技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

光重合開始剤の種類、選び方、使い方

光重合開始剤の種類、選び方、使い方

~各硬化条件での適切な配合技術と硬化阻害要因への対策~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、重合開始剤について取り上げ、重合開始剤の反応機構、配合条件、阻害対策、安全性について解説いたします。

開催日

  • 2024年6月12日(水) 10時30分 16時00分

修得知識

  • 重合反応の基礎理論
  • モノマーの種類と重合反応の種類
  • 重合反応プロセス設計の考え方
  • 高分子の分子構造と物性
  • 高分子材料の工業化の考え方
  • ラジカル重合に広く使用されるアゾ重合開始剤の取り扱い、特徴
  • 各重合条件における開始剤の選定
  • 特徴ある開始剤の利用方法

プログラム

第1部 アゾ重合開始剤の種類、特徴

(2024年6月12日 10:30〜12:00)

  1. アゾ重合開始剤の概要
    1. 構造について
    2. 性質、特徴
    3. アゾ重合開始剤の分解機構
    4. アゾ重合開始剤を使用したラジカル重合機構
  2. アゾ重合開始剤の種類
    1. アゾ重合開始剤の選定
      • 溶液重合
      • 乳化重合
      • 懸濁重合
    2. 半減期
    3. 安定性、保存条件
    4. アゾ重合開始剤およびその分解生成物の毒性
  3. 油溶性アゾ系重合開始剤の特長、使い方
    • AIBNと機能性開始剤の比較
  4. 水溶性アゾ系重合開始剤の特長、使い方
    • 機能性開始剤
  5. 高分子アゾ重合開始剤の特長、使い方
    1. 高分子アゾ重合開始剤とは
    2. 重合機構
    3. ブロックポリマー重合
    • 質疑応答

第2部 光酸発生剤の種類、特性、選定法と応用

(2024年6月12日 12:50〜14:20)

  1. 光酸発生剤 (PAG) とは
    1. 光酸発生剤の種類
    2. 光酸発生剤の分解機構
  2. 酸触媒反応の事例
    1. 酸触媒反応の種類
    2. エポキシ樹脂のカチオン重合
  3. 光酸発生剤の応用例
    1. カチオン重合の応用例
    2. 化学増幅型レジスト
  4. 光酸発生剤の選定について
  5. まとめ
    • 質疑応答

第3部 パーオキサイド系光重合開始剤の開発とその使い方

(2024年6月12日 14:30〜16:00)

 本講座では、光硬化反応と熱硬化反応の両方を開始することができるパーオキサイド系光重合開始剤について、一般的な特性の他、機能面での特徴や取り扱い上の留意点などについて紹介する。

  1. 有機過酸化物の一般的な特性
    1. 有機過酸化物の特徴と用途
    2. 有機過酸化物の熱分解特性
    3. 有機過酸化物から生成するラジカル
  2. パーオキサイド系光重合開始剤の特性
    1. パーオキサイド系光重合開始剤の光分解
    2. ベンゾフェノン骨格パーオキサイドの特徴
    3. トリアジン骨格パーオキサイドの特徴
    4. チオキサントン骨格パーオキサイドの特徴
  3. 安全な取り扱いについて
    • 質疑応答

講師

  • 嶋村 信孝
    富士フイルム和光純薬 株式会社 試薬化成品事業部 R&Dマーケティング本部
    課長
  • 白石 篤志
    サンアプロ株式会社 研究所
    チーフケミスト
  • 小島 章世
    日油 株式会社 研究本部 新規事業開発室 光機能性素材開発
    技術開発担当 グループリーダー

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/26 光学用透明樹脂の基礎、屈折率制御および光吸収・散乱メカニズムと高透明化 オンライン
2024/11/26 ポリマー・高分子材料のモノマー化・解重合技術の基礎とケミカルリサイクルの技術動向 オンライン
2024/11/27 光硬化型材料の基礎と応用のポイント オンライン
2024/11/27 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2024/11/27 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術 オンライン
2024/11/27 プラスチックのマテリアルリサイクル技術入門 オンライン
2024/11/27 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/11/27 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2024/11/28 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/11/28 プラスチック成形品の残留応力発生メカニズム&長期信頼性の予測法 オンライン
2024/11/28 乳化重合・懸濁重合の基礎、反応機構と装置設計、重合プロセスの機能化 オンライン
2024/11/28 熱分析の基礎、測定と正しいデータ解釈 オンライン
2024/11/29 UV硬化接着剤の材料設計と深部硬化 オンライン
2024/11/29 トライボロジー 入門講座 オンライン
2024/12/3 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/12/4 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ オンライン
2024/12/4 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2024/12/4 高分子結晶化の基礎と解析技術および結晶成長 オンライン
2024/12/5 乳化重合・ソープフリー乳化重合によるポリマー微粒子の合成と粒子径・形状制御 オンライン
2024/12/5 高分子の結晶化と結晶高次構造の特徴・各種分析法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用