技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチック発泡成形の基礎と応用

プラスチック発泡成形の基礎と応用

~発泡原理・制御因子・発泡成形法・諸特性・新GCP法 / 発泡に影響を及ぼす因子と、勘や経験に頼らない成形条件の選定 / 発泡体の強度向上、スワルマークを除去する新成形法~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、発泡の基礎原理から解説し、発泡原理に基づいた発泡制御法を、素材の粘弾性特性との関連で説明いたします。
また、具体的な各種の発泡成形方法、発泡体の諸特性並びに強度向上法、発泡体表面のスワルマーク等を除去できる、新しいGCP (ガス・カウンター・プレッシャー) 法について解説いたします。

開催日

  • 2023年10月24日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 発泡成形品を扱う製品の技術者、設計者、生産技術担当者 (ユーザ)
    • 車両
    • 機械
    • 電子機器・電子部品
    • プラント
    • 建材
    • 日用品 など
  • 発泡成形品に関連する技術者 (メーカ)
    • 吸音材
    • 断熱材
    • 衝撃吸収材 など
  • 発泡材料に関連する技術者
    • ポリスチレン
    • ポリプロピレン
    • ウレタン樹脂
    • ポリエチレン など

修得知識

  • 発泡成形の発泡原理
  • 発泡成形と粘弾性特性の関係
  • 粘弾性特性を基準とした発泡成形プロセスの基礎
  • GCP (ガス・カウンター・プレッシャー) 法の基礎
  • 射出発泡+GCP成形技術の原理
  • 射出中空成形技術の原理
  • 射出圧空成形技術の原理

プログラム

 プラスチックの発泡は、素材が粘弾性特性を示すがゆえに実現可能となる。従って、対象とする素材の粘弾性特性を把握することで、所望の発泡体 (所望の気泡径/発泡倍率等) を得るための成形条件が、勘や経験に頼らず選定することができる。発泡体の気泡の形成は弾性領域では出来ず、粘弾性領域内で空隙内の素材を移動/流動させることで可能となる。
 ここでは、先ず発泡の基礎原理を説明する。次に、発泡原理に基づいた発泡制御法を、素材の粘弾性特性との関連で説明する。次に、具体的な各種の発泡成形方法について説明する。次に、発泡体の諸特性並びに強度向上法等について説明する。最後に、発泡体表面のスワルマーク等を除去できる、新しいGCP (ガス・カウンター・プレッシャー) 法について説明する。

  1. 発泡の原理
    1. 発泡原理の定性的説明
    2. 均一核生成の基礎理論
    3. 発泡剤の性状
      • 固体発泡剤
      • 気体発泡剤
      • 液体発泡剤
  2. 発泡制御に必要な素材の諸特性
    1. 素材の粘弾性特性 (弾性率の時間及び温度依存性)
    2. 素材の溶解特性
  3. 粘弾性特性に基づいた発泡制御法と成形プロセス
    1. バッチ式発泡成形システム
    2. 連続発泡成形システム
      • 射出発泡成形
      • ノズル式射出発泡成形
      • 押出発泡成形
      • ブロー発泡成形
    3. 制御因子と発泡制御
      1. 基本的な制御因子
      2. 超臨界流体とその応用
      3. 溶解特性
      4. 粘弾性特性に基づいた発泡制御法
  4. 発泡体の諸特性と強度向上法
    1. 鈴構造体と減衰特性
    2. 強度向上法
      1. 微小気泡による強度向上
      2. 分子配向による強度向上
      3. その他の強度向上
  5. ガスを補助とする新しい射出成形法
    1. 射出発泡+GCP (ガス・カウンター・プレッシャー) 成形法
      • GCPの基本原理とGCP発泡成形方法
    2. 射出中空成形法
      • 射出中空成形の原理と射出中空成形方法
    3. 射出圧空成形法
      • 射出圧空成形の原理と射出圧空成形方法
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/25 ゴム材料における摩擦・摩耗現象の理解と制御・対処に必要な基礎知識 オンライン
2025/4/25 高分子の構造解析手法と構造制御技術 オンライン
2025/4/28 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2025/4/28 ゾル-ゲル法の基礎と材料合成、(新規) 材料開発で活用するための実用的な総合知識 オンライン
2025/4/28 熱硬化性樹脂の基礎と応用 オンライン
2025/4/28 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン
2025/4/28 ファインバブル (マイクロバブル/ウルトラファインバブル) の特性、発生機構と利用・応用展開 オンライン
2025/4/30 プラスチック発泡体の製法、評価方法、原理、不良原因とその対策 オンライン
2025/5/7 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2025/5/8 ウレタンアクリレートの構造・反応メカニズムと活用術 オンライン
2025/5/8 メタルレジストの特徴とEUV露光による反応メカニズム オンライン
2025/5/12 高分子・複合材料の熱膨張メカニズムと低膨張化 オンライン
2025/5/12 3Dプリンタを用いたゲルの成形技術 オンライン
2025/5/12 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン
2025/5/13 高分子の構造解析手法と構造制御技術 オンライン
2025/5/13 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2025/5/14 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2025/5/14 プラスチック、フィルムにおける応力/ひずみ発生のメカニズムとその評価、応用 オンライン
2025/5/14 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン
2025/5/15 ゴム材料における摩擦・摩耗現象の理解と制御・対処に必要な基礎知識 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書