技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子成形加工を理解するための高分子レオロジー入門

高分子成形加工を理解するための高分子レオロジー入門

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、高分子が高分子成形加工でどのように操られているのかを高分子レオロジーの視点で解説いたします。

開催日

  • 2024年2月29日(木) 13時00分 17時00分

受講対象者

  • プラスチック成形加工に携わる研究・開発者
  • 高分子材料開発に携わる研究・開発者
  • CAEエンジニアなど
  • 高分子物性と高分子成形加工を結びつける基礎を学びたい方

修得知識

  • 高分子レオロジーの基礎
  • 高分子成形加工へ適用するための考え方

プログラム

 プラスチックやゴムなどの高分子材料をつかって所望の製品を得るには、流動・変形・温度場にある、高分子集合体や高分子マトリックス中に分散した粒子群がどのように構造化されていくのかを感覚的に理解しながら成形加工することが大切です。高分子集合体の平均的な素描のイメージを膨らませるために高分子レオロジーを説明し、それを高分子成形加工に結びつけ、成形加工で高分子に何をしているかを考えるための基礎を説明します。

  1. 高分子レオロジーの世界観
    1. 弾性と粘性の本質 – 粘性・弾性の基本法則を理解する –
    2. 高分子性と緩和時間 – 高分子性を定性的に理解する –
    3. デボラ数やワイセンベルグ数など – 高分子成形加工で重要な無次元数
  2. 高分子成形加工に関係するレオメトリーの基礎
    1. 剪断変形、伸長変形 – 成形加工を考える基礎となる変形場 –
    2. 線形粘弾性とBoltzmannの重畳原理 – 高分子レオロジーの基礎 –
    3. 動的線形粘弾性と緩和スペクトル – 材料特性をレオロジー的にみる –
    4. 時間 – 温度換算則 – 周波数依存性と温度依存性 –
    5. 代表的な緩和時間と弾性率の意味 – 絡み合い、ゴム状態、ガラス状態 –
    6. 法線応力差の発現 – 粘性流体とは違う流れ場になる –
    7. 高分子溶融体の材料特性 (剪断流動特性、伸長流動特性) を読む
  3. 高分子成形加工における均質系場のレオロジー現象
    1. システム方程式 – 保存則と材料特性との関係 –
    2. 成形加工における剪断流れと伸長流れ – 成形法と流動・変形モ – ド –
    3. 牽引流れと圧力流れ – 成形加工の支配的な流動場 –
    4. 高分子流体の剪断粘度測定 – 定常性・等温性・すべり –
    5. 剪断流れ場の法線応力差の影響 – ダイスウェル・ワイセンベルグ効果など –
    6. 拡大・縮小流れ場の法線応力差の影響 – 渦など –
    7. 自由表面を含む場の法線応力差の影響 – ネッキング、レゾナンスなど –
  4. 高分子成形加工における不均質系場のレオロジー現象
    1. 温度場が影響する不均一性 – 結晶化、ガラス化、フラクチャーなど –
    2. 法線応力・圧力場が影響する不均一性 – 気相形成などの発泡 –
    3. 粒子密度場が影響する不均一性 – ゴム分散材、ナノコンポジットなど –
  5. 高分子成形加工のトラブルシューティングに向けて
    1. 流動・変形・温度履歴が残る成形加工について
    2. 界面表面から構造制御する成形加工について

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/17 高分子劣化のメカニズムと添加剤による対策や材料分析技術 オンライン
2025/3/17 UV硬化型樹脂の基礎と硬化過程の測定法及び評価・解析手法 オンライン
2025/3/17 粘着の基礎と剥離のメカニズム オンライン
2025/3/17 摩擦・摩耗の基礎と試験・評価・解析法 オンライン
2025/3/18 精密押出成形技術入門 オンライン
2025/3/18 カップリング剤によるフィラーの表面処理と樹脂への複合化、分散性評価 オンライン
2025/3/18 微粒子分散系のレオロジー講座 オンライン
2025/3/19 分子動力学シミュレーションの基礎と高分子材料開発への応用 オンライン
2025/3/19 高温/直流高電界下における高分子絶縁材料の特性と評価法 オンライン
2025/3/21 高分子劣化のメカニズムと添加剤による対策や材料分析技術 オンライン
2025/3/21 粘着の基礎と剥離のメカニズム オンライン
2025/3/24 プラスチック射出成形の基礎とトラブル対策 オンライン
2025/3/24 化粧品設計開発のためのレオロジーの基礎知識と実践的評価手法 オンライン
2025/3/25 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/3/25 摩擦・摩耗の基礎と試験・評価・解析法 オンライン
2025/3/25 高分子・ポリマー材料の重合、製造における研究実験から生産設備へのスケールアップ技術 オンライン
2025/3/25 プラスチック用添加剤の適切な選定と材料の劣化・変色対策 オンライン
2025/3/25 ナノカーボン充填による高分子系複合材料の高機能化 オンライン
2025/3/26 プラスチックの疲労破壊と耐久性評価技術 オンライン
2025/3/26 プラスチックの難燃化技術の基礎と技術動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用