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腸内細菌の基礎・培養法とプロバイオティクス製品開発への戦略

腸内細菌の基礎・培養法とプロバイオティクス製品開発への戦略

~プロバイオティクスの基礎・応用の現状と問題解決策について解説 / 臨床領域・食品分野におけるプロバイオティクス開発のポイント~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、腸内細菌について基礎から解説し、腸内細菌の研究を支えるサンプル採取、データの取り方、解釈の仕方、腸内細菌と疾患の関わり、研究の最近知見を紹介いたします。

開催日

  • 2023年2月24日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 腸内細菌の基礎知識:恒常性を有する嫌気性菌を含めた多様な微生物生態系、生息環境
  • 我々の健康に関して多岐にわたる腸内細菌の機能性
  • 疾患における腸内フローラの異常
  • 栄養:腸内フローラに最も大きな影響を与える因子
  • プロ (プレ・シン) バイオティクスの基礎
  • プロ (プレ・シン) バイオティクスの保健作用
  • プロ (プレ・シン) バイオティクスの作用メカニズム

プログラム

 我々の内在性共生微生物生態系である腸内フローラの構成とその恒常性維持のメカニズムとは? この腸内フローラの恒常性の破綻が宿主の健康に与える影響や、特徴的な腸内フローラの破たんが誘導する疾患とは? 最も大きな要因と考えられている食事、特に炭水化物の役割など、について各論的にわかりやすく解説する。さらに、プロバイオティクスやプレバイオティクスの保健作用について多くの臨床研究報告を紹介するとともに、腸内フローラやプロバイオティクスの基礎・応用研究の現状と問題点、およびその解決策について解説する。また、内在性の新規なプロバイオティクス菌発掘の可能性と研究開発のポイントを提言する。

  1. 腸内フローラの構造
    1. 腸内フローラの基本構造
      1. 種類
      2. 住み分け
      3. 腸管の部位による差異など
  2. 腸内フローラの解析方法
    1. 培養法
      1. 好気培養
      2. 嫌気培養
      3. 選択培養
      4. 集密培養
    2. 分子生物学的方法
      1. NGS
      2. RT-PCR法
      3. FISH法
      4. メタゲノムによる機能性解析 など
  3. 腸内フローラの恒常性とその規定要因
    1. 腸管免疫
    2. 腸管上皮の統合性
    3. 腸内環境
      1. 有機酸濃度
      2. pH
      3. 腐敗産物濃度
      4. 胆汁酸
    4. 様々な疾患における特徴的な腸内フローラの異常
      1. 消化器
      2. 免疫
      3. 精神
      4. 神経系
      5. がん
      6. 生活習慣病など
  4. 栄養と腸内フローラ
    1. 肥満と腸内フローラ
    2. 複合炭水化物:食物繊維
    3. プレバイオティクス (各種オリゴ糖)
    4. 腸内環境
      1. 腸内代謝
      2. 有機酸
      3. 腐敗産物
      4. 胆汁酸
      5. pH
  5. 腸内常在菌の機能:各論
  6. 腸内常在の日和見有害菌
  7. プロバイオティクス
    1. プロバイオティクスの定義
    2. プロバイオティクスの保健作用
    3. 食品におけるプロバイオティクス利用の具体例
    4. プロバイオティクスの作用メカニズム
      1. 有機酸産生
      2. 免疫調節
      3. 定着性 など
    5. プロバイオティクスの最近の基礎ならびに臨床研究の情報
  8. 臨床領域におけるプロ (シン) バイオティクスの利用
    1. 消化器外科
    2. 救命救急
    3. 小児外科・新生児科
    4. 腸管外:口腔、膣
  9. 新規なプロバイオティクス開発のポイント
    1. 常在性細菌の可能性と限界
    2. 便微生物移植の将来性
    3. 腸内定着性
      1. colonization resistance
      2. アドヘシン
    4. 生菌と死菌:菌体成分や特異的構造
    5. 適正な摂取量とは
    6. 菌株特性:作用メカニズムとの関連
    7. 身体状況とリンクする的確なバイオマーカー
    8. ヒト以外の動物における腸内フローラ
    9. 腸内フローラによる薬物代謝
    • 質疑応答

講師

  • 野本 康二
    東京農業大学 生命科学部 分子微生物学科
    教授

主催

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受講料

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: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
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  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
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  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
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  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
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本セミナーは終了いたしました。

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