技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

VR/ARヘッドセットの最新動向と光学系の構成、要素技術

VR/ARヘッドセットの最新動向と光学系の構成、要素技術

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、VR/ARヘッドセットを取り上げ、各社製品の特徴、市場動向からレンズ、光学エンジンへの要求特性、実装事例を詳解いたします。

開催日

  • 2023年6月8日(木) 10時30分 16時15分

受講対象者

  • AR/VR/MR機器の材料や技術に関わる方
  • 材料メーカの企画や開発部門の方
  • XR機器の技術動向にご関心をお持ちの方

修得知識

  • XR (AR/VR/MR) 機器の構成
  • 表示映像のキーとなるマイクロディスプレイの種類や特性
  • 光学系等の技術的ポイント
  • XR (AR/VR/MR) 機器の参入企業と製品の特徴
  • XR (AR/VR/MR) 機器の最新市場動向と将来展望
  • 映像投影用スマートグラスの基礎から現状、将来展望
  • スマートグラスに搭載する光学エンジンの基礎から現状、将来展望
  • レーザー走査型光学エンジンの詳細な構成と応用先
  • 各種映像投影用光学エンジンの長所、短所
  • XR光学系の仕組み
  • XR光学系に用いられているポリマーと要求特性
  • ポリカーボネートの基本構造と基礎特性
  • ポリカーボネートのモノマー分子構造と、制御できる特性
  • 進化するXR光学系に対するポリカーボネートの適用

プログラム

第1部 AR/VR/MRデバイスとディスプレイ、光学系の開発動向、課題

(2023年6月8日 10:30〜12:00)

 メタバースの世界への入り口となるXR (AR/VR/MR) 機器について、表示映像のキーとなるマイクロディスプレイの種類や特性および光学系等の技術的ポイントを判りやすく解説しながら、参入企業と製品の特徴、最新市場動向と将来展望いついて整理してお伝えする。

  1. 世界のイベントで見るAR/VR/MR機器のホットな状況
    1. 世界の展示会イベントでみるXRの盛り上がり
    2. 国際会議での技術開発状況
  2. AR/VR/MRの代表的な製品と企業
    1. AR/VR/MR機器と言葉の分類と定義
    2. AR/VR/MRの製品と対象市場
    3. VR機器の代表例
    4. AR機器の代表例
    5. MR機器の代表例
    6. AR/VR/MRの市場予測
  3. 表示映像のソースとなるマイクロディスプレイの構造・特性・製造プロセスなど
    1. LCD (液晶ディスプレイ)
    2. LCoS (反射型液晶)
    3. DMD (Digital Micromirror Device)
    4. OLEDおよびマイクロOLED
    5. マイクロLED
    6. レーザ (網膜描写)
  4. 表示映像のカギを握る光学系
    1. 基本光学系
    2. VRの光学系
      1. Fresnel (フレネル) レンズ系
      2. Pancake (パンケーキ) レンズ系
    3. AR/MRの光学系
      1. プリズム方式
      2. Birdbath方式
      3. レーザスキャニング方式
      4. Waveguide方式
  5. 今後の方向
    • 質疑応答

第2部 超小型光学エンジンの開発とスマートグラスへの応用

(2023年6月8日 13:00〜14:30)

 近年、スマートグラスなどメガネ型ディスプレイが、DX (Digital Transformation) 技術やメタバース等の仮想現実技術の進展と相まって注目され、HoloLens2に代表されるヘッドセット等がすでに市場に投入されている。一方、これらスマートグラスが、スマートフォンに代わるツールとして爆発的に普及するまでには、まだまだ技術的な課題もあり、関連するソフト分野の進展や他分野との連携も必要である。
 ここでは、映像投影用の超小型光学エンジンの開発を中心に、そのスマートグラスへの応用を、各技術の長所・短所も詳しく説明しながら、解説する。

