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メタネーションの技術動向、事業化展望と企業の取組み

メタネーションの技術動向、事業化展望と企業の取組み

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、メタネーションについて取り上げ、反応プロセスやスケールアップ、コストやLCAの課題、事業化動向を詳解いたします。

開催日

  • 2025年1月16日(木) 10時30分 17時00分

受講対象者

  • 環境エンジニアリング分野やエネルギー分野に係わる産業界の方
  • カーボンリサイクル技術に関心のある方
  • 日本における熱需要・電力需要のカーボンニュートラルへの円滑な移行手段に関心のある方
  • 海運関係者 (船社、造船所、舶用機器メーカー)
  • 低炭素燃料のユーザ

修得知識

  • メタネーションの基本と課題
  • メタネーションが抱える課題の解決方法
  • カーボンニュートラルの達成に向けた現在の取り組み
  • CO2-メタネーションの基礎・課題
  • メタネーションとe-methaneに関する技術動向と課題
  • 海運GHG削減に向けた低・脱炭素燃料利用

プログラム

第1部 メタネーションの基礎と現状、課題、最新動向

(2025年1月16日 10:30〜12:00)

 産業プロセスから排出されるCO2を、分離・濃縮することなくそのまま高速で大量にe-メタンに変換する技術を紹介します。また、製造したeメタンを合成ガスに変換する技術や、固体炭素として固定化して排出CO2を機能性材料に変換する技術についても紹介します。

  1. CO2のメタン化技術
    1. 国内外の状況と課題
    2. 構造体触媒システムによるメタン化反応
    3. CO2を高速処理するメタン化反応
    4. 室温雰囲気でのメタン化反応 (オートメタネーション)
    5. 小型発電機からの排ガス処理の実例
  2. CH4から合成ガスの製造と固体炭素の捕集
    1. メタンのドライ改質反応の現状と課題
    2. 構造体触媒システムによるドライ改質反応
    3. CO2とCH4から固体炭素を連続捕集する技術
    4. メタン化反応との組み合わせプロセス
  3. 水素製造のための改質プロセス
    1. 炭化水素の水蒸気改質とは
    2. 大型改質プロセスの現状と課題
    3. 未来型改質プロセスの展開
    • 質疑応答

第2部 CO2-メタネーション技術の開発状況と事業化展望、課題

(2025年1月16日 13:00〜14:30)

 CO2-メタネーションによる合成メタン (e-methane) は、カーボンリサイクルに資するだけでなく、天然ガスや都市ガスの既存インフラ全てにおいて、追加・変更無く低炭素化が可能であることが最大の利点である。INPEXでは2016年度から、NEDO事業としてe-methaneを生産するCO2-メタネーション技術の可能性調査や基盤技術開発を実施している。2021年度からは世界最大級となる400 Nm3-CO2/hのNEDO-実用化技術開発事業を実施しており、今夏から試験設備の据付け作業を進めている。
 本講演ではINPEXの2050ネットゼロへの取組みや、最新の試験設備の建設状況に加え、2023年度の開発状況等について概説する。

  1. INPEXの2050ネットゼロへの取組み
    1. INPEX Vision@2022について
    2. ネットゼロ5分野の2030/2050頃に目指す姿について
    3. CO2-メタネーションの位置付け
  2. CO2-メタネーションに係る政策動向
    1. METI-メタネーション推進官民協議会おける議論について
    2. METI-ガス事業制度検討WGにおける議論について
    3. MOEJ-SHK制度算定方法検討会における議論について
  3. CO2-メタネーションの課題
    1. 平衡反応のジレンマについて
    2. 最適反応器と規模について
    3. コスト及びLCA試算について
    4. Nm3-CO2/hのNEDO-実用化技術開発事業における2023年度の開発状況
    5. 事業概要について
    6. 反応シミュレーション技術開発について
    7. 反応プロセス技術開発について
    8. スケールアップ等適用性検討について
  4. 今後の事業化展望、課題
    • 質疑応答

第3部 メタネーションによる合成メタンの製造技術、課題および国際海運GHG削減に向けた利用

(2025年1月16日 14:45〜15:45)

  1. はじめに 海運のGHG排出削減目標と低・脱炭素燃料利用の取組みについて
    1. 国際海運の環境規制 (NOx、CO2放出規制) の動向
    2. LNG、メタノール、アンモニアなどの燃料利用状況
  2. メタネーションとe-methane (合成メタン) について
    1. メタネーションの仕組み
    2. e-methane (合成メタン) の性質
  3. メタネーションプラントの開発実施例について
  4. e-methane (合成メタン) のライフサイクルアセスメントについて
    1. CO2分離・回収・液化に必要なエネルギー
    2. CO2輸送プロセスに必要なエネルギー
    3. メタネーションプロセスに必要なエネルギー
    4. メタン液化プロセスに必要なエネルギー
  5. おわりに: 海運のGHG排出削減の課題とe-methane利用について
    • 質疑応答

第4部 暮らしや産業を変えないCN化を目指したSOECメタネーションによる“e-メタン革命”への挑戦

(2025年1月16日 16:00〜17:00)

 固体酸化物型高温電解素子 (SOEC) をキーデバイスとしたSOECメタネーション技術は、水とCO2と非化石電力から非常に高いエネルギー変換効率でe-メタン (合成メタン) を製造可能であり、水素等のグリーン燃料製造技術全体の中でも最も低コスト化ポテンシャルが高い革新的技術として期待されている。
 本講では、本技術の概要、当社の取り組み、本技術によるe-メタンの海外再生可能エネルギー輸入キャリアとしての優位性、暮らしや産業を変えないカーボンニュートラル化を目指した“e-メタン革命”の姿などについてご紹介する。

  • 大阪ガス・Daigasグループの概要
  1. はじめに
    1. 都市ガス原料・供給ガスの変遷と低炭素化の追求
    2. 天然ガス・都市ガスによる低炭素化 ⇒ “e-メタン”によるカーボンニュートラル化
  2. カーボンニュートラルに向けた挑戦
    1. 「カーボンニュートラル」を目指す背景、日本のエネルギー需給構造と燃料CN化の重要性
    2. 海外低コスト再生可能エネルギーの輸入キャリアの必要性とe-メタンの優位性
    3. Daigasグループ カーボンニュートラルビジョン
  3. e-メタンとSOECメタネーション技術への挑戦
    1. e-メタン (合成メタン) の本質 〜“バイオマス”の製造・利用サイクルとの比較 〜
    2. 大阪ガスが取組む”3種類のメタネーション (e-メタン製造) 技術”
    3. SOECメタネーション技術の概要と特長
    4. グリーンイノベーション基金事業「SOECメタネーション技術革新事業」の概要
  4. 今後の展望と“e-メタン革命”
    1. e-メタン製造の事業化シナリオ
    2. SOECメタネーションによる「e-メタン発電」の優位性
    3. SOECメタネーション技術が切り拓く“e-methane革命”の姿
  5. おわりに
    • 質疑応答

講師

  • 福原 長寿
    静岡大学 学術院 工学領域
    教授
  • 若山 樹
    株式会社INPEX 再生可能エネルギー・新分野事業本部
    プロジェクトコントリビューター
  • 村田 直宏
    日立造船マリンエンジン株式会社 企画部
    主管技師
  • 大西 久男
    大阪ガス株式会社 エネルギー技術研究所 SOECメタネーション開発室
    統括室長

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
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