技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

GMP超入門

GMP超入門

~GMP・バリデーションを理解できていますか?~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、GMPについて基礎から解説し、GMPやバリデーションを実践するポイントと、その本質を解説いたします。

配信期間

  • 2025年6月20日(金) 10時30分2025年6月30日(月) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2025年6月27日(金) 16時30分

修得知識

  • 過去20年間の医薬品製造現場の品質保証の変遷と今求められている取り組み
  • Quality by Designに基づく医薬品開発が製造現場に及ぼす影響
  • 米国及び日本における歴史を通したGMPの目的・課題の理解
  • 1987年のバリデーションガイドラインの問題点と2011年のガイダンスの違いを通したバリデーションの本質
  • 品質リスクマネジメントのプロセスとバリデーション実施上のポイン
  • 医薬品品質システムとQuality Cultureに対する理解
  • 改正GMP省令の目的・内容
  • 医薬品のライフサイクルマネジメントとは何か
  • ICH Q12 ガイドラインと変更管理のポイント

プログラム

 米国で最初にGMPが導入されてから今年で59年となる。その後、医薬品の品質を確保するためにValidationが導入され、今日つながる品質保証体制が確立した。
 しかし、そこには課題が残されており、その結果2000年代に入り、医薬品開発・製造、そして品質保証の取り組み方が大きく変化した。それは、経験と勘の開発・製造からリスクマネジメントを基本とした製剤・プロセスの科学的な理解、そしてライフサイクルを通した取り組みへの変化であり、これまでの当局の指導通した品質保証から製薬企業自身の医薬品品質への積極的な関与・Quality Cultureを通した、つまり自らの取り組みに基づく品質保証へ変化である。
 こうした変化を理解するためには、過去の歴史を通してGMPやValidationの本質を理解することが、これまで以上に重要になっている。
 本セミナ – では、まず医薬品開発、そしてGMP・バリデーションの歴史とその変化を振り返りながら、医薬品の品質保証が、どのような変遷を経て今日の姿に至ったのか、そのポイントを紹介する。
 特に、Quality by Designにも基づく医薬品開発、そしてリスクに基づいた医薬品製造とは何かを理解した上で、ライフサイクルを通した医薬品品質保証とは何か、どのような取り組みが求められているのかについて解説する。
 さらに、改正GMP省令、また10月29日に発効した「医薬品のライフサイクルマネジメントにおける技術上及び規制上の考え方に関するガイドライン」のポイントについても紹介する。

