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発泡成形のメカニズム、気泡コンロトール、測定、応用

発泡成形のメカニズム、気泡コンロトール、測定、応用

~発泡剤と樹脂との相性、選び方と使い方 / 超臨界CO2および次世代の発泡成形技術 / 気泡のサイズ・強度と粘度 、連続性と不連続性を制御するためのポイント~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、発泡の基礎原理から解説し、発泡原理に基づいた発泡制御法を、素材の粘弾性特性との関連で説明いたします。
また、具体的な各種の発泡成形方法、発泡体の諸特性並びに強度向上法、発泡体表面のスワルマーク等を除去できる、新しいGCP (ガス・カウンター・プレッシャー) 法について解説いたします。

開催日

  • 2025年5月30日(金) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • 発泡成形品を扱う製品の技術者、設計者、生産技術担当者 (ユーザ)
    • 車両
    • 機械
    • 電子機器・電子部品
    • プラント
    • 建材
    • 日用品 など
  • 発泡成形品に関連する技術者 (メーカ)
    • 吸音材
    • 断熱材
    • 衝撃吸収材 など
  • 発泡材料に関連する技術者
    • ポリスチレン
    • ポリプロピレン
    • ウレタン樹脂
    • ポリエチレン など

修得知識

  • 発泡成形の発泡原理
  • 発泡成形と粘弾性特性の関係
  • 粘弾性特性を基準とした発泡成形プロセスの基礎
  • GCP (ガス・カウンター・プレッシャー) 法の基礎
  • 射出発泡+GCP成形技術の原理
  • 射出中空成形技術の原理
  • 射出圧空成形技術の原理

プログラム

第1部 発泡プラスチックの強度に及ぼす因子と強度向上法の事例

(2025年5月30日 10:00〜13:00)

 発泡体は材料低減、軽量化、断熱性向上等といった多くの有益な特性を有しているが、気泡の含有による応力集中現象で強度が低下することが大きな課題である。ここでは、発泡の原理と制御因子の関係、並びに発泡体の強度に寄与する因子とこの因子に基づいた具体的な強度向上法の事例について解説する。

  1. 発泡原理と制御因子
    1. 発泡原理の定性的説明及び発泡成形法
    2. 気泡径と圧力・温度の関係式
      〜気泡径、気泡数に及ぼす飽和圧力・発泡温度の関係式〜
  2. 発泡制御に必要な素材の諸特性
    1. 素材の粘弾性特性
    2. 素材の溶解特性
  3. 発泡体の強度に及ぼす因子及び強度向上法
    1. 微小気泡による強度向上
    2. 分子配向による強度向上
    3. スキン層付加による強度向上
    4. GCP (ガスカウンタープレッシャー) を用いたスキン層形成方法
    5. 微小繊維付加による強度向上
    6. 圧延加工による強度向上
    • 質疑応答

第2部 化学発泡剤の特性と、その使用方法について

(2025年5月30日 13:40〜14:40)

 主要な化学発泡剤の特性についての説明。化学発泡剤を用いた発泡体の成形方法と実用例などについて解説します。また、昨今の技術開発によってこれまでに化学発泡剤では適用できなかった樹脂種や条件に対しても対応できる製品開発も行っております。これら新規開発品の紹介。

  1. 発泡剤における化学発泡剤の位置づけ
  2. 主要な化学発泡剤の種類
  3. 熱分解型化学発泡剤について
    1. 有機系発泡剤
    2. ADCAの特性
    3. ADCAの使用分野
    4. DPTの特性
    5. DPTの使用分野
    6. OBSHの特性
    7. OBSHの使用分野
    8. 無機系発泡剤
    9. 重曹系発泡剤の特性
    10. 重曹系発泡剤の使用分野
  4. 発泡剤の複合化
    1. 複合化による利点
    2. 複合品の使用分野
    3. マスターバッチ化
  5. 化学発泡剤を使用した発泡成形について
    1. 高発泡分野
    2. 低発泡での連続成形分野
    3. 特殊な成形方法
  6. 今後、使用が期待される分野について
    • 質疑応答

第3部 高圧ガス発生装置が不要な物理発泡成形技術とその応用について

(2025年5月30日 14:50〜15:50)

 高圧ガスを発泡剤として用いる物理発泡射出成形法の特徴について事例を含めて解説する。また、高圧ガス発生装置が不要で低コストな物理発泡成形技術「SOFIT」の装置構成、成形性能などを紹介する。

  1. 物理発泡射出成形の概要
    1. 発泡射出成形とは
    2. 化学発泡射出成形と物理発泡射出成形
  2. 物理発泡射出成形の特長と課題
    1. 物理発泡射出成形の特長
    2. 物理発泡射出成形の事例紹介
    3. 物理発泡射出成形の課題
  3. 新しい物理発泡射出成形法”SOFIT”
    1. 既存の物理発泡射出成形法とその課題
    2. SOFITの装置構成とガス溶解機構
    3. 高圧ガス保安法の対応
    4. SOFITの成形性能の評価
    5. 発泡成形の適用事例と今後の期待
  4. 物理発泡成形の更なる発展に向けて
    1. エンプラ・超エンプラの適用に向けた取り組み
    2. 多色・多材質成形への応用
    • 質疑応答

第4部 硬質プラスチック独立気泡発泡体を使用したCFRPサンドイッチ構造と応用事例

(2025年5月30日 16:00〜17:00)

 鉄の10倍の強度と4分1の重さであるCFRP (炭素繊維強化プラスチック) は、あらゆる産業で注目されている。さらなる軽量化をするには、CFRPのサンドイッチ構造が有効である。一般的にはCFRPサンドイッチ構造には、ハニカムや硬質プラスチック独立気泡発泡体が使用されている。その違いと成形法そして応用事例を紹介する。

  1. なぜサンドイッチ構造
  2. 硬質プラスチック独立気泡発泡体とハニカムの違い
  3. 各種CFRP用コア材料
    1. PMI発泡体
    2. PEI発泡体
    3. PVC発泡体
    4. PET発泡体
    5. カーボン発泡体
    6. バルサ
  4. 成形
  5. 応用事例
    1. 航空・宇宙
    2. 鉄道
    3. 自動車
    4. メディカル
    5. スポーツ
    • 質疑応答

講師

  • 新保 實
    株式会社SMS
    代表取締役
  • 春日 充
    永和化成工業 株式会社 研究開発部 開発グループ
  • 内藤 章弘
    株式会社 日本製鋼所 広島製作所 射出機械部 成形技術G
  • 馬場 俊一
    サンワトレーディング株式会社
    代表取締役

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 220,000円(税別) / 242,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 250,000円(税別) / 275,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
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