技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオ医薬品における各種試験方法の適切な精度管理と分析法バリデーションの実施方法

バイオ医薬品 (CMC) マスターコース5

バイオ医薬品における各種試験方法の適切な精度管理と分析法バリデーションの実施方法

~バラツキの原因の把握と判定基準/規格設定の妥当性根拠と室内再現精度との関連性など~
オンライン 開催

このセミナーは2021年3月に開催したセミナーのオンラインセミナー:オンデマンド配信です。
オンラインセミナーは、お申し込み日より14日間、動画をご視聴いただけます。
お申込は、2023年8月30日まで受け付けいたします。
(収録日:2021年3月22日 ※映像時間:約4時間55分)

バイオ医薬品 (CMC) マスターコース 全6コース申し込みもございます。

開催日

  • 2023年8月30日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 分析法バリデーションの目的:バラツキの原因の把握と判定基準
  • 規格設定における妥当性根拠と室内再現精度との関連性
  • 試験方法と分析能パラメータ~確認試験、示性値、生物活性、含量
  • 局方試験を設定した場合の適格性の確認

プログラム

 分析法バリデーションが医薬品の製造承認申請に不可欠なデータであることは認識されていても、試験検査室における精度管理の重要性や品質変化を正確に確認できる能力を有するために必要な要件といった視点にまでは十分な配慮はとられていないようである。
 確かに承認取得もマイルストーンとしては必要な目標ではあるが、承認取得後の長期に渡るライフサイクルを通じて適切な精度管理を一貫して履行することの方が製造業者としてはより重要と思われる。これは、製造管理における製法のProcess Performance QualificationとContinued Process Verificationとの関連性と同様に、品質管理にとって重要な観点である。
 今回、恒常的な品質試験が可能なように、バイオ医薬品の各種試験方法に着目した分析法バリデーションの実施方法を解説します。

  1. 分析法バリデーションの目的:バラツキの原因の把握と判定基準
  2. 規格設定における妥当性根拠と室内再現精度との関連性
  3. 確認試験
    • 試験方法と設定のポイント:ペプチドマップの例
    • 分析法バリデーションの分析能パラメータの提示例
      • 構造決定に用いた試験方法の採用と特異性の考え方
      • 確認試験に使用する際の注意点 (システム適合性と判定基準)
  4. 示性値
    • 試験方法と設定のポイント:糖鎖プロファイルの例
    • 分析法バリデーションの分析能パラメータの提示例
      • 糖鎖プロファイル (標識化によるHPLC法)
        • 特異性
        • 併行精度
        • 真度の検討方法
      • 構成糖 (標識化によるHPLC法) :
        • 実験計画法の直行表L8を利用した室内再現精度の評価
        • 一元配置分散分析による併行精度と室内再現精度の評価
      • シアル酸 (電気化学検出器によるHPLC法) :
        • 直線性と定量限界
  5. 純度試験
    • 試験方法と設定のポイント:
      • イオン交換クロマトグラフィーの例
      • サイズ排除クロマトグラフィーの例
      • キャピラリー電気泳動の例
    • 分析法バリデーションの分析能パラメータの提示例
      • イオン交換クロマトグラフィー (特異性とシステム適合性、真度)
      • サイズ排除クロマトグラフィー/キャピラリー電気泳動 (その他の特性と特異性)
      • 直線性の判定基準と範囲の考え方
      • 検出限界・定量限界の評価方法とシステム適合性の関係
  6. 生物活性
    • 試験方法と設定のポイント:
      • 結合活性:表面プラズモン共鳴法 (SPR法) の例
      • 抗体依存性細胞傷害活性 (ADCC活性) の例
    • 分析法バリデーションの分析能パラメータの提示例
      • Cell-Based-Assay
        • 平行性検定法での特異性、直線性、真度
      • ADCC活性 (特異性、真度の検討方法)
  7. タンパク質含量:試験方法と分析能パラメータ
    • 試験方法と設定のポイント:
      • 紫外可視吸光度測定法 (タンパク質定量法:方法1 (紫外吸収法) ) の例
      • 液体クロマトグラフィーの例
    • 分析法バリデーションの分析能パラメータの提示例
      • 液体クロマトグラフィー:
      • 直線性
      • コジマデザインを用いた一元配置分散分析による併行精度と室内再現精度の評価
  8. 局方試験を設定する場合の適格性確認
    • エンドトキシン試験
    • 微生物限度試験/無菌試験
    • 質疑応答

講師

  • 伊東 雅夫
    大杉バイオファーマ・コンサルティング 株式会社
    代表取締役社長 / CMCコンサルタント

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,900円 (税別) / 33,990円 (税込)

複数名受講割引

  • 5名様以上でお申込みの場合、1名あたり 15,000円(税別) / 16,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,900円(税別) / 33,990円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

複数コースのお申込み

セット対象セミナー

オンデマンドセミナーの留意点

  • 申込み後、すぐに視聴可能なため、本セミナーのキャンセルは承りかねます。 予めご了承ください。
  • 録画セミナーの動画をお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 3営業日後までに、メールをお送りいたします。
  • 視聴期間は申込日より14日間です。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、印刷・送付いたしますので、視聴開始後に届きます。
  • セミナー資料は、申込み日から3営業日以内に発送いたします。
  • 動画視聴・インターネット環境をご確認ください
    • セキュリティの設定や、動作環境によってはご視聴いただけない場合がございます。
    • サンプル動画が閲覧できるかを事前にご確認いただいたうえで、お申し込みください。
  • 本セミナーの録音・撮影、複製は固くお断りいたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/6 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2025/1/6 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2025/1/6 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン
2025/1/7 動物細胞におけるバイオリアクターの装置・操作設計/スケールアップと大量培養における注意点 オンライン
2025/1/7 医薬品モダリティ (抗体/核酸/中分子/再生医療) の実用化とDDS技術の特許戦略 オンライン
2025/1/7 再生医療等製品の製造現場におけるGCTP適合性調査対策のポイント オンライン
2025/1/8 アレニウス式加速試験におけるプロット作成と予測値の取扱い オンライン
2025/1/8 GMP教育とQuality Culture醸成のポイント オンライン
2025/1/8 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2025/1/8 薬価申請・原価計算方法の実際と交渉で有効なデータ取得・資料作成のポイント オンライン
2025/1/9 注射剤の異物検査の方法と基準設定及び異物低減方法 オンライン
2025/1/9 承認申請・メディカルライティングコース オンライン
2025/1/9 CTD/照会回答書作成のためのメディカルライティング オンライン
2025/1/9 原薬GMP基礎講座 オンライン
2025/1/10 NPV (Net Present Value) 計算による医薬品事業性評価の基礎知識 オンライン
2025/1/10 インド・中国における医薬品薬事戦略と現地対応ノウハウ オンライン
2025/1/10 分析法バリデーションコース (2日間) オンライン
2025/1/10 ICH Q2 (R2) 、Q14をふまえた承認申請時の分析法バリデーションの留意点 オンライン
2025/1/14 日米欧当局のプロセスバリデーションにおける要求事項と承認申請にむけた準備について オンライン
2025/1/14 承認申請パッケージにおける海外データ利用と開発戦略 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/5/10 分析法バリデーション実務集
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/8/28 化粧品・医薬部外品およびその原料の安全性評価と規格・試験法設定