  1. 品質保証は、どう変わってきたのか。〜歴史から振り返るGMPとその本質〜
    1. 品質保証は、過去20年間で大きく変化している
    2. 歴史にみるGMPの本質 – GMPはシステムの要件! –
      〜GMP下では職人を必要としていない?組織からみるGMPとは?〜
    3. GMPだけで品質は保証できない – 何が欠けているのか –
    4. 医薬品開発と品質保証 〜Quality by TestingからQuality by Desiganへ〜
      • Quality by Designのポイントを理解しよう!
      • Quality by Designが製造現場をかえる?
  2. バリデーションを理解する。 – なぜバリデーションは大変なのか –
    1. 歴史から考えるバリデーション 〜1987年と2011年で何が変わったのか〜
    2. プロセスバリデーションを成功させるために!
      〜バリデーションの鍵はとライフサイクルを通した取り組みとサンプリング?〜
    3. 品質リスクマネジメントは、企業の味方!
      〜リスクマネジメントのプロセスとWorst Case Approachを活用する!〜
    4. 施設・設備のバリデーションを理解する 〜URSからPQへ〜
  3. 承認申請書の記載と製造管理 – Data Integrityは、GMPの生命線! –
    1. 開発から製造現場へ – 技術移転のポイント –
    2. 製造承認申請書に従った製造 – 承認申請書との齟齬はなぜ起こるか –
    3. なぜPlanや手順書文書が求められるのか
    4. Plan、SOP、Protocolは、どこが違う 〜GMPで作成が求められている文書〜
    5. SOPでかえってミスが増える?〜SOP作成上のポイント〜
    6. Data Integrityとは何、なぜ問題となっているのか
      〜GMPは記録の上に成り立っている〜
  4. 品質リスクマネジメントは企業の味方 〜存在するリスクの理解がKey〜
    1. これまでの取り組みと何が違うのか?
      〜これまでだってうまくいっていた?〜
    2. リスクマネジメントの具体的なプロセスを理解する
      • リスクアセスメント
      • リスク基準
      • リスクコントロール
      • リスクコミュニケーション
      • リスクレビュー
    3. Risk Managementの質と知識管理 〜問題は暗黙知!〜
  5. バリデーションStage 3 (CPV) と変更管理の取り組み
    1. バリデーションStage 3 (CPV) の目的とその対応 (変更管理)
    2. ICH Q12 ガイドラインに基づく変更管理
    3. 医薬品品質システムが求めていること
      〜経営者は品質にどこまで関与すべきか、Quality Cultureとは?〜
  6. GMP三原則への対応 – 交叉汚染と逸脱への対応 –
    1. 総合的な取り組みが求められる交叉汚染対策
      • ラインクリアランスと洗浄で技術が試される?
        〜 毒性に基づく残留限度値 〜
      • 施設・設備・構造からみた交叉汚染対策 〜 ゾーニングの基本 〜
      • ヒト、物の動きから見た交叉汚染対策 〜 ヒトが異物発生の元凶 〜
      • 原材料管理と交叉汚染対策 〜 Quality Agreementとは? 〜
      • 虫の混入をどうやって防ぐか〜虫はどこにでもいる〜
    2. 逸脱を100%防ぐことは困難 〜 逸脱にどう対応するか〜
      1. ヒューマンエラーとヒューマンファクター
        • ヒューマンエラーとは何か
        • ミスを見過ごさない組織にするにはどうすべきか 〜 常識との闘い 〜
        • ヒューマンエラーの事例に学ぶ
      2. 効果的な教育訓練と作業者の適格性が求められている
        • GMP下で実施される教育訓練の例〜効果をどうやって証明するか〜
      3. 逸脱が発生したらどうするか〜逸脱に備え、重大化を防ぐ〜
      4. 逸脱・CAPA・変更管理が、GMPの信頼性を高める
        • 根本原因調査と横展開を理解しよう
      5. 逸脱の発生を予測できないか
        • 事前に異変がわかれば、対応は簡単!〜トレンド分析を活用する〜
        • 製品品質照査〜これが継続的な品質改善につながる〜
    3. 作業者の安全管理〜高活性物質の取扱いが増えている〜
      • EHSについて理解する〜これまでの取り組みとどこが違うのか〜
  7. 査察・監査は、当局による無料のコンサルティングか?
    1. 査察・監査の法的な根拠
    2. 患者は我々を信用している? 〜無通告査察は、なぜ必要となったのか〜
    3. 査察にどう対応すべきか〜FDA査察を例に〜
    4. 査察の指摘事例 〜問題は後の対応にある〜
    • 質疑応答

講師

  • 宮嶋 勝春
    株式会社リボミック
    品質保証責任者

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2025年6月20日〜30日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/14 臨床試験で必要となる統計解析入門 オンライン
2025/7/14 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 オンライン
2025/7/14 mRNA医薬品の設計・製造・品質管理およびワクチン・疾患治療への応用 オンライン
2025/7/14 オンコロジー領域における医薬品売上予測手法とデータ収集及び注意点 オンライン
2025/7/15 CMC試験における信頼性の基準適用のポイントとQC/QA対応 オンライン
2025/7/15 局方/GMPに対応する原薬・製剤の不純物評価・リスク管理および原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/7/15 バイオ医薬品で起こる蛋白質凝集 (包括的理解、分析と抑制方法、製剤設計、管理戦略) 東京都 会場
2025/7/15 医薬品開発における薬物動態研究およびトランスレーショナルリサーチ概論 オンライン
2025/7/15 ドロップアウト防止にむけたAIによるリスク回避・評価と意思決定にむけたデータ補完 オンライン
2025/7/16 製薬用水システムの設備設計・適格性評価と日常管理 オンライン
2025/7/16 CMC試験における信頼性の基準適用のポイントとQC/QA対応 オンライン
2025/7/16 眼疾患におけるアンメットニーズと治療薬の開発動向 オンライン
2025/7/17 監査員の立場からみるGMP違反を防ぐ教育訓練とQuality Culture醸成 オンライン
2025/7/17 共同研究契約等の契約実務の基礎とトラブル防止策 オンライン
2025/7/17 ADCのリンカー結合・修飾技術と製造時の特許リスク対応 オンライン
2025/7/17 健康寿命を支える医療経済学とは オンライン
2025/7/18 高薬理活性医薬製造における洗浄負荷の軽減/最適化と曝露リスク評価 オンライン
2025/7/18 ICH-GCPが要求する医薬品開発・臨床QMS入門と効果的かつ効率的運用 (2日間) オンライン
2025/7/18 治験薬GMPの基礎と基本 東京都 会場
2025/7/18 改訂 PIC/S GMP Annex 1のCCS戦略を導入したバイオ医薬品の適格性評価に基づく品質管理のポイント 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版) (製本版+ebook版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2022/3/10 改正GMP省令対応 QA (品質保証) 実務ノウハウ集
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