技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

生分解性プラスチックの基礎・最新動向と食品容器・包装への応用展開

食品・容器包装材廃棄物の再資源化処理を踏まえた

生分解性プラスチックの基礎・最新動向と食品容器・包装への応用展開

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、廃棄物問題の現状を展望しながら、具体的な食品容器・包装関連製品の設計について産学両分野で37年間、生分解性プラスチックの基礎・応用研究に携わり、技術・事業開発までの実績を有する世界的第一人者が講演いたします。

開催日

  • 2024年4月19日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 生分解性プラスチックの最先端技術技術を駆使して製品開発に繋げたい方
  • 生分解性プラスチックについて基礎から学びたい方

修得知識

  • 海洋プラスチック汚染の実態と地球環境保全・資源循環型社会に向けての法規制動向
  • 生分解性プラスチックの分類、基本特性と高性能・高機能化材料設計・成形加工技術
  • 生分解性プラスチックの食器・食品容器・包装・濾材の製品設計と市場開発動向

プログラム

 石油由来の非生分解性プラスチックが本格的に使用され始めて60有余年、今やその廃棄物物処理能力は限界に達する一方、自然生態系を破壊する地球温暖化や海洋プラスチック汚染問題等の深刻な事態を招来している。そうした中で、世界の環境先進地である欧州では使用後の食品容器・包装材は生ごみ等の有機性廃棄物と共に堆肥化する、あるいはバイオガス化して生ごみ発電にする動きが活発化しつつある。また、先般の世界ラーメンサミットにおいては、使い捨て食品容器の象徴的存在でもあるインスタントラーメン容器を生分解性容器に切り替えるとの歴史的な「大阪宣言」が発せられた。
 本講では先ず地球環境・資源・廃棄物問題における正しい理解を出発点とし、その上で生分解性プラの最新技術と市場開発の現状を展望しながら、具体的な食品容器・包装関連製品の設計指針を提示する。これまで産学両分野で37年間、基礎・応用研究から技術・事業開発までの実績を有する世界的第一人者による覚醒のセミナーである。

  1. 地球環境・資源・廃棄物問題と生分解性プラスチック
    1. 地球環境・資源・廃棄物問題の抜本的解決のために
      1. 海洋プラスチック汚染の実態と生分解性プラスチックの役割
        • 海洋プラ濃度の経年変化 (累積増加) 曲線
        • 海洋汚染問題に対する短期的視点と長期的 (グローバルな) 視点
        • 海洋に流入する大量の流木・草本類、自然生態系が許容し得る海水中分解速度のポジティブ・コントロールはリグニン!?
      2. 地球上に生命が誕生して38億年、地球はなぜ廃棄物で埋もれなかったのか?
      3. 自然界が有する真のリサイクルシステムである炭素循環へのリンク
    2. 生分解性プラスチックの識別表示制度と環境負荷低減効果
      1. 生分解性プラ、生分解性バイオマスプラ、バイオマスプラ … 日本バイオプラスチック協会 (JBPA) 識別表示制度
      2. カーボン・フットプリント … LCAによる環境負荷の客観的・定量的評価
    3. 持続的な資源循環型社会の建設のために
      1. 欧米グリーンガイド指針
      2. 食品容器・包装材の再資源化 … 使用後は有機性廃棄物 (生ごみ) と共にバイオリサイクル
        1. 堆肥化 (好気性下) →肥料、土壌改良剤
        2. バイオガス化 (嫌気性下、高温乾式メタン発酵) →生ごみ発電、ボイラー
      3. プラスチックのCompostable (堆肥化可能) 認証基準
    4. 世界の法規制と業界動向
      1. 世界の法規制動向
      2. 業界動向
        • 世界ラーメンサミット「大阪宣言」:ラーメン容器を生分解性に!
  2. 生分解性プラスチックの分類、基本特性と生分解機構
    1. 代表的な生分解性プラスチックの分類と基本特性
      1. 硬質タイプ
        • ポリ乳酸 (PLA) :Tg/Tm≒58°C/175°C
      2. 軟質タイプ
        1. ポリブチレンアジペート・テレフタレート (PBAT) :Tg/Tm≒ – 35°C/115°C
        2. ポリブチレンサクシネート (PBS, PBSA) :Tg/Tm≒ – 47〜 – 35°C/84〜115°C
      3. その他
        • 微生物ポリエステル (PHBV, PHBH)
        • デンプン系
    2. 生分解機構
      1. 酵素分解型
        • surface erosion (表面から溶かされていく)
      2. 非酵素分解型 (加水分解型)
        • bulk degradation (全体的に壊されていく)
    3. 様々な環境下における生分解挙動
      1. 自然環境下
        • 土壌中
        • 海水中
      2. 再資源化工程
        • 堆肥化 (好気性下) 又はバイオガス化 (嫌気性下)
  3. 生分解性プラスチックの高性能・高機能化材料設計と成形加工技術
    1. 基幹素材としての第二世代ポリ乳酸
      • 高L組成PLA (high L PLA) , %D<0.5,
    2. 高性能・高機能化材料設計技術
      1. 耐衝撃性
        • 可塑剤又は耐衝撃性改良剤、PLA+PBAT又はPBSブレンド体
      2. 耐熱性
        • 分散型核剤、結晶化促進剤
      3. 透明耐熱性
        • 溶解型核剤、結晶化促進剤
      4. 耐久性 (耐湿熱性)
        • 加水分解抑制剤
      5. 成形加工性
        • マルチ機能改質剤ほか
    3. 高性能・高機能性PLA一次加工製品・成形用樹脂 (繊維・不織布、フィルム、射出成形、発泡成形、押出成形、ブロー成形)
      • テラマック (Terramac) ®/ユニチカ
      • PLAの熱的・機械的特性は既に汎用プラスチックと同等以上!
    4. 食品容器・包装材の成形加工
      1. 押出成形
        1. 繊維・不織布・モノフィラメント
          • ティバッグフィルター
          • コーヒーフィルター
          • 生ゴミ水切りネット
        2. フィルム
          • 生ごみ袋
          • 透明カバーフィルム
          • 包装フィルム
        3. 紙ラミ
          • 飲用カップ
        4. 中空押し出し
          • ストロー
      2. 真空成形
        • 青果物・食品容器
        • 弁当容器
        • 鶏卵パック
        • ブリスター
      3. 射出成形
        • リターナブル食器
        • ナイフ&フォーク
      4. 発泡成形 (押出発泡、ビーズ発泡)
        • インスタントラーメン容器
        • トレー
        • 魚箱
      5. ブロー成形 … ボトル
  4. 食品容器・包装関連製品の要求性能
    1. 食品容器・包装材に求められる基本特性
      • 耐水性
      • 耐油性
      • 食品衛生性
      • 抗菌・防カビ性
      • 生分解性
    2. 食品衛生性基準
      1. 日本
        • 食品衛生法370号 (一般規格、ポリ乳酸個別規格)
        • ポリ衛協PL
      2. 米国
        • Food Contact Nortification (FCN) No.178, Class B (100°C×30分) 〜H
      3. 欧州
        • EEC Directive 96/11/EEC
    3. 製品設計と要求性能
      1. 長期間繰り返し使用可能なリターナブル食器、回転すし皿 … 射出成形
        1. 自動食器洗い機対応
          • 高温洗浄
          • アルカリ性洗剤
          • 高温乾燥滅菌
        2. 耐熱性
          • 加熱料理盛り付け
          • 熱湯注入
          • 電子レンジ加熱
        3. 耐久性
          • 長期間 (5〜10年) 使用耐久性
        4. 耐衝撃性
          • 落としても割れない
      2. ワンウエイユース食品容器 … 押出 (発泡) 成形+真空成形
        1. 耐熱性 (透明耐熱性)
          • 熱湯注入
          • 電子レンジ加熱
        2. 耐衝撃性
          • 打ち抜きができる
          • 角が当たってもひび割れない
      3. 卵パック、透明ブリスターパック
        1. 透明性
          • 中が見える
        2. 耐衝撃性
          • 打ち抜きができる
          • 角が当たってもひび割れない
      4. 食品フィルター、生ゴミ水切りネット … 繊維、不織布
        1. 耐熱性
          • 熱湯注入
        2. 加工技術
          • 製糸
          • 製織
          • 製袋
      5. 食品包装・容器 … フィルム、ボトル
        1. ガス透過性又はバリア性
          • 水分
          • 酸素
          • 芳香成分
        2. ヒートシール性
      6. 紙ラミ製品 … 押出ラミ
        1. 耐熱性
          • 熱湯注入
          • 電子レンジ加熱
    • 質疑応答

