技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

オイルゲル化剤の構造、種類、物性制御、新しい応用

オイルゲル化剤の構造、種類、物性制御、新しい応用

~材料設計、食品、化粧品、医薬品、水質浄化、環境技術などの用途展開 / ゲル化剤の選び方、使い方、レオロジー特性、新しいゲル化剤の開発および応用の動き~
オンライン 開催

開催日

  • 2023年12月25日(月) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • 増粘剤・ゲル化剤に関連する技術者、開発者、生産技術担当者、品質保証担当者
    • 化粧品
    • 医薬品
    • 製剤
    • 食品
    • 接着剤
    • 乳化剤・界面活性剤 など
  • 増粘剤・ゲル化剤で課題を抱えている方

修得知識

  • 材料設計、食品、化粧品、医薬品、水質浄化、環境技術などの用途展開
  • ゲル化剤の選び方、使い方、レオロジー特性、新しいゲル化剤の開発および応用の動き

プログラム

第1部 熱工程を必要としないゲル化手法の開発とその応用について

(2023年12月25日 10:00〜11:00)

 本講座では、単独ではゲル化能の無い物質を混合することで有機溶媒をゲル化できる「熱工程を必要としないゲル化手法」を可能にするゲル化剤の開発とその応用について、その原理と手法、分子設計指針などを含め解説する。

  1. 成分オイルゲル化剤とは
  2. ゲル化剤とゲル化機構について
  3. 2成分ゲル化剤について
  4. 成分ゲル化剤の設計
  5. 2成分ゲル化剤のゲル化機構
  6. 2成分ゲル化剤の材料設計のポイント
  1. 分子間相互作用を駆動力とする2成分ゲル化剤
    1. 分子間相互作用を利用した2成分ゲル化剤とは
    2. 分子間相互作用を利用した2成分ゲル化剤のゲル化機構
    3. 分子間相互作用を利用した2成分ゲル化剤の設計
    4. 分子間相互作用を利用した2成分ゲル化剤の特性と応用
  2. 反応を利用したゲル化剤
    1. 反応を利用したゲル化剤とは
    2. 反応を利用したゲル化剤のゲル化機構
    3. 反応を利用したゲル化剤の設計
    4. 反応を利用したゲル化剤の特性と応用
  3. まとめ
    • 質疑応答

第2部 界面活性剤の分子集合機構を応用した低分子ゲル化剤

(2023年12月25日 11:10〜12:10)

 界面活性剤は、分子設計により分子配列を制御することで、低分子ゲル化剤として機能する。本公演では、当研究所でこれまで開発してきた界面活性剤型ゲル化剤について、分子構造と溶液物性の関係やゲル化の機構について紹介する。

  1. 界面活性剤型低分子ゲル化剤について
    1. 界面活性剤と低分子ゲル化剤
    2. ミセルと分子集合体の制御
    3. 長鎖 (高級) 脂肪酸の効果
    4. ゲル化能を持つ界面活性剤の設計
  2. 界面活性型低分子ヒドロゲル化剤
    1. 界面活性剤型低分子ヒドロゲル化剤の構造
    2. 界面活性剤をモデルとした低分子ヒドロゲル化剤の分子設計
    3. 水溶液のゲル化とゲルの温度特性
    4. 分子構造とゲルの温度特性
    5. 会合体の構造
    6. 高極性溶媒のゲル化
  3. 界面活性型低分子オイルゲル化剤
    1. ヒドロゲル化剤とオイルゲル化剤
    2. 界面活性型低分子オイルゲル化剤の構造
  4. ジカルボン酸アミドアミン型オイルゲル化剤
    1. 分子設計と合成
    2. 様々なオイルのゲル化
    3. 分子構造とゲルの温度特性
  5. 非対称ジアミド型オイルゲル化剤
    1. 分子設計と合成
    2. 様々なオイルのゲル化
    3. 分子構造とゲルの温度特性
  6. ゲル化能の高い分子を創成するには
    1. 分子設計の指針
    2. 界面活性剤の視点から創成
    • 質疑応答

第3部 澱粉由来の低分子量オルガノゲル化剤について

(2023年12月25日 13:00〜13:50)

 澱粉由来のオルガノゲル化剤C-AGについて分子デザイン、ゲル化の機能、構造およびメカニズムについて解説する。さらに実用化を目指した土木用資材への応用例について、これまで得られた成果を紹介する。

  1. 澱粉由来の低分子量オルガノゲル化剤C-AG
    1. 再生可能資源としての澱粉
    2. オルガノゲル化剤
    3. 低分子量オルガノゲル化剤の合成
  2. 低分子量オルガノゲル化剤C-AGの分析
    1. C-AGの機能
    2. C-AGの構造
    3. C-AGのゲル化メカニズム
  3. 実用化にむけたC-AGの応用開発
    1. アスファルト舗装道路の課題
    2. ポリマー改質アスファルト
    3. C-AGによるアスファルトの改質効果
    • 質疑応答

第4部 ワックスによるゲル化と植物ワックスへの置換えへの課題

(2023年12月25日 14:00〜15:00)

