技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用

天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用

~各種繊維特性に、複合材の特性や成型・課題は / フラックス (亜麻) 、ヘンプ (大麻) 、ジュート (黄麻) 、ケナフ (洋麻) 、アバカ (マニラ麻)、サイザル、パイナップル、竹、セルロースナノファイバー etc.~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、天然植物繊維×樹脂 (熱硬化、熱可塑性プラスチックス) について、必要な基礎知識および応用時の課題を解説いたします。

開催日

  • 2024年4月24日(水) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 天然植物繊維に関する基礎知識 (種類、抽出用、特性など)
  • 天然植物繊維を利用した複合材料に関する基礎と応用 (特性、成形、課題など)

プログラム

 CN (Carbon Neutral) への貢献、SDGs達成の社会的要請を背景に、やがてすべての製品にカーボンフットプリントの表示が必須となると思われます。そのため、各分野でバイオマス利用が推進されている。複合材料の分野においても、樹脂のバイオマス活用が進められているが、強化材に関してもガラス繊維代替として可能な範囲で天然植物繊維で代用しようとする動きが増しています。しかし、複合材料の強化材として使える、あるいは使えそうな天然植物繊維についての基礎知識を十分もって製品開発ができていないと感じます。
 本セミナーでは、天然植物繊維×樹脂 (熱硬化、熱可塑性プラスチックス) について、必要な基礎知識および応用時の課題等を1日で学びます。

  1. カーボンフリー時代の天然植物繊維
    1. 再生産可能天然資源
    2. 世界の動き (概要)
    3. 竹 (繊維) を例に、CO2吸収能を考える
  2. 天然植物繊維の種類と特性
    1. どんな植物繊維があるか?
    2. 複合材料の強化材として必要な要素
    3. 複合材料の強化材として使える植物繊維 (概要)
  3. 利用可能な植物繊維の種類と特性、抽出方法 (詳細)
    1. フラックス (亜麻)
    2. ヘンプ (大麻)
    3. ジュート (黄麻)
    4. ケナフ (洋麻)
    5. サイザル
    6. アバカ (マニラ麻)
    7. パイナップル
  4. 天然植物繊維を使った複合材料の実際
    1. 熱硬化性樹脂を母材とするFRP (積層板)
    2. 熱可塑性樹脂を母材とする不織布
    3. 天然繊維を強化材とするPPペレットと射出成形
    4. フィラーとしての天然足物繊維 (抽出残渣の活用)
    5. 表面処理
  5. 第3の天然繊維:竹繊維の可能性
    1. 竹繊維とは
    2. 竹の種類と世界の竹分布
    3. 竹繊維の抽出方法と特性
    4. 竹繊維を使った複合材料と試作例
    5. 種々の竹繊維複合材料
    6. PLA/部分フィブリル化竹繊維複合材料
  6. 天然繊維、もう一つの可能性:セルロースナノファイバー (CNF) とその活用
    1. CNFとは
    2. その活用
  7. バイオプラスチックスを母材とするバイオコンポジット
    1. バイオプラスチックス
    2. 現状と今後の可能性
    3. 問題点
  8. 天然植物繊維と複合材料、どのように使うか? どのように役立てるか?
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 藤井 透
    同志社大学 理工学部 機械システム工学科
    教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,700円 (税別) / 46,970円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

会場受講の複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 47,025円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/30 ナノ触診原子間力顕微鏡 (AFM) による高分子材料の解析技術 オンライン
2024/5/1 エポキシ樹脂の基礎と硬化剤の選定、変性・配合改質および複合材料用途の動向 オンライン
2024/5/1 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2024/5/1 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2024/5/2 樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法 オンライン
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/9 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/5/10 エポキシ樹脂用硬化剤の種類、反応機構、選び方、使い方 オンライン
2024/5/10 熱分析の基礎と測定・解析技術 オンライン
2024/5/10 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/5/10 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/5/13 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/13 車載用プラスチックの基礎と最新動向 オンライン
2024/5/14 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/5/14 ブリードアウトの発生メカニズムと制御、測定法 オンライン
2024/5/14 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/15 高分子の結晶化、結晶高次構造の制御、分析解析、その応用 オンライン
2024/5/15 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2024/5/15 UV硬化樹脂における硬化不良対策と硬化状態の測定・評価 オンライン
2024/5/16 二軸押出機による混練技術とプロセス最適化 オンライン