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残留応力発生メカニズムと測定、アニール処理技術

残留応力発生メカニズムと測定、アニール処理技術

オンライン 開催

開催日

  • 2023年8月3日(木) 10時30分 16時00分

受講対象者

  • プラスチック・樹脂に関連する製品の技術者
    • フィルム (光学フィルム・太陽電池関連フィルム・包装など)
    • シート (発泡シートなど)
    • パイプ・ホース・チューブ
    • 土木・建材用異形押出品
    • 電池セパレータ
    • 高機能複合材料 (ナノコンポジット)
    • 機能性薄膜・フィルム
    • 食品
    • トイレタリー分野
    • 押出機 など

プログラム

第1部 プラスチック成形品における残留ひずみ発生メカニズムとアニール処理技術

(2023年8月3日 10:30〜14:15)

 残留ひずみは割れ、そり、光学性能低下などのトラブルを誘発する原因になるが、設計、成形上では対策の難しい課題の1つである。残留ひずみにもいろいろな種類があるので、それぞれの発生メカニズムをよく理解した上で対策を立てることが大切である。しかし、設計、成形対策だけでは残留ひずみの発生を防止できないことがあるので、アニール処理によって残留ひずみを低減する対策が取られている。アニール処理にもいろいろな方法があるので、使用樹脂や成形品によって適切な方法を選ぶ必要がある。
 本講では、残留ひずみの種類と発生メカニズム、成形法別の残留ひずみ発生原因と対策、アニール処理法と注意点などについて現場的観点から解説する。

  1. 残留ひずみの発生メカニズムは?
    1. 残留ひずみとは?
    2. 残留ひずみの種類
      1. 分子配向ひずみ
      2. 冷却ひずみ
      3. インサートひずみ
      4. 熱ひずみ
    3. 成形法と残留ひずみの種類
      1. 射出成形
      2. 押出成形
      3. ブロー成形
      4. 真空・加圧成形
  2. 残留ひずみの対策をどうすればよいか?
    1. 射出成形で発生する残留ひずみと対策
    2. 押出成形で発生する残留ひずみと対策
    3. ブロー成形で発生する残留ひずみと対策
    4. 真空・加圧成形で発生する残留ひずみと対策
  3. インサート成形における残留ひずみ対策はどうすればよいか?
    1. インサートひずみの発生原理
    2. 対策
  4. 二次加工における熱ひずみ対策はどうすすればよいか?
    1. 熱ひずみの発生原理
    2. 対策
  5. 残留ひずみトラブルを避ける材料選択の着眼点はなにか?
  6. 残留ひずみの検出にはどのような方法があるか?
    1. 光弾性法
    2. 溶媒浸漬法
    3. 応力解放法
    4. 加熱収縮法
  7. アニール処理とは?
  8. アニール処理にはどんな方法があるか?
  9. アニール処理条件は?
    1. アニール温度と時間
    2. プラスチック別のアニール条件
  10. アニール処理するときの注意点はなにか?
    1. 変色
    2. アニール処理時のクラック
    3. 加熱収縮
    4. 脆化
  11. アニール処理で除去できない残留ひずみはあるか?
  12. アニール処理はどのようなときに必要か?
  13. アニール処理事例
    • 質疑応答

第2部 樹脂固化過程の収縮に伴う発生ひずみを用いたボイド発生予測技術

(2023年8月3日 14:30〜16:30)

  1. はじめに
  2. 射出成形中の発生ガス
  3. 射出成形時のin-situ残留応力計測
  4. 表面に生じるヒケ
    • 内部に生じる空隙
    • ヒケ巣
    • ボイド

講師

  • 本間 精一
    本間技術士事務所
    所長
  • 濵野 裕輔
    ポリプラスチックス株式会社 研究開発本部 テクニカルソリューションセンター

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
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アカデミック割引

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  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

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本セミナーは終了いたしました。

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