2026年2月5日〜19日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2026年2月5日まで承ります。

概要

本セミナーでは、プラスチックフィルムを取り上げ、フィルムの代表的な技術内容について、分かり易く解説するとともに、実際の製造で発生する様々な欠陥や問題について、その対策に役立つような事例等を紹介いたします。

開催日

  • 2026年1月21日(水) 13時00分17時00分

修得知識

  • フィルム製膜 (成形) ・スリッター設備・プロセスの技術ポイント
  • フィルム製膜 (成形) ・スリッター・巻き取り工程における課題、発生する欠陥とその対策例
  • ロールtoロール製造における技術内容や課題

プログラム

 本セミナーでは、RtoR (ロール・トゥ・ロール) 方式によるフィルム製造工程において、溶融樹脂からフィルムを成形する「製膜技術」、および所定の幅にカットしロール状に巻き取る「スリット加工・巻取り技術」について、設備構成や工程の基本を体系的に学びます。講師は業界の第一線で活躍する専門家であり、実際の現場での事例を交えながら、基本的な技術から操作上の課題、トラブル対策までを丁寧に解説します。ロール・トゥ・ロール方式によるフィルム製造は、光学・電子・電池分野など多様な用途に展開されており、効率的な量産手法として注目されています。
 本セミナーは、これらの技術を体系的に理解する絶好の機会となります。若手技術者の育成や現場力の向上を目的とした教育の一環としても、ぜひご活用ください。

  1. フィルム材料の概要
    1. はじめに
      • 工業用プラスチックフィルムおよびその市場について
    2. 要求される重要ポイント
      • 耐久性
      • 柔軟性
      • 光学特性
      • 熱特性など
    3. 各種フィルム材料 (特徴と用途)
      • PE
      • PP
      • PET
      • PVCなど
  2. フィルム成形技術の概要
    1. 製膜工程全般
      • 重合
      • 押出
      • 延伸
      • 巻取りまで
    2. 溶融製膜と溶液製膜
      • 製膜方法の違い
      • 製膜方法の特徴など
    3. 延伸技術
      • 延伸方法の分類と比較
      • 延伸による特性変化
    4. その他工程
      • 耳スリット
      • 検査
      • 巻き取りなど
  3. 溶融製膜技術
    1. 全体フロー
      • 重合
      • 押出
      • 製膜
      • 縦延伸
      • 横延伸
    2. 重合・ペレット化
      • 重合プロセス
      • ペレタイズの例
    3. 押出技術
      • 押出機の構造
      • スクリューの機能
      • 押出ダイにおける課題など
      • キャスティング
      • フィルタリング
      • リップ調整の特徴など
    4. 延伸技術
      • 縦延伸および横延伸の設備と特徴、温度設定の例など
      • 延伸における留意点、延伸による特性変化など
    5. インラインコート
      • 目的
      • 利点
      • 懸念点
      • コーティング方式など
    6. 今後の課題
      • 広幅化
      • 高速化
      • 高品質化
      • 高強度化
      • 薄膜化など
    7. トラブル事例と対策
      • フィッシュアイ
      • 押出時のトラブル
      • フィルム不良など
    8. 特許から見た技術動向
      • 補足1:インフレーションフィルム成形
      • 補足2:PETボトル製造プロセス
      • 補足3:PETリサイクル技術
  4. 「切る」とは、「スリット」とは
    1. 「切る」の定義〜意味
      • 「切る」ということ
      • 「切る」と「斬る」の違いなど
    2. 「切る」「切れる」メカニズム
      • 化学結合と物理結合
      • 刃物による結合の破壊など
    3. 「切断」と「剪断」の違い
      • 「切断」と「剪断」のプロセスとメカニズム
    4. スリット〜スリット加工とは
      • スリットの意味
      • 裁断の方法と種類
      • スリット加工の商流など
    5. 種々の切断方法
      • ガス
      • 機械
      • レーザ等
  5. スリッターの基本
    1. スリッターの分類 (方法と構成など)
      • シェアカット
      • レザーカット
      • スコアカット
    2. スリッターのライン構成
      • 送出しからスリッターとフィルム巻取りを含んだ構成例
    3. レザーカットの概要
      • レザー刃と回転刃
      • 空中切りと屈曲切りの違いなど
      • 片刃と両刃の比較
    4. シェアカットの概要
      • 円形回転刃 (ゲーベル型) の構成
      • 刃先形状など
    5. スコアカットの概要
      • アンビルロール素材と刃先形状
      • 接圧・精度など
    6. ロールスリッターの概要
      • 構成や特徴など
    7. スリッター刃の特徴
      • 刃の材質
      • 表面コーティングの例と特徴など
  6. スリットにおける問題と対応
    1. 適正なスリットをするためのポイント
      • セッティング〜メンテナンスにおける注意、重要ポイント
    2. シェアカットにおける現象と対策
      • 切れ味を維持するためのポイントなど
    3. 発生するトラブル例と対策
      • 切れ味不良に対する要因と対策など
  7. 周辺技術ならびに種々の加工方法
    1. 安定スリットのためのロール
      • テンションピックアップロール
      • EPC
      • エキスパンダーロールの概要
    2. 巻き取りの方式と技術課題
      • 張力制御
      • 中心駆動方式
      • 表面駆動方式
      • 巻き取り時の張力均一化
    3. 種々のスリット加工方法
      • レーザスリット
      • 超音波カッター
      • ヒートスリットなど
      • 補足4:特許に見るスリット加工トラブル対策事例
        • 出願内容の傾向
        • 技術対象など
      • 補足5:クリーンエリアでの静電気対策
        • 静電気対策法の例
        • 基材クリーニング方法の例など
      • 補足6:多層・積層フィルム成形について
        • 商品例
        • 多層・積層フィルムの製造方法
        • 設備内容
        • 課題など
  8. 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,400円 (税別) / 37,840円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,400円(税別) / 37,840円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

ライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
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  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
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    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2026年2月5日〜19日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
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