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/31 電動化 (EV駆動等) モータと回路基板の高電圧化・高周波化・熱対策に向けた、樹脂材料開発と絶縁品質評価技術 オンライン
2024/5/31 樹脂のレオロジー特性の考え方、成形加工時における流動解析の進め方 オンライン
2024/5/31 溶解度パラメータ (3D, 4DSP値) の基礎と活用技術 オンライン
2024/5/31 溶融紡糸の基礎と工業生産技術及び生産管理の実践 オンライン
2024/6/4 バイオマスプラスチック/生分解性プラスチックの開発動向と海洋分解を含めた将来展望 オンライン
2024/6/4 摩擦振動と異音の発生メカニズムと抑制・対処方法 オンライン
2024/6/5 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2024/6/5 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/6/6 ゴムの架橋と特性解析・制御 オンライン
2024/6/6 エポキシ樹脂の実用の基礎知識とフィルム化 & 接着性の付与技術とその応用 オンライン
2024/6/7 二軸押出機における樹脂流動解析の基礎と AI/IoT 活用展開 大阪府 会場
2024/6/10 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン
2024/6/10 基礎から学ぶ「人工皮革・合成皮革」入門セミナー オンライン
2024/6/11 機械加工技術 オンライン
2024/6/11 分子シミュレーションの基礎と高分子材料の研究・開発の効率化への展開 オンライン
2024/6/11 各種プラスチック成形品の破損トラブルと原因解析 オンライン
2024/6/11 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン
2024/6/12 可食から非可食バイオマス原料への転換が進む次世代バイオプラスチックの最新開発動向 オンライン
2024/6/12 光重合開始剤の種類、選び方、使い方 オンライン
2024/6/12 FT-IRを用いた樹脂の劣化解析と寿命予測への活用可能性 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/6/23 東南アジアの食品包装材料・日本とアジアのバリアー包装材料 実態と将来展望 (書籍版 + CD版)
2022/6/23 東南アジアの食品包装材料・日本とアジアのバリアー包装材料 実態と将来展望
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2022/3/30 環境配慮型プラスチック (製本版 + ebook版)
2022/3/30 環境配慮型プラスチック
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例