技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

化学品・医薬原薬の生産時スケールアップトラブルの原因とその解決方法

化学品・医薬原薬の生産時スケールアップトラブルの原因とその解決方法

~バッチプロセスと連続プロセスそれぞれについて~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、化学プロセスにおけるスケールアップについて基礎から解説し、豊富なスケールアップトラブルの事例と対策を用いて解説いたします。

開催日

  • 2023年9月27日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • スケールアップ理論と実際のスケールアップ
    • 熱伝導 (除熱と加熱)
    • 濾過 (加圧濾過と遠心濾過)
    • 再結晶 (温度制御プログラムと連続再結晶)
    • 撹拌 抽出 (抽出撹拌と分液)
    • 乾燥
  • 溶媒回収を考慮した溶媒の選択方法
  • 溶媒回収プロセス
  • 連続プロセスによるスケールアップトラブル回避
  • 連続プロセス独自の問題点
  • スケールアップトラブル例

プログラム

 5L程度までのラボの化学合成を、100Lや5000L等のバッチプラントの反応釜までスケールアップする場合、私たちは様々なトラブルに見舞われます。本来、化学反応自身は、スケールアップをしても本質的に変わるところはありません。しかし温度変化や結晶化、結晶の濾過や乾燥など化学反応を伴わない物理プロセスについては、生産スケールが大きく変化すると様子が全く変わってきます。このスケールによる違いは、化学工学理論で説明されます。
 このセミナーでは、初歩の化学工学知識を習得することで、ラボでどのようなデータを取ってスケールアップに備えるべきかを学んでいただきます。具体的には、反応や再結晶の温度制御・結晶化・結晶濾過・結晶乾燥のスケールアップトラブル発生原因とその防止方法について理解していただきます。また、スケールアップを行う際は、溶媒の回収が必須になってくることが多いので、溶媒回収の原理と実際についても解説します。またスケールアップトラブルの解決方法として最近連続プロセスの導入が流行りになっていますが、連続プロセスによるスケールアップトラブル回避と、連続プロセス独自のトラブルについても解説いたします。

  1. スケールアップの基礎理論
    1. 徐熱の問題
    2. 濾過の問題
  2. バッチプロセスと連続プロセスの違い
    1. バッチプロセスの生産性向上努力と連続生産
    2. 連続プロセスの装置が小さくなる理由
  3. 反応プロセスのスケールアップ (滴下反応を主に)
    1. 反応熱が分かっている場合のスケールアップ
    2. 反応熱が分からない場合のスケールアップ
    3. 連続プロセスの場合
      1. CSTRの場合
      2. Flow chemistryの場合
  4. 撹拌のスケールアップの基本
    1. バッチプロセスの場合
    2. 連続プロセスの場合
  5. 抽出のスケールアップ
    1. 抽出の撹拌設定とエマルジョンの考察。
    2. 連続プロセスの場合
  6. 冷却再結晶のスケールアップ
    1. 再結晶の理論
      1. バッチ再結晶
      2. セミバッチ再結晶
      3. 連続再結晶
    2. 再結晶スケールアップ問題点
      1. バッチの場合
      2. 連続の場合
  7. 濾過のスケールアップ
    1. 加圧濾過、遠心濾過のスケールアップ
    2. 連続濾過の紹介
  8. 乾燥のスケールアップ
    1. 乾燥の基礎理論
    2. コニカル乾燥。濾過乾燥機
    3. 連続乾燥の基礎
  9. 溶媒回収と溶媒選択
    1. 溶媒回収の必要性
    2. 溶媒回収の方法のいろいろ (物性の違いによる回収方法の違い)
  10. スケールアップトラブルの例

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名様以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、1名様あたり半額の 22,500円(税別) / 24,750円(税込)となります。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 24,000円(税別) / 26,400円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/7 レオロジーの基礎とチクソトロピー オンライン
2024/11/8 フィルム製造の技術、プロセスの全体像の把握 オンライン
2024/11/8 超音波洗浄のメカニズム、条件設定と効果的な活用法 オンライン
2024/11/11 撹拌型バイオリアクターにおける槽内現象と設計計算およびスケールアップ オンライン
2024/11/12 ペロブスカイト太陽電池における塗工・乾燥のスケールアップ オンライン
2024/11/13 実験室における高薬理活性物質の取り扱い/封じ込め対応と区分による要求レベル オンライン
2024/11/14 乾燥・粉砕・造粒工程でのトラブル事例から見る最適な機器選定/スケールアップのポイント オンライン
2024/11/15 レオロジーの基礎とチクソトロピー オンライン
2024/11/19 分離工学の基礎、各種技術 (蒸留・抽出・吸着・膜分離) とシミュレーションによる簡単解析 オンライン
2024/11/19 超音波洗浄のメカニズム、条件設定と効果的な活用法 オンライン
2024/11/20 マイクロ波による加熱の基礎と応用および安全対策 東京都 会場
2024/11/20 撹拌型バイオリアクターにおける槽内現象と設計計算およびスケールアップ オンライン
2024/11/20 ペロブスカイト太陽電池における塗工・乾燥のスケールアップ オンライン
2024/11/20 塗布・乾燥工程の基礎と高均質薄膜作製のポイント オンライン
2024/11/21 撹拌機における課題解決のための最適化条件設定のポイントおよびCFD解析事例 オンライン
2024/11/21 キラル化合物の合成技術と不斉材料へのアプローチ オンライン
2024/11/22 化学工場配属者が知っておきたい現場の装置・化学工学必須知識 (2日間) オンライン
2024/11/22 化学工場配属者が知っておきたい現場の装置必須知識 オンライン
2024/11/22 反応プロセスの基礎理論と装置・操作設計、スケールアップ オンライン
2024/11/22 半導体洗浄の基礎と要点、困ったときの対策 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/9/25 乾燥技術の基礎とトラブル対策
2014/11/14 撹拌操作・スケールアップの基礎とトラブル対策
2014/9/30 液体または蒸気による洗浄技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/9/30 液体または蒸気による洗浄技術 技術開発実態分析調査報告書
2014/9/15 活性汚泥処理 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/9/15 活性汚泥処理 技術開発実態分析調査報告書
2014/5/30 コンタクトレンズ用洗浄・殺菌消毒剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/5/30 コンタクトレンズ用洗浄・殺菌消毒剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/2/15 3M〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/2/15 3M〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2011/9/20 三菱化学 技術開発実態分析調査報告書
2010/12/10 総合化学7社 技術開発実態分析調査報告書
2010/2/25 コーティング材料のコントロールと添加剤の活用
2009/6/30 目的に合った界面活性剤の上手な使い方と選定方法
2009/5/25 三菱化学と住友化学と三井化学 分析 技術開発実態分析調査報告書
2009/5/25 三菱化学と住友化学と三井化学 分析 技術開発実態分析調査報告書 (PDF版)
2009/4/5 洗浄剤 技術開発実態分析調査報告書
2009/4/5 洗浄剤 技術開発実態分析調査報告書 (PDF版)
1991/3/1 プリント配線板洗浄技術