  1. 映像投影スマートグラスとは?
    1. スマートグラスの歴史
    2. スマートグラスの種類
  2. スマートグラスへ搭載する映像投影用光学エンジン
    1. 映像投影用光学エンジンの種類とそれぞれの特長
    2. レーザー走査型光学エンジンの基本構成
  3. レーザー走査型光学エンジンの超小型化
    1. 三原色レーザー光源とその超小型化
    2. レーザー走査型光学エンジンの構成とその超小型化
  4. 光学エンジンの眼鏡への実装
    1. 実装方式の種類とそれぞれの特長
    2. 超小型光学エンジンの眼鏡への実装とフルカラー高精細映像の実現
  5. 映像投影スマートグラスの今後の展開
  6. まとめ
    • 質疑応答

第3部 高屈折率・低複屈折特殊ポリカーボネートの設計とXR用途への応用

(2023年6月8日 14:45〜16:15)

 スマートフォンなどに搭載される小型精密カメラレンズの材料としては、高屈折率・低複屈折材が不可欠であるが、近年、XR (ARVR) 系への適用も始まっている。
 本講座では、XR光学系に用いられる様々なレンズの実例を基に、XRに必要なレンズ特性に対するポリカーボネートの分子設計を明らかにしつつ、主要光学特性である屈折率と複屈折、それらの波長分散に焦点を当て、またそれらのレンズ加工、その特性評価についても解説する。またXRレンズの適用事例と、さらに進化していくXR光学系へのポリカーボネートの適用についても解説する。

  1. XRの光学系について
    1. XR光学系の種類
    2. XR光学系の分解事例
    3. XR光学系に必要な素材特性
  2. 特殊ポリカーボネート樹脂の構造について
    1. ポリカーボネートの基本構造と物性
    2. ポリカーボネートの製造法
    3. ポリカーボネートの実用例
  3. 分子構造による光学特性コントロールについて
    1. 屈折率の制御
    2. 複屈折の制御
    3. 屈折率、複屈折の波長分散特性の制御
  4. 射出成形レンズの光学特性コントロールについて
    1. レンズ複屈折の評価
    2. 配向複屈折と固有複屈折、応力複屈折と光弾性係数
    3. レンズ面精度の制御と評価
    4. XR光学系レンズに必要な加工特性
  5. 今後のXR光学系における高屈折率材料の展開について
    • 質疑応答

講師

  • 北原 洋明
    テック・アンド・ビズ 株式会社
    代表取締役
  • 勝山 俊夫
    福井大学 産学官連携本部
    客員教授
  • 加藤 宣之
    三菱ガス化学株式会社 光学材料事業部 開発営業部
    部長

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

関連する出版物

発行年月
2022/12/21 メタバースを支えるディスプレイおよび部材の動向
2022/4/6 Society 5.0 時代を切り開くデバイス・部材・製造装置
2021/8/30 ディスプレイデバイスの世代交代と産業への衝撃
2021/6/30 VR/AR技術における感覚の提示、拡張技術と最新応用事例
2021/4/30 次世代ディスプレイと非接触デバイス
2021/3/31 スマートウィンドウの進化と実用化
2020/10/29 最新ディスプレイ技術トレンド 2020
2020/10/21 AR/VR/MRマイクロディスプレイ世界の最新業界レポート
2020/7/29 フラットパネルディスプレイ (FPD) を支える高機能材料と製造装置
2019/10/30 最新ディスプレイ技術トレンド 2019 (ebook)
2018/10/5 コネクティッド社会へ向けたディスプレイおよび高信頼性化技術の最新動向
2018/10/5 車載用デバイスと構成部材の最新技術動向
2018/7/12 スマートウィンドウの基礎と応用
2018/5/31 最先端医療機器の病院への普及展望と今後の製品開発
2018/3/9 量子ドット・マイクロLEDディスプレイと関連材料の技術開発
2017/12/25 世界の有機ELディスプレイ産業動向
2017/10/31 フレキシブルOLEDの最新技術動向
2014/3/7 画像処理・画像符号化・画像評価法
2014/2/15 3M〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/2/15 3M〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)