技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオ医薬品 GMP入門講座

バイオ医薬品 GMP入門講座

~バイオ医薬品の製造および品質管理に関する注意点 / 次世代モダリティーに関する話題も取りあげます~
オンライン 開催

視聴期間は2024年8月21日〜30日を予定しております。
お申し込みは2024年8月28日まで承ります。

概要

本セミナーでは、バイオ医薬品を製造するにあたり、注意すべき点を説明するとともに、次世代モダリティーに関する話題も取り上げて解説いたします。

開催日

  • 2024年8月28日(水) 12時30分 2024年8月30日(金) 16時30分

修得知識

  • バイオ医薬品の製造および品質管理に関する注意点
  • 抗体医薬品の種類と特性
  • CTD-Qの記載要件
  • バイオシミラーに関する事業戦略

プログラム

 バイオ医薬品とは、遺伝子組換え技術や細胞培養技術など、バイオテクノロジーを用いて創製されたタンパク質製剤であり、人間の疾患に関連する酵素やホルモン、薬物受容体、抗体を基とした創薬に広く応用されている。
 一方で、バイオ医薬品は細胞やタンパク質という極めてナイーブな物質を取り扱うため、その製造・品質管理においては低分子化合物に求められるものとは異なる難しい面もある。
 本講義ではこうしたバイオ医薬品を製造するにあたり、注意すべき点を説明するとともに、次世代モダリティーに関する話題も取り上げてみたい。

  1. はじめに
  2. バイオ医薬品とは何か
    1. 低分子医薬品との違い
    2. タンパク質の基本構造と相互作用
      • タンパク質の分離・精製方法
      • 糖タンパク質と糖鎖解析
      • タンパク質の生理活性と病態関与
    3. バイオテクノロジーによるタンパク質の生産
    4. バイオ医薬品の種類と承認審査フロー
    5. 抗体医薬品の台頭と次世代バイオ医薬品
  3. バイオ医薬品のCMC戦略: 製法開発
    1. 細胞株の開発 (CLD: Cell Line Development) : ICH Q5A-E,Q6B
      • 細胞基材の選択 (E.coli,CHO等) とプラスミド/ベクターの構築
    2. トランスジェニック動物による生産
    3. 生物由来原料基準、カルタヘナ法、バイオハザード対応
  4. バイオ医薬品の分析方法
    1. タンパク質の不均一性: 翻訳後修飾、生理活性の変化
    2. 特性解析の概要 (規格試験・試験方法、安定性試験)
    3. 不純物 (目的物質由来、製造工程由来) と混入汚染物
  5. バイオ医薬品の製造とプロセス開発: 上流工程 (培養) 、下流工程 (精製)
    1. バイオ医薬品にて注意すべきGMP要件
      • 構造的側面
        1. セルバンク (細胞基材) システム: MCBとWCB
        2. 細胞培養プロセスによる目的物質の生産
        3. 培養物からの単離・精製
      • 品質的側面
        1. セルバンクの管理とバンク更新時の同一性の確認: 純度試験
        2. 最終製品の試験、規格適合性: 継代培養中の細胞の質的変化を確認
        3. 製造工程の恒常性の観点からの物理的化学的性状の一致性、再現性の確認
        4. 不純物 (目的物質に由来する不純物や、ウイルス・細菌・核酸などの原材料や製造工程に由来する不純物など) の除去とバリデーション。
    2. 製造プロセスの管理要件とパラメータ管理
    3. スケールアップ・シングルユース技術・連続生産とプロセス評価
    4. 製造方法の変更管理 (同等性/同質性)
  6. 品質管理戦略
    1. ICH品質ガイドライン: ICH Q8/Q9/Q10
    2. クオリティ・バイ・デザイン (QbD) によるアプローチ
    3. 科学的根拠及び品質リスクマネジメント (QRM) のプロセス
    4. 目標製品品質プロファイル (QTPP) : 患者に対する有効性・安全性との関連
    5. 製剤設計と製造工程の開発およびリスク評価
    6. 重要品質特性 (CQA) と重要工程パラメータ (CPP) の設定
    7. リスクとクリティカリティ
    8. ライフサイクルマネジメント (ICH-Q12) と変更管理 (一変、軽微)
  7. バイオ医薬品の承認申請 (CMC)
    1. 承認申請: CTDの構成と記載要件、CTD-Q: Module3, 2.3の作成 (原薬、製剤)
    2. コンビネーション製品: プレフィルドシリンジ等
  8. バイオ医薬品の非臨床試験、臨床試験
    1. 治験薬の製造: 原薬GMP、治験薬GMP
    2. 薬理作用: 動物試験のヒトへの外挿性
  9. バイオ医薬品の安全性評価
    1. 免疫原性
    2. 不純物評価
    3. ウイルス安全性評価ガイドライン (ICH Q5A)
    4. マイコプラズマ否定試験等
    5. 製造販売後調査: 安全性定期報告、感染症定期報告
  10. バイオシミラーの特性とその市場性
    1. バイオシミラーの要件と最近の動向
  11. CMO/CDMOの活用
    1. 国内外の主な製造受託業者とバリューチェーン
    2. 業態とサプライチェーンの構築
  12. まとめ
    • 質疑応答

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年8月21日〜30日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/26 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン
2025/2/26 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Cコース:製造技術・品質管理/品質審査編) オンライン
2025/2/26 CSVの基本理解と現場での実用ノウハウおよびCSV実施判断 オンライン
2025/2/26 PIC/S GMP Annex I 改定セミナー オンライン
2025/2/26 滅菌バリデーションの具体的な計画書・記録書・報告書の作成セミナー (医薬品) オンライン
2025/2/27 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/27 「GMP監査マニュアル」の活用による効果的かつ効率的なGMP監査の実施と現場運用のポイント オンライン
2025/2/27 GMP違反とヒューマンエラーに対する教育訓練の考え方とQA視点による抑制・防止対策事例 オンライン
2025/2/27 改正GMP省令を踏まえたGMP適合性調査対応 効率的なGQP/GMP-QA連携とQA/QC業務範囲の明確化 オンライン
2025/2/27 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2025/2/27 改正GMP省令で求められているGMP文書・記録の作成・管理のポイント オンライン
2025/2/27 少人数体制にも対応したGMP-QA業務・監査のポイントセミナー (全5コース) オンライン
2025/2/27 ヒューマンエラー・逸脱・GMP違反を防ぐSOP・製造指図記録書の作成とは? 教育訓練とは? GMP記録とは? オンライン
2025/2/27 製造設備のバリデーション実施項目・各段階の様式例と適合性調査にむけた文書作成管理 オンライン
2025/2/27 バイオ医薬品における申請をふまえたCMCレギュレーション対応とCTD作成入門講座 オンライン
2025/2/27 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2025/2/27 エクソソームを用いた薬物送達・診断における開発・技術動向と実用化に向けた課題 オンライン
2025/2/28 医薬品マーケティング・市場予測 オンライン
2025/2/28 具体的データ事例を用いた安定性試験の統計解析と開発段階に応じた規格設定 オンライン
2025/2/28 FDA/EMAの早期審査・早期承認制度の課題と対応 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2020/12/24 バイオ医薬品 (抗体医薬品) CTD-CMC記載の要点
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集