技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

変形性関節症の発生機序、薬物治療と再生医療の開発

変形性関節症の発生機序、薬物治療と再生医療の開発

~変形性関節症 (OA) の発生・進行機序、創薬を妨げる要因 / 現在行われている治療薬の開発状況、細胞シートの開発動向~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、はじめに変形性関節症 (OA)の発症、進行のメカニズムについて現在の一般的な理解を示したのち、最近の知見について重要なものをご紹介いたします。
後半ではOAに対する治療の現状について述べ、さらにOAに対する治療薬開発の状況や臨床から見たOA治療薬の望ましい姿についても解説していきます。

開催日

  • 2024年4月25日(木) 10時30分 16時00分

修得知識

  • 再生医療の基礎知識
  • 再生医療に関わる法律や規制に関する知識
  • 変形性膝関節症の治療に関する知識
  • 細胞シート工学を応用した再生医療に関する知識

プログラム

第1部 変形性関節症の病態、現時点の薬剤治療と臨床が求める治療薬

(2024年4月25日 10:30〜14:15) 途中に昼食休憩あり

 変形性関節症 (OA) は主に高齢者が罹患する関節疾患であるが、とく膝関節に生じるOAは高齢者のQOLを低下させるばかりか自立喪失の引き金ともなることから、医療経済的にも容認される有効性の高い治療法の確立が望まれる。しかし現在、臨床ではOAに対して疼痛緩和以外の治療薬は用いられていない。本講演ではOAの病態について解説したのち、OAに関する薬剤療法の現状を述べ、さらになぜOAに対する創薬が進まないのかについても解説を行う。

  1. OAの発症機序
    • OAの発症機序については不明な点も多いが、発症の危険因子は複数知られており、それらが複合的に関与する結果OAが発症すると考えられている。本項ではOAの発症に関与する要因について述べる。
      • OAの発症に関与する要因
      • 加齢に伴いOAが発症する理由
  2. OAの進行機序
    • 関節を構成する各組織にOAによって生じる変化について述べ、さらにそれらの変化とOAの進行や症状との関連についても述べる。
      • 軟骨の変化とOAの進行、症状との関連
      • 滑膜の変化とOAの進行、症状との関連
      • 軟骨下骨の変化とOAの進行、症状との関連
      • 半月の変化とOAの進行、症状との関連
  3. OAの進行と症状
    • OAの病態は非常に複雑であり、それが創薬を妨げる大きな要因となっている。本項では実際の症例においてどのようにOAが進行するかを示し、さらに進行と症状との関連についても述べる。
      • 実際の症例にみる膝OAの進行の実際
      • 膝OAの進行と症状の関連
      • 膝OAの症状の実際:痛みは実際にはどの組織から生じるのか?
  4. OAの治療の現状と将来
    • 膝OAに対して現在行われている保存的な治療全般とその中での治療薬の位置づけについて、諸外国の状況も踏まえて解説し、さらに現在行われている治療薬開発の状況についても述べる。
      • 膝OAに対する種々の診療ガイドラインの紹介
      • OA治療の実際
      • 治療薬開発の現状と将来
  5. OAの病態解明に関する我々の取り組み
    • 演者はOAの病態解明に長年取り組んでおり、その成果の一部とそこから見出される創薬の可能性について簡単に紹介する。
    • 質疑応答

第2部 軟骨細胞シートを用いた変形性関節症の再生医療

(2024年4月25日 14:30〜16:00)

 株式会社セルシードは、東海大学佐藤正人教授らが開発した軟骨細胞シート治療法の実用化を目指しています。株式会社セルシードは多指症患者の軟骨細胞から作製した同種軟骨細胞シートの薬機法下での製造販売承認の取得を目指して開発を行っており、現在第3相試験を実施中です。また、自己軟骨細胞シートの受託製造を行っています。
 本セミナーでは、産学連携のもとで再生医療製品の開発を行っているベンチャー企業の経験、課題をお伝えします。

  1. 再生医療の基礎情報
    1. 再生医療に用いられる細胞、技術など
    2. 再生医療に関わる法律や制度など
    3. 再生医療の国内承認製品とその市場
    4. 公的支援
  2. セルシードにおける軟骨細胞シートの開発
  3. 産学連携を基にした再生医療の事業化戦略
    • 質疑応答

講師

  • 福井 尚志
    東京大学 大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 生命環境科学系
    教授
  • 松尾 純子
    株式会社セルシード 細胞シートCMC開発部
    部長

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/12 特定臨床研究での求められる信頼性レベル・逸脱対応と監査実施 (事例をふまえ) オンライン
2025/2/13 ニトロソアミン原薬関連不純物 (NDSRI) に対する分析技術、試験法開発 オンライン
2025/2/13 GMP文書・当局査察・監査時の英語表現と効果的な説明のポイント オンライン
2025/2/14 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 オンライン
2025/2/14 洗浄バリデーションにおけるリスク評価と残留許容値設定/運用 オンライン
2025/2/14 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン
2025/2/14 医薬品製造現場で使われる暴露許容値 (PDE (ADE) 、OEL) の算出の基礎とその活用 オンライン
2025/2/14 アンメット医療ニーズ応答・事業価値最大化のポイント オンライン
2025/2/17 規制当局GMP査察における指摘事項と重大な指摘を回避するための事前対応のポイント オンライン
2025/2/17 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Dコース:CMC申請・薬事デザイン編) オンライン
2025/2/17 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Bコース:非臨床安全性評価・臨床開発編) オンライン
2025/2/17 リスクベースのGCP監査 オンライン
2025/2/17 具体的データ事例を用いた安定性試験の統計解析と開発段階に応じた規格設定 オンライン
2025/2/17 GMP工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2025/2/17 (薬物) 国内治験と国際共同治験のモニタリング業務の差異と実務対応力の習得 東京都 会場・オンライン
2025/2/17 アジア主要国のオーファンドラッグ薬事規制・承認申請の相違点と実務対応 オンライン
2025/2/17 日本のPV法規制とその特徴的要求事項 オンライン
2025/2/18 医薬品マーケティング・市場予測 オンライン
2025/2/18 バイオリアクターの基礎および操作法ノウハウ オンライン
2025/2/18 基礎から考える医薬品の品質と開発段階に応じた規格及びその設定法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版) (製本版+ebook版)
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/10/29 マイクロバイオームの最新市場動向とマーケティング戦略
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)