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高分子・プラスチックのリサイクル・再資源化の動きと、再生材の物性向上の考え方・進め方

高分子・プラスチックのリサイクル・再資源化の動きと、再生材の物性向上の考え方・進め方

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、プラスチック、フィルム、容器包装に関する環境問題の変遷についてわかりやすく解説するとともに、今求められている環境対応技術について、高分子材料に焦点を当てて解説いたします。

開催日

  • 2023年1月20日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 環境問題について企業で担当している管理者、担当者
  • 環境問題の対策のため高分子材料開発を担当している管理者、担当者
  • 製品開発を担当している管理者、担当者

プログラム

 2022年4月からわが国で施行されたプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律では、これまでの3Rに4番目のRとして「Renewable」が提示され再資源化事業促進が定められた。これは、2016年に開かれた通称「ダボス会議」以降世界の潮流となったRefuseからRenewableへの転換という日本からの提案になっている。
 ただし、高分子材料の再資源化について、古くは1970年代起きたオイルショックにより自動車業界で一部検討された経緯があり、また最近では2010年ごろから事務機業界で環境対応樹脂の製品搭載が半ば義務化されたために、コスト対策として選別されたリサイクル材導入が検討されるようになった。
 しかし、今回提示されたRenewableでは、単に「選別されたリサイクル材」としての活用だけでなく、環境対応素材新技術の開発がなされてはじめて日本からプラゴミを無くすまでのイノベーションとなる。
 本セミナーでは環境問題の変遷について高分子材料の視点でまとめるとともに、今後重要となる高分子再資源化新技術を解説する。新技術について一例として難燃化技術に適用した時の効果を解説しながら、ケミカルリサイクルも含めたプロセシング技術開発がその中心となる事を示す。

  1. 世界が直面する危機と高分子材料
    1. 高分子材料の大半はゴミ
    2. 再資源化の課題
      1. 環境問題の変遷
      2. ゴミ処理とサプライチェーン
      3. サーマルリサイクルの問題
  2. 高分子材料のRenewable (リニューアブル)
    1. 高分子材料概論
    2. 小型家電の回収から高分子再生材に学ぶ課題
    3. 再生高分子材料の評価技術
      1. 評価技術概論
      2. LCA (事例:半導体無端ベルト)
      3. データサイエンス
    4. ケミカルリサイクル
    5. 再生プラスチックスの新ブレンド技術
      1. 混練プロセスの重要性
      2. コンパウンディングの新技術・新概念
      3. 事例:データ駆動によるPETボトルリサイクル材の開発
      4. 事例:タグチメソッドを用いた再生ポリマーアロイの開発
      5. 難燃化技術を事例に材料設計の新コンセプト
    6. バイオリファイナリーとの整合性
      1. オイルリファイナリーからバイオリファイナリーへ
      2. ミドリムシプラスチック
      3. その他バイオポリマー複合材料
  3. Renewable (リニューアブル) と品質管理
    1. 各種環境規制概論
    2. 再生材の耐久性と劣化について
    3. 信頼性工学
      1. 再生材とバージン材
      2. 再生材を用いたポリマーアロイ設計における考え方
  4. まとめ
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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