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CASE時代の実装・機器接続技術と重量・熱・電圧対策

CASE時代の実装・機器接続技術と重量・熱・電圧対策

オンライン 開催

開催日

  • 2023年3月2日(木) 10時00分 16時50分

プログラム

第1部 CASEで高度化する車載電子機器の要求特性と実装技術

(10:00〜12:00)

 自動車業界はCASEの時代を迎え、100年に一度の大変革期といわれます。自動車を供給する側からはさらに付加価値を高めるために、プラットフォーム設計に基づいた効率的な開発を進めています。これらに対応する各種車載電子機器は、信頼性を確保しつつ燃費・電費向上のために、小型・軽量化が強く求められています。これを実現するための実装技術について解説いたします。

  1. 車載電子製品は何のために存在するのか
    1. クルマ社会を取り巻く課題
    2. 環境対応
    3. 自動運転への期待
    4. 車載電子製品に対するニーズ
    5. クルマの付加価値向上
  2. CASE時代の車載電子製品への要求
    1. 小型化
    2. 高信頼性
  3. 車載電子製品の小型実装技術
    1. 実装技術とJisso
    2. 小型化と熱設計の関係
    3. 車載センサの小型化動向
    4. 樹脂基板製品の小型化実装と信頼性
    5. スルーホールデバイスの接続 (PF接続) 技術
    6. プレスフィット (PF) 技術の信頼性確保
    7. 小型化のための筐体レス技術と信頼性
  4. パワーデバイスの高放熱実装技術
    1. パワーデバイスの高放熱化技術動向
    2. 一般的なパワーデバイス実装構造
    3. 信頼性確保のための封止技術
  5. インバータの小型軽量化実装技術
    1. Taycan用インバータ
    2. e-Tron用インバータ
    3. ID.3用インバータ
    4. i-Pace用インバータ
    5. model3用インバータ
  6. 将来動向
    1. パワーモジュールの損失低減
    2. パワーモジュールの進化
    3. インバータに求められる要件
    4. クルマの付加価値を高める製品開発

第2部 車載用FPC (フレキシブルプリント配線板) の技術動向

(13:00〜14:30)

 EV化及び5Gの加速で電子基板の中でもFPC (フレキシブルプリント配線板) を応用する電子モジュール採用が車載用途で増加している。大きく5つのカテゴリーで車載用FPCは採用される傾向がある。それらは1インフォテイメント2ライト3センサ4パワートレイン5スイッチ用途である。これらのモジュールはFPCを採用することによりコネクタレス実装や軽量化・薄型化が実現でき、結果実装信頼性も大幅に高くできる。更にEVの急拡大によりリチウムイオン電池制御のCVM用FPCの急拡大や5G無線通信 (いわゆる車のスマホ化) による透明FPCアンテナモジュールなどの新用途も出てきている。

  1. 車載用FPC技術について
    1. 車載用電子基板メーカー・用途別分析
    2. 車載用FPCの仕様 (耐熱性の必要性)
    3. 車載用FPCの5つのカテゴリーについて
      1. インフォテイメント2ライト3センサ4パワートレイン5スイッチ
    4. FPC実装例
  2. EV化/5Gで加速するFPCモジュール
    1. リチウムイオン電池監視用FPCモジュール
      • CVM (Cell Voltage Monitoring) FPC Module
    2. 5G通信透明FPCアンテナモジュール
    3. HUD (ヘッド・アップ・ディスプレイ) モジュール
    4. その他のFPCモジュール例
  3. まとめ

第3部 ワイヤーハーネスの軽量化

(14:40〜15:40)

 クルマにおいて、安全・安心・快適装備をはじめとした搭載システム機器が増加傾向にある一方、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、CO2削減の手段の一つとしてクルマの軽量化の要求が更に高まっている。この要求に応えるため、当社では、ワイヤリングシステムの軽量化を実現する技術開発及びその構成部品の量産化を推進してきた。
 ここでは、昨年発売された大型SUVに搭載した成果の一部を例に紹介する。

  1. はじめに
  2. 電線の軽量化への取組み
    1. アルミ化への取組み
      1. アルミ電線の技術開発
      2. 密閉防食端子 (α端子 ® ) の開発
      3. アルミ電線の溶接ジョイントの技術開発
    2. 銅電線の極細線化 (0.13mm2電線) の技術開発
  3. 部品の軽量化への取組み
    1. 外装部品の軽量化
    2. 電源ボックスの集積化による小型化と軽量化
    3. アルミリペアスリーブの技術開発
  4. 結果
  5. おわりに

第4部 電動化車両用高圧ハーネス・高圧コネクタの小型・軽量化技術

(15:50〜16:50)

 CO2排出量増加による地球温暖化問題に対応するため、自動車業界ではHEV (Hybrid Electric Vehicle) などの開発が活発に行われている。更に近年では内燃機関を使用しないBEV (Battery Electric Vehicle) の開発が年々加速している。主に高圧バッテリ、インバータ、モータからなる電動化車両の電気駆動系に使用される高圧ハーネスや高圧コネクタについて、その小型・軽量化技術とともに一部評価方法なども交えて紹介する。

  1. 電動化車両を取巻く環境
  2. 電動化車両の電気駆動系
  3. 高圧ハーネス、高圧コネクタの要求性能
  4. 高圧ハーネスの変遷と小型・軽量化技術
    1. 各芯シールドと一括シールド
    2. パワーケーブル
    3. パイプシールドとパイプハーネス
    4. シールド評価
  5. 高圧コネクタの変遷と小型・軽量化技術
    1. ボルト締結式とオスメス嵌合式
    2. PNコネクタ
    3. ダイレクトコネクタ
  6. 今後の動向

講師

  • 神谷 有弘
    名古屋大学
    特任准教授
  • 松本 博文
    フレックスリンク・テクノロジー株式会社
    代表取締役
  • 外山 貴則
    古河AS株式会社 第一技術本部 電装システム5部
  • 水谷 美生
    株式会社 オートネットワーク技術研究所 (住友電工グループ) 配線システム研究部
    主席

主催

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