技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

異種材料接着 (樹脂/金属、樹脂/樹脂) のメカニズムと接合界面の密着性評価

異種材料接着 (樹脂/金属、樹脂/樹脂) のメカニズムと接合界面の密着性評価

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、接着の信頼性を高める上で重要な材料の表面界面制御について取り上げ、基礎から実践的な内容と考え方を解説いたします。

開催日

  • 2025年11月6日(木) 13時00分17時00分

受講対象者

  • 異種材料の接着に関連する技術者、品質担当者
  • 異種材料の接着で課題を抱えている方

プログラム

 ゴム・樹脂材料の多くは、単独では強度が弱いため補強して使用される。金属、セラミックス、繊維および木材などの材料はゴム・樹脂材料の有効な補強材であるが、この補強化技術の一つに接合、接着がある 。工業機能部品、電子電気部品、塗料部品などプラスチックやタイヤ、ベルト、防振ゴム、免震ゴムおよび工業機能ゴム製品などの多くのもの作りは接合技術を用いて製造されている。もの作りでは製品設計、生産加工技術そして機能性を発現させるために接合技術が重要な役割を担っている。
 本講座では、 異種材料の接合について、主として材料の表面界面制御が接合の信頼性を高める上で重要であることを説明し、実践的な内容と考え方を解説する。シランカップリング剤の反応に影響を与える因子とその評価方法について解説した上で、洗浄工程における重要性をXPS、接触角測定、FT-IR測定によって材料の表面を分析し、材料表面状態に及ぼすシランカップリング剤の反応条件と接着力の影響、シランカップリング剤の金属表面処理方法についての事例およびnext5G対応低誘電ポリマーフィルムへのノンエッチング金属めっき技術について紹介する。
 さらに、接着メカニズムを理解する上で、接合物界面をAFMとFT-IR を複合化した分析装置 (AFM-nnoIR) (赤外スペクトル、赤外吸収マップ、AFM像測定) そしてAFMと局所熱分析を複合化した分析装置 (AFM-TA) を用いてのナノオーダーでの局所分析およびもの作りに必要な接合技術にも言及したい。

  1. 接着技術の必要性
    1. 接着技術の現状と課題
    2. 接着とISO
  2. 接着過程における諸因子
    1. ポリマーの流動と接着
    2. 面の安定化
    3. 接着における界面結合力
    4. 接着物の環境要因による剥離現象の解明
  3. 接着の評価解析に利用される分析機器の特徴と分析事例
    1. 接着界面の安定と界面分析事例
    2. 樹脂と金属の接着界面の劣化と剥離要因の関係
    3. ゴムと金属の接着界面の耐久性評価
  4. シランカップリング剤の反応性
    1. シランカップリング剤の機能
    2. 金属酸化物の形成とシランカップリング剤の反応性
    3. シランカップリング剤の反応量の測定方法
    4. シランカップリング剤の反応状態と接着強度
    5. AFM-nanoIR, AFM-TAよる表面界面局所赤外分析と熱分析
  5. 異種材料の接着技術事例
    1. ポリマーと金属のプレス接着
    2. ポリマーと金属の射出成型接着
    3. ポリマーとポリマーの接着
    4. ポリマーフィルムへのノンエッチング金属めっき

講師

  • 平原 英俊
    岩手大学 理工学部 化学・生命理工学科 化学コース
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/9/29 バリアフィルム作製の基礎とガス透過性メカニズム・評価技術および最新技術動向 オンライン
2025/9/29 車載用プラスチックの基礎と最新動向 愛知県 オンライン
2025/9/29 5G/6G時代の高周波基板向け低誘電損失材料に対する材料設計・技術開発動向とその実際技術 オンライン
2025/9/29 ラミネート技術の基礎・トラブル対策とヒートシール技術のポイント オンライン
2025/9/30 ポリウレタンの原料・反応・特性およびフォーム・塗料・複合材料用途の新技術 オンライン
2025/9/30 ラミネート技術の基礎・トラブル対策とヒートシール技術のポイント オンライン
2025/9/30 PVA (ポリビニルアルコール) の基礎知識と機能化設計 オンライン
2025/10/1 ポリウレタンの原料・反応・特性およびフォーム・塗料・複合材料用途の新技術 オンライン
2025/10/3 高分子の難燃化・不燃化技術と難燃材料の開発及び規制動向 オンライン
2025/10/3 廃プラスチックのリサイクル技術の最新動向と今後の課題 オンライン
2025/10/6 押出成形のトラブル対策 Q&A講座 オンライン
2025/10/6 人工皮革・合成皮革の基礎知識 オンライン
2025/10/6 インフォマティクスと近赤外光による高分子材料の劣化予測 オンライン
2025/10/7 ぬれの基礎と実用的な撥水・撥油/親水処理技術の最新研究開発動向 愛知県 会場
2025/10/7 シリカ微粒子の用途および先端分野における役割と活用例 オンライン
2025/10/8 ソープフリー乳化重合の基礎と粒子径・表面形態制御および中空ナノ粒子への応用 愛知県 会場
2025/10/8 防汚コーティング技術の総合知識 オンライン
2025/10/8 金属の表面処理技術 オンライン
2025/10/8 プラスチックの熱・光安定性向上に関する添加剤の特性と活用のコツ オンライン
2025/10/9 溶射技術の基礎とその応用 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/1/29 高分子材料の絶縁破壊・劣化メカニズムとその対策
2020/11/30 高分子の延伸による分子配向・結晶化メカニズムと評価方法
2020/11/30 高分子の成分・添加剤分析
2020/10/30 ポリウレタンを上手に使うための合成・構造制御・トラブル対策及び応用技術
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/3/31 自己修復材料、自己組織化、形状記憶材料の開発と応用事例
2020/1/31 添加剤の最適使用法
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2019/10/31 UV硬化技術の基礎と硬化不良対策
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/8/31 防汚・防水・防曇性向上のための材料とコーティング、評価・応用
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/29 超親水・親油性表面の技術
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用