技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ゴム材料のトライボロジー入門

ゴム材料のトライボロジー入門

~ゴム材料における摩擦摩耗現象の理解と制御・対処~
オンライン 開催

視聴期間は2025年1月10日〜24日を予定しております。
お申し込みは2025年1月10日まで承ります。

概要

本セミナーでは、ゴム材料特有の摩擦機構と支配因子について基礎から解説し、摩擦により生じる振動・異音の発生メカニズムとその対処法について詳解いたします。

開催日

  • 2025年1月10日(金) 10時30分 2025年1月24日(金) 16時30分

受講対象者

  • ゴム材料のトライボロジーを対象とした製造設計者、開発者、研究者

修得知識

  • ゴム材料のトライボロジーの基礎
  • ゴム材料の摩擦・摩耗の制御手法
  • ゴム材料に発生するスティックスリップ (摩擦振動や異音) の抑制方法

プログラム

 タイヤやシール、ワイパーなどゴム材料がすべり面に使用される機械部品は数多くあります。摩擦力を制御したい、摩耗を抑制したい、摩擦により発生する振動を抑えたいなど様々な要求がありますが、設計の現場ではトライアンドエラーのものづくりが行われているのが実情です。
 本セミナーではこれらのゴム材料のトライボロジーの諸問題について、理論的根拠に基づいた機械要素設計を行うために必要不可欠な基礎知識を再最短距離で分かりやすく解説します。「トライボロジーを業務とする設計開発者や研究者」、「これからトライボロジーを学ぶ方」、「業務のために手っ取り早く知識を得たい方」を対象に、ゴム材料のトライボロジーを理解するために「これだけは知っておくべき基礎理論」を説明します。

  1. トライボロジーの基礎知識
    • 一般的なトライボロジーに共通の基礎理論を解説します。
      1. トライボロジーの定義
      2. 表面の形状と接触
      3. 見かけの接触面積と真実接触面積
      4. アモントン・クーロンの摩擦の法則
      5. 摩擦の形態
        • 境界潤滑
        • 混合潤滑
        • 流体潤滑
      6. トライボロジーの役割と課題
  2. ゴム材料のトライボロジーの基礎知識
    • 基礎理論をベースにしてゴム材料のトライボロジーの特徴を詳しく解説します。
      1. ゴムのトライボロジーの特徴と摩擦メカニズムの分類
      2. 凝着摩擦
      3. ヒステリシス摩擦
      4. 転がり摩擦
      5. 流体摩擦 (流体潤滑理論)
      6. 摩耗
  3. 高摩擦化技術・低摩擦化技術
    • 応用技術として、ゴムの摩擦摩耗を制御するための基本的な考え方とその応用事例について紹介します。
      1. 乾燥摩擦を制御する手法
      2. 流体潤滑を制御する手法
      3. 摩擦振動・摩擦音を制御する手法
      4. 摩耗を制御する手法
      5. ゴムの摩擦を利用する手法
  4. 最新の研究動向
    • 近年の数値解析技術の発展によりゴムの摩擦現象についても数値シミュレーションの利用が期待されています。
      本講義ではゴムのトライボロジーにおける数値シミュレーションの実情やどういったことが予測できるのか? について詳しく説明します。
      1. ソフトマターのトライボロジーに現れる得意な現象
      2. CAE解析に基づくゴムの摩擦の数値予測
      3. その他の研究事例
  5. まとめ
  6. 質疑応答

講師

  • 前川 覚
    名古屋工業大学 大学院 工学研究科 しくみ領域
    准教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 36,200円 (税別) / 39,820円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,200円(税別) / 39,820円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2025年1月10日〜24日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/1 ゴム材料のトライボロジーと摩擦、摩耗の制御技術 オンライン
2024/11/5 実務に役立つ現場のモータ技術 … 必須6項目 オンライン
2024/11/5 タイ分子の基礎とプラスチック製品の高性能化 オンライン
2024/11/5 リビング重合の基礎知識とリビングラジカル重合の応用技術 オンライン
2024/11/6 射出成形技術の基礎と不良対策 オンライン
2024/11/6 プラスチック金型設計・加工技術の基礎から実践的応用 オンライン
2024/11/7 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な活用方法 オンライン
2024/11/8 増粘剤・ゲル化剤の種類とメカニズム、選び方と使い方 オンライン
2024/11/8 ポリ乳酸の基礎から技術・市場開発最前線まで オンライン
2024/11/8 ラジカル重合の重合反応と開始剤の種類・選び方、応用 オンライン
2024/11/8 水・湿度による高分子の劣化、加水分解メカニズムとその評価 オンライン
2024/11/11 タイ分子の基礎とプラスチック製品の高性能化 オンライン
2024/11/11 再生医療用足場材料の基礎および求められる物性・材料設計 オンライン
2024/11/12 高分子材料の劣化診断、寿命予測 オンライン
2024/11/12 プラスチックの耐候性向上に関する添加剤の特性と活用のコツ オンライン
2024/11/13 異種材料接着のメカニズムと接着界面の密着性評価 オンライン
2024/11/13 動的粘弾性測定 オンライン実習講座 オンライン
2024/11/13 リグニンの構造・特性と産業利用の可能性 オンライン
2024/11/13 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基本特性と製造・加工技術および高機能化 オンライン
2024/11/14 プラスチック金型の特徴と加工・選択技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/7/31 騒音・振動の対策と防音・防振材料の適用
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/10/10 クレーン4社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/10/10 クレーン4社 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書