技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法

樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法

~絶縁材料の劣化要因とメカニズムや評価法 / 自動車産業の電動化に向けた絶縁材料の耐電圧化、耐熱化、高熱伝導性についての技術ノウハウ~
オンライン 開催

視聴期間は2024年4月25日〜5月7日を予定しております。
お申し込みは2024年5月2日まで承ります。

概要

本セミナーでは、絶縁材料の劣化要因とメカニズムや評価法について詳解いたします。
また、自動車産業の電動化に向けた絶縁材料の耐電圧化、耐熱化、高熱伝導性についての技術ノウハウを解説いたします。

開催日

  • 2024年5月2日(木) 10時00分 2024年5月7日(火) 16時00分

受講対象者

  • モータに関連する技術者
  • HEV・EV用モータに関する技術者、開発者

修得知識

  • 電動化のための高分子絶縁材料の基礎知識
  • 高電圧化、高パワー密度化、高周波化に向けた電動化車両絶縁の課題と対策
  • 絶縁材料の劣化要因とメカニズム
  • 高温下で絶縁トラブルを起こさないための放電の基礎知識
  • ナノコンポジット絶縁材料の高機能性
  • 具体例から学ぶ絶縁フィルム、モータ巻線、電子回路基板の絶縁評価技術ノウハウ
  • インバータ駆動モータの国際規格準拠した絶縁評価技術

プログラム

 地球環境問題を背景として、CO2ゼロの環境社会へと変革する今、電動化イノベーションに向けた高分子絶縁材料の高機能化が進められている。特に、自動車産業の分野においては、電気自動車 (EV) へのシフトが急速であり、従来に比べ、圧倒的に小型・軽量・高パワー密度化により、自動車部品 (モータ、インバータ、DC – DCコンバータ、パワーコントロールユニット) の絶縁材料の耐電圧化、耐熱化、高熱伝導性が要求されている。車両走行の厳しい環境 (高温、多湿、低気圧) の中で多くの部品の絶縁トラブルの対策のためには、絶縁材料の各特性、劣化メカニズムと絶縁破壊を引き起こす放電現象の基礎知識をしっかりと学ぶ必要がある。
 本講演では、電動化に向けた高電圧絶縁技術として、モータ巻線、絶縁フィルム及びパワーモジュールの高密度実装を模擬した回路基板試料を用いた絶縁評価試験 (電源、各種センサー、計測方法) について具体例を紹介しながら、技術ノウハウを習得して頂く。

  1. 電動化に向けた高分子絶縁材料の技術開発の動向
    1. 電気自動車 (EV) 用駆動モータ絶縁の課題と対策
    2. パワーエレクトロニクス部品の高密度実装における絶縁課題と対策
    3. 電動化車両に貢献する高電圧絶縁材料の計測・評価の課題
  2. 電動化技術に必修の絶縁材料の基礎知識
    1. 絶縁材料の各基本特性
      • 耐電界性
      • 誘電特性
      • 耐熱性
      • 熱伝導性
      • 吸水性
      • 空間電荷蓄積
    2. 環境要因で変化する特性 (高温状態では何が変化するのか?)
    3. 絶縁劣化現象とメカニズム
      • マイグレーション
      • トラッキング
    4. 絶縁劣化評価と寿命予測
      • 電気的劣化
      • 熱的劣化
      • 機械的劣化
      • 化学的劣化
  3. 絶縁トラブルを起こさないための放電メカニズムの基礎知識
    1. 絶縁破壊の原因、放電現象
      • 部分放電
      • 沿面放電
      • バリア放電
      • 電気トリー
      • ストリーマ放電
    2. 絶縁破壊を加速する空間電荷蓄積 (帯電はどうして起きる?)
    3. 放電の形態と大きさ
      • 環境要因
      • 印加電圧波形
      • ACとインパルス
      • 極性
      • 周波数でどう変化するのか?
    4. 放電の発生条件と環境因子
      (放電が始まる電圧は予測できるのか? 部分放電フリーの条件はつくれるのか?)
      • 温度
      • 湿度
      • 気圧
      • 放射線の影響
    5. 放電と絶縁材料界面
  4. 絶縁材料の高機能化
    1. ナノコンポジット機能性材料の適応拡大
    2. ナノコンポジット技術による電気絶縁性能の向上
    3. 高電圧対策としてのモータ巻線の高機能化
      • 厚肉化
      • 複層化
      • 低誘電率化
    4. 高耐熱絶縁用フィルム
      • 複合化
      • 薄膜化
      • 放熱性向上
    5. モータワニス、パワーモジュール基板材料と封止材
  5. 絶縁材料の評価試験の具体例から学ぶ計測・評価の技術ノウハウ
    1. 電源と各種計測センサーの選定
      • AC
      • インパルス
    2. 実験装置、環境要因設定、計測方法と注意点
    3. スロット用絶縁フィルムの絶縁評価試験
    4. EV用モータ平角線の絶縁評価試験
    5. パワー半導体モジュールの模擬回路基板試料の絶縁評価試験
    6. 国際規格 (IEC) に準拠した実機モータの絶縁評価試験
  6. まとめと今後の課題

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年4月25日〜5月7日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/27 xEV用バスバー・接続と絶縁樹脂の技術動向 オンライン
2024/11/27 光硬化型材料の基礎と応用のポイント オンライン
2024/11/27 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2024/11/27 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術 オンライン
2024/11/27 プラスチックのマテリアルリサイクル技術入門 オンライン
2024/11/27 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/11/27 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2024/11/28 パワーモジュール実装の最新技術動向 東京都 会場
2024/11/28 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/11/28 プラスチック成形品の残留応力発生メカニズム&長期信頼性の予測法 オンライン
2024/11/28 熱分析の基礎、測定と正しいデータ解釈 オンライン
2024/11/28 オフライン電源の設計 (2日間) オンライン
2024/11/28 オフライン電源の設計 (1) オンライン
2024/11/28 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2024/11/29 UV硬化接着剤の材料設計と深部硬化 オンライン
2024/11/29 トライボロジー 入門講座 オンライン
2024/11/29 半導体封止材・放熱シートの高熱伝導化と開発動向 オンライン
2024/11/29 アキシャルギャップモータの基礎および開発事例と技術動向 東京都 会場
2024/11/29 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の現状と動向 オンライン
2024/12/2 オフライン電源の設計 (2) オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/9/13 世界のAIデータセンターを支える材料・デバイス 最新業界レポート
2024/8/30 次世代パワーデバイスに向けた高耐熱・高放熱材料の開発と熱対策
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/11/15 EV用モータの資源対策
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/7/27 次世代パワーエレクトロニクスの課題と評価技術
2022/6/17 2022年版 電子部品市場・技術の実態と将来展望