技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチックスのリサイクルやバイオマス利用などの環境対策の現状と技術動向、今後の展望

プラスチックスのリサイクルやバイオマス利用などの環境対策の現状と技術動向、今後の展望

~世界の現状から、リサイクル・バイオプラスチックの技術動向、バイオプラスチック製品適用開発例、プラスチック環境対策の今後~
オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は、2025年8月7日〜13日を予定しております。
  • ライブ配信を欠席し、アーカイブ配信のみ受講をご希望の場合は、通信欄に「ライブ欠席、アーカイブのみ受講」とご記入ください。

概要

本セミナーでは、プラスチックスの環境問題の現状 (海洋汚染、資源枯渇、温暖化など) と、この対策として、リサイクルやバイオマス利用の世界と日本の状況や技術動向、最新トピックスについて解説いたします。

開催日

  • 2025年8月6日(水) 10時30分16時30分

受講対象者

  • プラスチックや添加剤の製造、プラスチックの成形加工、最終製品へのプラスチックの適用に関わる技術者、企画、研究開発、生産・販売の技術系担当者

修得知識

  • 世界や日本でのプラスチックの環境対策の現状と規制や技術の動向
  • マテリアル・ケミカルリサイクルやサーキュラーエコノミー対応の最近の情報
  • バイオプラスチックの基礎から製品利用までの知識
  • 環境調和型プラスチックの企画、開発、実用化、製品適用のポイント

プログラム

 プラスチックスは海洋汚染などの環境問題がますます顕在化しており、リサイクルやバイオマス利用などの包括的な対応が重要となっています。
 本講演では、プラスチックスの環境問題の現状と、リサイクルやバイオマス利用 (特にバイオマスプラスチック) について、世界と日本の状況、規制や技術動向、最近のトピックスについて解説します。さらに、本講師が取り組んだ、耐久製品用プラスチックのリサイクル技術や高機能なバイオプラスチックの開発と製品適用の実例を紹介します。最後に、今後の展望として、包括的な環境対策の進め方とビジネスチャンスについて述べます。

  1. プラスチックの環境問題の現状と対策
    1. 世界と日本のプラスチックの現状
      • 生産量
      • 廃棄物量
      • CO2排出量
    2. 海洋汚染の現状と各国の対策・規制の動向 (特に欧州での自動車用や包装用プラスチックの規制)
  2. リサイクルの現状と対策の動向
    1. リサイクルの現状 (世界と日本)
    2. サーキュラーエコノミーへの対応
      • 意義
      • 具体例
    3. リサイクルの技術動向
      1. サーマルリサイクル
        • セメントキルン処理
        • シュレッダーダストなど
      2. マテリアルリサイクル
        1. 水平リサイクル
          • 技術開発 (識別分離、物性回復、寿命予測など)
          • PETボトルや家電での実用化例
          • トピックス: 自動車用の水平リサイクルの動向
        2. カスケードリサイクル
          • 容器包装材
          • 塩ビ製品
          • 路盤材など
      3. ケミカルリサイクル
        1. 各方法の動向: 製鉄原料化、ガス化、油化、モノマー回収
        2. トピックス: 酵素分解によるモノマー回収の実用化
  3. バイオマス利用とバイオプラスチックの基礎から応用
    1. バイオプラスチックの分類 (バイオマス系、生分解系) 、特徴と課題
    2. バイオマス利用の動向 (利用可能なバイオマスの現状)
    3. 生分解性 (海洋分解性を含む) のメカニズムと分子構造の関係、評価方法
    4. 世界と日本の生産・利用状況と将来予想
      • 中国
      • EU
      • 日本など
    5. 各国での認証や規制の動向
      • EU
      • 日本など
    6. 主要な種類の説明 (構造、物性、用途、実用上の課題など)
      • バイオPE
      • バイオPET
      • PLA
      • PBS
      • PHA
      • バイオポリアミド
      • バイオPC
      • デンプン変性系
      • セルロース系
      • PBATなど
  4. 開発実例
    1. 電子部材用プラスチックのリサイクル技術の開発
      • 電子部品用エポキシ樹脂複合材のマテリアルリサイクル (粉砕・分離・再利用) とケミカルリサイクル (熱分解 – 有価物回収)
    2. 高機能バイオマスプラスチックの開発・製品適用の実例
      1. バイオマスプラスチック開発での企画のポイント (訴求性と付加価値の狙い)
      2. ポリ乳酸複合材
        1. ポリ乳酸の添加剤による実用特性 (成形性、耐加水分解性) の改良
        2. 高耐熱性ケナフ添加ポリ乳酸複合材の開発と携帯機器への適用
        3. 難燃性ポリ乳酸複合材の開発と電子機器への適用
        4. 高伝熱性ポリ乳酸複合材の開発
      3. セルロース系バイオマスプラスチック
        1. 長鎖・短鎖付加の新構造による高植物成分率と実用性の実現
        2. 省エネルギー (低CO2排出) 製造プロセスの開発
        3. 難燃性と強度等の実用性の同時達成
        4. 漆ブラック調の高装飾性と耐傷性の実現
      4. 藻類利用バイオマスプラスチック
        1. 新たなバイオマスとしての藻類の開発・利用の動向
        2. 藻類を利用したバイオマスプラスチックの動向
        3. CO2排出量ゼロを目指した樹脂構造と製造プロセスの開発
  5. まとめと今後の展望
    • プラスチックの包括的環境対策を推進する上でのリサイクルやバイオマス利用の有り方と進め方
    • 今後のビジネスチャンス
    • 質疑応答

