技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

レオロジー入門

レオロジー入門

~線形粘弾性を中心として~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、レオロジーについて基礎から解説いたします。
まず、粘弾性挙動の定義を明らかにし、それを的確に表現できる力学模型のMaxwell模型を導入して、その際に定義される緩和時間の重要性を明らかにします。
さらに、緩和時間を支配する温度の寄与に言及して、粘弾性挙動の温度依存性も解説いたします。

開催日

  • 2025年11月20日(木) 10時30分16時30分

修得知識

  • レオロジー測定の基礎
  • 線形粘弾性理論の基本概念
  • Maxwell模型の導入の意味
  • 緩和時間の重要性
  • 粘弾性挙動に与える温度の重要性

プログラム

 物質の変形と流動を取り扱う学問分野である「レオロジー」の主要部分を「線形粘弾性」が形成します。この講演では、この線形粘弾性の基礎的な考え方を解説します。高校生の時に習った数学の知識のみで理解できるように内容をまとめてみました。レオロジーに興味があり、勉強したいとお思いの入門者の方から、既に粘弾性測定の経験を持ち,得られた測定値の物理的な意味合いを再認識したいとお望みの経験者の方々まで、幅広い背景の聴講者を対象とした講演内容になっております。
 まず、粘弾性挙動の定義を明らかにし、それを的確に表現できる力学模型のMaxwell模型を導入して、その際に定義される緩和時間の重要性を明らかにします。さらに、緩和時間を支配する温度の寄与に言及して、粘弾性挙動の温度依存性も明らかにしたいと思います。

  1. レオロジー入門
    1. レオロジーとは?
    2. 粘弾性はレオロジーの一分野
  2. ひずみ、ひずみ速度、応力、弾性率、粘性率等の定義
    1. ひずみ、ひずみ速度、応力の定義
    2. (純) 弾性体と弾性率の定義
    3. (純) 粘性体と粘性率の定義
    4. 線形性と非線形性
  3. 静的測定と動的測定における弾性体、粘性体、粘弾性体の応答
    1. 静的測定と動的測定における弾性体の応答
    2. 静的測定と動的測定における粘性体の応答
    3. 粘弾性体の定義
    4. 応力緩和挙動、緩和弾性率
    5. 動的粘弾性挙動、貯蔵弾性率と損失弾性率
  4. 力学模型
    1. 粘弾性挙動を表現するMaxwell模型、緩和時間の導入
    2. Maxwell模型の応力緩和挙動
    3. Maxwell模型の動的粘弾性挙動
  5. 緩和スペクトル
    1. 一般化Maxwell模型
    2. 緩和スペクトル
  6. 重要な粘弾性パラメータ
    1. ゼロずり粘性率
    2. 定常状態コンプライアンス
    3. 平均緩和時間
  7. 緩和時間を支配する因子
    1. 広い時間域と広い周波数域での粘弾性測定の困難
    2. 分子運動の速さを支配する温度
    3. 温度-時間換算則
  8. 温度-時間換算則の実際
    1. Andradeの式
    2. Vogel-Fulcherの式
    3. Williams-Landel – Ferryの式
  9. まとめ
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/9/2 製品設計に役立つゴム材料の勘所と最適設計手法 東京都 会場・オンライン
2025/9/2 エポキシ樹脂 2日間総合セミナー オンライン
2025/9/3 可塑剤・フタル酸エステルを取り巻く国内外の規制・市場動向と今後の課題 オンライン
2025/9/4 プラスチック、フィルム分野における「伸長流動」の考え方、その測定法と応用 オンライン
2025/9/4 コーティングプロセスにおける縦スジ・横段・点欠陥と対策 オンライン
2025/9/5 プラスチックリサイクルの現状と課題 オンライン
2025/9/5 高分子材料へのフィラーのコンパウンド技術およびナノコンポジット化技術、その特性・分散性制御と機能性付与 オンライン
2025/9/5 押出機内の樹脂挙動および混練の基礎と最適化 オンライン
2025/9/5 摩擦振動・異音の入門講座 オンライン
2025/9/8 プラスチック発泡体の気泡構造制御と成形条件最適化、トラブル対策 オンライン
2025/9/8 ポリイミドフィルムの特性、技術動向と加工、応用 オンライン
2025/9/9 二酸化炭素を原料とする有用有機化合物製造技術の研究開発動向と展望 オンライン
2025/9/9 高分子合成・重合反応のメカニズムと設計指針 オンライン
2025/9/9 エポキシ樹脂の配合設計と硬化剤の選び方、使い方 オンライン
2025/9/10 微粒子・ナノ粒子の分散安定化における溶解度パラメータ (SP値・HSP値) の利用法と応用事例 オンライン
2025/9/10 粘着・剥離現象の基礎と可視化実験・モデリング オンライン
2025/9/12 インクジェット技術総論 オンライン
2025/9/12 ポリマーの高屈折率化技術 オンライン
2025/9/12 レオロジーの基礎知識と測定方法 オンライン
2025/9/12 フーリエ変換赤外分光光度計 (FT-IR) における異物分析・不良解析の基礎とポイント オンライン