技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

水溶性高分子の基礎物性とその活用による機能創製

水溶性高分子の基礎物性とその活用による機能創製

~組成、水分解性、耐熱性や耐久性、粘性、密着性、透明度などの各種指標 / レオロジーコントロール、海洋分解性素材、光学、粘接着、医療・衛生・介護・化粧品などへの展開~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、水溶性高分子のユニークな特性について事例研究を中心に紹介した後、界面活性剤共存系での水溶性高分子の特性・機能の拡大について解説いたします。
最後に、水溶性高分子の機能創製を目指したいくつかの事例研究について紹介いたします。

開催日

  • 2023年5月11日(木) 13時00分 16時30分
  • 2023年5月12日(金) 10時00分 16時30分

受講対象者

  • 水溶性高分子に関連する技術者、開発者、生産技術担当者、品質保証担当者
    • 化粧品
    • 医薬品
    • 製剤
    • 食品
    • 接着剤
    • 乳化剤・界面活性剤 など
  • 水溶性高分子で課題を抱えている方

修得知識

  • 水溶性高分子の物理化学的性質
  • 水溶性高分子の研究事例
  • 水溶性高分子の使いこなし方
  • 水溶性高分子 / 界面活性剤複合系の特徴
  • ポリビニルアルコールの構造と基礎物性
  • ポリビニルアルコールの代表的な用途と応用例
  • 水溶性エポキシ化合物の基礎から応用まで幅広い知識
  • 水溶性エポキシ化合物の実際の使用方法

プログラム

 日常生活で使用しているトイレタイー製品をはじめ、化粧品、食品、医薬品および化学品等の製剤中には、増粘剤、安定化剤、被膜形成剤等の何らかの目的で水溶性高分子が配合っされていると言っても過言でない。これは水溶性高分子物質を少量添加するだけで、所期の使用感および機能の向上が図れ、また製剤の安定性向上にも寄与できるためである。しかしながら、水溶性高分子物質は上記に示した特性以外に様々な優れた特性が内在している。
 本講義では水溶性高分子のユニークな特性について事例研究を中心に紹介した後、界面活性剤共存系での水溶性高分子の特性・機能の拡大について述べる。最後に、水溶性高分子の機能創製を目指したいくつかの事例研究について紹介する。今後の水溶性高分子の分子設計および新製品開発研究の課題解決の一助となれば、幸いである。

  1. はじめに
  2. 水溶性高分子の分類とその性質
  3. 水溶性高分子溶液の物理化学的性質
    1. 水溶性高分子における水の役割
    2. 増粘・ゲル化作用
    3. レオロジー特性の事例
    4. 非水溶媒系増粘剤
    5. 無機系増粘剤の凝集構造
  4. 洗浄の基礎科学 – 衣料洗剤への水溶性高分子の応用
    1. 衣料用洗剤の洗浄手段の探索
    2. 衣料用洗剤
      1. 再汚染防止剤
      2. 高分子ビルダー
  5. 毛髪の科学と水溶性高分子によるヘアケア原料高度利用技術
    1. 毛髪化粧料の分類
    2. 整髪行動における頭髪/ヘアケア製剤間の相互作用
    3. 毛髪の内部構造
    4. 水溶性高分子によるタンパク質変性抑制効果
    5. [ 2-in-1 shampooのコンディショニング効果
      1. Trigger Mechanismの原理
      2. カチオン化ポリマーの種類とコンディショニング効果
      3. 複合高分子電解質の相図
    6. カチオン化ポリマー/高級脂肪酸塩複合塩の乳化特性
  6. 水溶性高分子によるアイロンパーマの熱損傷抑制効果
  7. カチオン化ポリマーによるカラー剤の褪色抑制効果
  8. 新規高分子物質によるヘアスタイリング剤
  9. 高分子物質のその他の機能・効果
    1. 保湿性
    2. 殺菌姓
    3. 吸水性
  10. 水溶性高分子/界面活性剤複合系の相互作用
    1. 界面活性剤の溶解性向上
    2. 界面活製剤の表面張力低下作用
    3. 界面活性剤の可溶化作用向上
    4. 水溶性高分子の粘度増加作用
  11. 水溶性高分子化合物の新機能創製
    1. バイオポリマー (アルカシーラン) のCompact globule 粒子による乳化特性 (三相乳化)
    2. アニオン界面活性剤耐性カチオン系高分子柔軟剤 (高分子ベシクル) の柔軟作用
    3. 水溶性高分子系配管抵抗減少剤 (DR剤) による 「流れ」の制御
  12. おわりに
    • 質疑応答

講師

  • 堀内 照夫
    株式会社 ミルボン 中央研究所
    開発顧問

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/30 溶解度パラメータ (3D, 4DSP値) の基礎と活用技術 オンライン
2024/5/30 エポキシ樹脂の基礎と設計・制御・評価・応用技術の必須知識 オンライン
2024/5/30 シリコーンの基礎・特性と設計・使用法の考え方・活かし方 オンライン
2024/5/30 高分子材料の構造・物性とラマン・赤外分光法による評価 オンライン
2024/5/30 炭素繊維強化プラスチック (CFRP) オンライン
2024/5/31 電動化 (EV駆動等) モータと回路基板の高電圧化・高周波化・熱対策に向けた、樹脂材料開発と絶縁品質評価技術 オンライン
2024/5/31 樹脂のレオロジー特性の考え方、成形加工時における流動解析の進め方 オンライン
2024/5/31 Tダイ成形機の基礎とフィルム成形トラブル対策 東京都 会場
2024/5/31 二酸化炭素 (CO2) 、二硫化炭素 (CS2) を原料とする高分子材料の合成技術と応用 オンライン
2024/5/31 溶融紡糸の基礎と工業生産技術及び生産管理の実践 オンライン
2024/6/4 バイオマスプラスチック/生分解性プラスチックの開発動向と海洋分解を含めた将来展望 大阪府 会場・オンライン
2024/6/4 乳化・懸濁重合の反応機構と装置設計、重合反応の制御 オンライン
2024/6/4 摩擦振動と異音の発生メカニズムと抑制・対処方法 オンライン
2024/6/4 マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善 オンライン
2024/6/5 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2024/6/5 顔料の分散安定化と使いこなし術 オンライン
2024/6/5 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/6/5 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/6/6 ゴムの架橋と特性解析・制御 オンライン
2024/6/6 エポキシ樹脂の実用の基礎知識とフィルム化 & 接着性の付与技術とその応用 オンライン