技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

LNP (脂質ナノ粒子) 製剤における品質評価/製剤設計・品質管理・製造プロセスとDDS技術・動向

LNP (脂質ナノ粒子) 製剤における品質評価/製剤設計・品質管理・製造プロセスとDDS技術・動向

~LNP製剤の品質管理に必要な評価法 / LNPの製剤設計と製造のポイント / カチオン性脂質のデザインとその応用~
オンライン 開催

概要

脂質ナノ粒子 (LNP) はpH応答性のカチオン脂質を含む複数の脂質から構成されるナノ粒子であり、製剤設計や製造プロセス設計には特有の技術やノウハウが必要となります。
本セミナーでは、脂質ナノ粒子製剤・リポソーム製剤の特徴と品質評価について解説いたします。

開催日

  • 2024年12月17日(火) 10時30分 16時45分

受講対象者

  • 医薬品開発におけるRNAデリバリー技術に興味のある方
  • 脂質ナノ粒子製剤の製剤開発に従事される方
  • イオン化脂質の受託合成サービスの利用を検討されている方

修得知識

  • リポソーム製剤や脂質ナノ粒子製剤の特徴
  • リポソーム製剤や脂質ナノ粒子製剤の品質管理に必要な評価法
  • 現在に至るまでのLNP開発の簡単な歴史
  • RNAワクチンで用いられている脂質デザインやその免疫活性化機構に関する知見
  • RNA創薬に関する体内動態制御
  • LNPの製剤設計のポイント
  • LNPの製造における留意点

プログラム

第1部「核酸DDS技術/脂質ナノ粒子製剤・リポソーム製剤の品質評価」

(2024年12月17日 10:30〜12:00)

 近年、脂質ナノ粒子やリポソームは核酸DDSのキャリアとして注目されている。製剤が複雑であるため、その品質管理においては従来の製剤とは異なる留意点が必要となる。
 本講演では、脂質ナノ粒子製剤・リポソーム製剤の特徴と品質評価について述べたい。

  1. 脂質ナノ粒子製剤・リポソーム製剤の特徴
    1. リポソーム製剤
    2. 脂質ナノ粒子製剤
  2. 脂質ナノ粒子製剤・リポソーム製剤の品質評価
    1. リポソーム製剤の品質評価
    2. 脂質ナノ粒子の品質評価
    3. 品質評価法の標準化
    • 質疑応答

第2部「核酸・mRNA医薬品のDDS技術としてのLNP 〜基礎から最近の動向まで〜」

(2024年12月17日 13:00〜14:45)

 世界初のsiRNA医薬である「オンパットロ点滴静注」や、新型コロナウイルスに対するRNAワクチン「コミナティ筋注」、「スパイクバックス」が相次いで承認されたことを皮切りに、mRNA創薬研究が大きく加速している。この中で、脂質ナノ粒子 (Lipid Nano Particle: LNP) が薬物送達技術 (Drug Delivery System: DDS) として大きく貢献している。
 本講座では、LNPを形成する重要な構成要素であるカチオン性脂質のデザインや、その応用についての動向について概説する。我々が開発しているカチオン性脂質についても、一部、その実施例として紹介したい。

  1. 自己紹介
  2. mRNA医薬の現状
  3. mRNAの基本的構造
  4. RNA送達技術としての脂質ナノ粒子 (LNP) のデザイン
    1. 開発の歴史
    2. エンドソーム脱出戦略
    3. イオン化脂質の設計概念
    4. 最近のイオン化脂質のデザイン
  5. RNAワクチン
    1. 新型コロナウイルスワクチンで使われている技術
    2. RNAワクチン製剤の免疫活性化機構
  6. LNPの応用
    1. 局所投与
    2. 静脈内投与 (肝臓標的)
    3. 静脈内投与 (肝臓以外)
    4. アクティブターゲッティング
  7. その他話題提供
    • 質疑応答

第3部「LNPの製剤設計と製造プロセス」

(2024年12月17日 15:00〜16:45)

 mRNAワクチンの開発を機にmRNA医薬の開発が増加している。その成功の鍵を担う一つの要素がLNPである。LNPはpH応答性のカチオン脂質を含む複数の脂質から構成されるナノ粒子であり、製剤設計や製造プロセス設計には特有の技術やノウハウが必要となる。本セミナーではこれらのポイントについて解説する。

  1. 脂質ナノ粒子 (LNP) の開発動向
    • 開発のトレンド
  2. LNPの製剤設計
    • pH応答性カチオン脂質
    • その他構成素材
  3. LNPの品質管理
    • 品質管理項目
    • 安定性
  4. LNPの製造プロセス
    • プロセスの概要
    • 製造設備
    • 各プロセスにおける課題
  5. LNPを製造するCDMO
    • CDMOの役割
    • 富士フイルムグループの取り組み
  6. その他留意点
    • 質疑応答

講師

  • 加藤 くみ子
    北里大学 薬学部
    教授
  • 秋田 英万
    東北大学 大学院 薬学研究科
    教授
  • 辻畑 茂朝
    富士フイルム株式会社 バイオサイエンス&エンジニアリング研究所
    主席研究員

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 36,200円 (税別) / 39,820円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,200円(税別) / 39,820円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/27 ヒューマンエラー・逸脱・GMP違反を防ぐSOP・製造指図記録書の作成とは? 教育訓練とは? GMP記録とは? オンライン
2025/2/28 FDA/EMAの早期審査・早期承認制度の課題と対応 東京都 会場・オンライン
2025/3/17 FDA/EMAの早期審査・早期承認制度の課題と対応 オンライン
2025/3/27 バイオ医薬品の原薬製造工程に関する承認申請書/CTD作成の留意点 オンライン
2025/3/27 ラボにおける監査証跡/レビューの項目・頻度・レベルと分析機器毎のレビュー例 オンライン
2025/3/28 海外当局によるGMP査察への準備と対応 オンライン
2025/3/28 試験室QCと信頼性確保を踏まえた分析法バリデーションの統計・基準値設定と分析法変更・技術移転時の同等性評価 (3コース) オンライン
2025/3/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 オンライン
2025/3/28 治験に関わるベンダーの要件調査と監査 オンライン
2025/3/31 GMP基礎講座 (2日間) オンライン
2025/3/31 規制当局GMP査察における指摘事項と重大な指摘を回避するための事前対応のポイント オンライン
2025/3/31 GMPが適用されないラボにおける封じ込めの基本事項と初期段階でのハザードアセスメント オンライン
2025/3/31 GDPガイドライン入門講座 オンライン
2025/3/31 医薬品開発におけるドキュメント作成のための英文メディカルライティング入門 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン
2025/4/28 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した薬品管理の進め方 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (実践編) オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/12/27 生体吸収性材料の開発と安全性評価
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)