講師

  • 位地 正年
    環境・バイオ・プラスチックリサーチ
    代表

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,200円 (税別) / 42,020円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,200円(税別) / 42,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/8 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識 オンライン
2025/7/8 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2025/7/8 一般廃棄物の焼却処理と灰のリサイクル技術に関する国内外の最新動向と課題 オンライン
2025/7/8 高分子合成におけるラジカル重合の基礎講座 オンライン
2025/7/9 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識 オンライン
2025/7/9 一般廃棄物の焼却処理と灰のリサイクル技術に関する国内外の最新動向と課題 オンライン
2025/7/9 高分子合成におけるラジカル重合の基礎講座 オンライン
2025/7/9 プラスチックリサイクルの最新技術動向と実務に役立つ実例・技術・連携ポイント オンライン
2025/7/11 ポリイミド入門講座 オンライン
2025/7/11 タイ分子の基礎と応用 オンライン
2025/7/14 ゴム・プラスチック材料のトラブル解決 2コースセット 東京都 会場
2025/7/14 高分子材料の劣化・不具合の解析と寿命評価、対策事例 東京都 会場
2025/7/14 樹脂用添加剤におけるブリードアウト・ブルーム現象の発生機構とその制御・対策 オンライン
2025/7/14 微生物を活用したレアメタル・貴金属のバイオ分離回収技術の基礎と脱炭素型リサイクル技術への応用 オンライン
2025/7/15 廃プラスチックのケミカルリサイクルの最新動向 オンライン
2025/7/16 ポリウレタンの基礎とアミン触媒の構造および開発動向 オンライン
2025/7/17 UV硬化樹脂の基礎とトラブル対策 オンライン
2025/7/17 レオロジー入門講座 オンライン
2025/7/17 ポリウレタンの基礎とアミン触媒の構造および開発動向 オンライン
2025/7/18 海水分解性樹脂の開発動向と評価技術、今後の展望 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/6/24 EV用リチウムイオン電池のリユース&リサイクル
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/12/15 欧州のリサイクル 総合分析
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/8 2024年版 スマートエネルギー市場の実態と将来展望
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/6/14 車載用リチウムイオン電池リサイクル : 技術・ビジネス・法制度
2023/4/6 電池の回収・リユース・リサイクルの動向およびそのための評価・診断・認証
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化