技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系へ活用方法

チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系へ活用方法

~物性評価としての「チクソ性」測定のテクニックと制御 / 「チクソ性」「チクソトロピー」「擬塑性流動」の違い / 「チクソ性」を的確に評価する測定方法 / 微粒子分散系における「チクソ性」のメカニズムに基づいた制御~
オンライン 開催

視聴期間は2023年12月21日〜2024年1月12日を予定しております。
お申し込みは2023年12月21日まで承ります。

概要

本セミナーでは、「チクソ性」を測定するためのテクニックを基礎から解説いたします。
また、実用系として微粒子分散系に焦点を絞り、「チクソ性」制御の考え方について概説いたします。

開催日

  • 2023年12月21日(木) 13時00分 2024年1月12日(金) 16時30分

修得知識

  • 「チクソ性」「チクソトロピー」「非ニュートン流動」の違い
  • 「チクソ性」を的確に評価するための測定手法
  • 微粒子分散系の「チクソ性」をメカニズムに基づき制御するためのコツ
  • 凝集分散系が示す粘度挙動

プログラム

 塗料やインキの流動性を表現するために、しばしば「チクソ性」という技術用語が使われますが、このような学術用語はありません。この基となる用語は「チクソトロピー」と思われますが、両者は必ずしも同じではないため、実用上、不都合が生じることになります。
 本セミナーでは、まず学術的な意味と技術的な意味の違いを明確にして、物性評価として「チクソ性」を測定するためのテクニックを紹介します。工業的に「チクソ性」が重要となる材料は微粒子分散系です。液体中に分散した微粒子は、ほとんどの場合、凝集体を形成します。「チクソ性」を支配するのは剪断流動場におけるこの凝集構造の動的変化です。凝集分散系が示すチクソトロピーや擬塑性流動など複雑な粘度挙動をメカニズムに基づいて包括的に説明するとともに、「チクソ性」に関わる最近の技術動向と展望についても概説します。学問的理解を発展させ、独創的な技術として活用いただくことを目指しています。

  1. 粘度の基礎
    1. ニュートン流動と非ニュートン流動
      1. 剪断速度と応力
      2. 粘度の定義とニュートン流動
      3. 擬塑性流動
      4. ダイラタント流動
      5. 降伏挙動
    2. 時間依存性流動
      1. チクソトロピー
      2. レオペクシー
      3. チクソ性
      4. 履歴現象と平衡流動曲線
  2. チクソトロピーの測定と注意点
    1. 測定装置とその選択
      1. 回転粘度計の特徴
      2. 試料に対応した装置選択
    2. 測定プログラムの設定
      1. 二段階剪断法とヒステリシスループ法
      2. チクソトロピー回復過程の測定
  3. コロイド化学の基礎と凝集分散系の非ニュートン流動
    1. 粒子間相互作用と粒子の凝集
      1. 電気二重層
      2. ζ電位
      3. DLVO理論
      4. 高分子による分散安定効果
      5. 高分子の架橋凝集作用
    2. 通常の凝集分散系における非ニュートン流動
      1. 凝集分散系の擬塑性流動
      2. 三次元網目構造の形成と降伏挙動
  4. チクソトロピー性制御の基本概念
    1. 二粒子間相互作用とチクソトロピー
    2. 凝集の空間構造とチクソトロピー
    3. パーコレーション理論の応用
  5. 微粒子分散系の粘度コントロール
    1. 非凝集分散系の粘度挙動
    2. 凝集分散系の粘度コントロールに関する新技術
      1. 粘度レベルと流動パターンの独立制御
      2. 粒子間のベクトル的性質と粘度挙動
  6. 微粒子分散系が示す特異な粘度挙動
    1. 異方性粒子分散系の逆チクソトロピー
    2. ナノ粒子分散系のダイラタント流動
  7. チクソ性に関わる最近の動向と技術展望
    1. 官能評価とチクソ性
    2. 規格基準と粘度調整
    3. パラメータ特許とチクソ性
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,900円 (税別) / 33,990円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,900円(税別) / 33,990円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2023年12月21日〜2024年1月12日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/29 プラスチック成形部材の劣化・破損・破壊のメカニズムと評価・改善方法、破面の特徴、トラブル対策 オンライン
2025/1/29 ポリウレタン樹脂原料の基礎と最新動向 オンライン
2025/1/30 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な活用方法 オンライン
2025/1/30 フレキシブルプリント基板の樹脂フィルム/ガラスと銅箔の接合技術 オンライン
2025/1/30 ポリウレタンの材料設計と構造・物性の制御と劣化対策 オンライン
2025/1/30 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2025/1/30 粉砕技術の種類、メカニズム、シミュレーションによる粒子径変化の予測、粉砕条件の最適化 東京都 会場・オンライン
2025/1/30 ヒートシールの基礎、接合のメカニズムと品質管理・不具合対策 オンライン
2025/1/30 無機ナノ粒子の合成、表面処理・表面修飾と分散技術 オンライン
2025/1/30 熱可塑性エラストマーの総合知識 オンライン
2025/1/30 重合反応の基礎・応用 オンライン
2025/1/30 高分子フィルム・繊維の延伸プロセスにおける分子配向形成、結晶化とその制御 オンライン
2025/1/30 ポリイミドの基礎とポリイミド系材料の低誘電率化・低誘電正接化 オンライン
2025/1/30 プラスチックのケミカルリサイクル技術最新動向 オンライン
2025/1/31 フォトレジスト材料の基本的な構成構造、材料設計および高感度化 オンライン
2025/1/31 半導体封止材用エポキシ樹脂の種類と特性および解析方法 オンライン
2025/1/31 ゾル-ゲル法の基礎と材料合成、(新規) 材料開発で活用するための実用的な総合知識 オンライン
2025/1/31 分散剤の選択方法 & 配合技術の総合知識 オンライン
2025/1/31 高分子へのフィラーのコンパウンド技術の基礎と応用 オンライン
2025/1/31 ゲル化剤の基礎知識およびゲル化手法・分子設計のポイント オンライン

関連する出版物