  1. ワックスを用いたオイルのゲル化・スティック化
  2. オイルやワックスの種類とゲル物性の関係
  3. 化粧品・食品・医薬品用植物ワックス
  4. 植物ワックスのオイルゲル化能とその課題
  5. 植物ワックスのゲル硬度を向上させる添加剤
  6. 最近のスティック用植物ワックスの技術
    • 質疑応答

第5部 植物由来のポリグリセリンを主骨格としたオイル増粘ゲル化剤の機能とその応用

- オイル増粘性能とゲル化性能の両立 –

(2023年12月25日 15:10〜16:00)

 サステナブル素材であるポリグリセリンを主骨格に用いたオイル増粘ゲル化剤を事例に示し、増粘ゲル化剤の配合目的、種類、機能、増粘機構に加えて、化粧品への応用例について解説する。

  1. はじめに
    1. サステナビリティを考慮した事業開発
    2. グリセリンのサステナブル素材への応用
  2. オイル増粘ゲル化剤とは
    1. 増粘ゲル化剤の配合目的
    2. 増粘ゲル化剤の種類と使い分け
    3. ゲルの増粘機構
  3. ポリグリセリンを主骨格としたオイル増粘ゲル化剤の機能と応用
    1. オイルゲルの強度
    2. オイルゲルの粘性
    3. オイルゲルのレオロジー特性
    4. 化粧品への応用
    • 質疑応答

第6部 オイルゲル化剤を用いた物質のレオロジー評価

(2023年12月25日 16:10〜17:00)

  1. レオロジーとは
    1. 粘弾性・レオロジーとは?
    2. 粘弾性体とは?
    3. 主なレオロジー測定〜回転と振動の違い〜
    4. 産業分野における粘度・粘弾性測定の活用例
  2. レオロジー測定の回転 (静的) 測定の概要と評価例
    1. 回転測定の概要 〜剪断速度の求め方、変形方法、レオロジー変数の求め方〜
    2. 回転測定の応用例 〜増粘剤の添加による粘度特性の変化の評価〜
  3. レオロジー測定の振動 (動的) 測定の概要と評価例
    1. 振動測定の概要 〜変形方法、レオロジー変数の求め方、固体・液体の応力波形〜
    2. 各種振動測定の応用例
      1. 周波数分散測定と測定例 〜長期分散安定性〜
      2. ひずみ分散測定と測定例 〜内部構造の強さ〜
      3. 温度・時間分散測定と測定例 〜熱硬化、ゲル化〜
      4. 一般的なゲル化剤の添加および添加量の違いによるゲル化時間、ゲル強度の変化
      5. オイルゲル化剤の場合のゲル化時間、ゲル強度の変化
    • 質疑応答

講師

  • 橋本 雅司
    城西大学 理学部 化学科 有機機能化学研究室
    教授
  • 東海 直治
    大阪産業技術研究所 有機材料研究部 界面活性剤研究室
    研究主任
  • 岩浦 里愛
    農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門 食品加工・素材研究領域
    上級研究員
  • 柴田 雅史
    東京工科大学 応用生物学部 化粧品材料化学研究室
    教授
  • 豊島 亮祐
    阪本薬品工業 株式会社 研究所 アプリケーショングループ
    リーダー代行
  • 宮本 圭介
    株式会社 アントンパール・ジャパン ビジネスユニット
    キャラクタリゼーションマネージャー

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/29 リサイクルプラスチックの機械特性改善、高品質化 オンライン
2024/7/29 油脂結晶の機能性と構造・物性 オンライン
2024/7/29 リグニンの基礎と単離技術および機能性材料の創出 オンライン
2024/7/29 エポキシ樹脂と硬化剤の種類と特徴、硬化物の構造と特性、変性・配合改質およびエレクトロニクス用途の技術動向 オンライン
2024/7/29 プラスチック成形品の劣化・破壊メカニズムと破面の特徴 オンライン
2024/7/30 ゴムの配合・混練・加工技術とトラブル対策への活用事例 オンライン
2024/7/30 次世代モビリティまでも俯瞰した車載用プラスチックの現状と動向 オンライン
2024/7/30 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/7/30 プラスチックフィルムの基礎から最新動向まで オンライン
2024/7/31 熱可塑性エラストマーの基礎 オンライン
2024/7/31 ポリマーアロイにおける分散構造、界面構造の形成とモルフォロジーの観察・解析手法 オンライン
2024/7/31 高分子合成におけるラジカル重合の基礎講座 オンライン
2024/8/2 押出加工の基本技術とトラブル対策、品質向上策 オンライン
2024/8/2 ポリマーアロイ・ブレンドで物性を制御するには? オンライン
2024/8/2 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/8/5 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識 オンライン
2024/8/6 UV硬化樹脂の基礎とトラブル対策 オンライン
2024/8/6 樹脂・ゴム材料におけるブリードアウトの発生メカニズムと防止・対策技術 オンライン
2024/8/6 高分子合成におけるラジカル重合の基礎講座 オンライン
2024/8/7 プラスチックフィルムの基礎から最新動向まで オンライン