技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

洗浄バリデーションの基礎とQ&Aから見る注意点

洗浄バリデーションの基礎とQ&Aから見る注意点

オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2022年11月18日〜12月23日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2022年12月19日まで承ります。

概要

本セミナーでは、リスクに基づいた洗浄バリデーションに焦点を当て、GMP下で行われる洗浄・洗浄バリデーションのための基本的なプロセス、評価のための残留限度値設定上の課題とその対応策、ホールドタイム設定、残留物評価のための分析方法とその検討課題、そして査察と指摘を受けた時の対応などについて、これまで実施してセミナーにおける参加者からの質問を基に解説を行います。
また、残留限度値設定のための考え方と具体的な計算方法についてもわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2022年11月17日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • GMPが求めている洗浄バリデーション実施のためのプロセス
  • 規制文書が求める洗浄バリデーション時に検討すべき事項
  • 残留限度値設定のための考え方と具体的な計算方法
  • ワーストケースを利用した洗浄バリデーションの考え方
  • 従来の方法と毒性に基づいた方法
  • 残留物評価の方法と検討すべき課題 (分析方法、回収率など)
  • 査察に対応するためのポイントと具体的な指摘事項
  • 製造現場の質問を通した洗浄バリデーションの実状と課題

プログラム

 2019年洗浄後の限度値設定に対して問題提起する大きな回収が2件発生した。この回収を含め、交叉汚染を防ぐ手段としての洗浄バリデーションに関しては、依然として多くの検討すべき重要な課題が存在している。そうした取組みの基本となるのがリスクに基づいた考え方ということになる。
 本セミナーでは、リスクに基づいた洗浄バリデーションの考え方とバリデーションを効率的に実施するためのワーストケースに基づいたバリデーションの考え方などに焦点を当て、GMP下で行われる洗浄・洗浄バリデーションのための基本的なプロセス、評価のための残留限度値設定上の課題とその対応策 (特に毒性データがない時の考え方) 、ホールドタイム設定、残留物評価のための分析方法とその検討課題、そして査察と指摘を受けた時の対応などについて、これまで実施してセミナーにおける参加者からの質問を基に解説を行う。また、最後に頂いた具体的な質問とその回答について代表的なものを紹介する。

  1. はじめに
    1. 回収事例にみる洗浄バリデーションのポイント
    2. Plan作成から始まるGMPが求めている洗浄バリデーションのプロセス
    3. 規制文書が求める洗浄と洗浄バリデーションのポイント
      • JGMPにおける洗浄バリデーション
      • EU GMPにおける洗浄バリデーション
      • cGMP における洗浄バリデーション
      • ASTM Internationalのガイド (E3106-18) における洗浄バリデーション
  2. 洗浄バリデーション実施に必要となる4つドキュメント
    1. バリデーションマスタープランとは
    2. マスタープラン作成上の留意点
      • 洗浄バリデーションマスタープランに記載すべき事項
      • 洗浄バリデーションマスタープランと洗浄手順書の関係
      • 洗浄バリデーション実施計画書と報告書
      • マスターバッチレコードと洗浄記録
      • Logbook記載上のポイント
  3. リスクに基づいた洗浄バリデーションに対する具体的な取り組み
    1. リスクマネジメントを理解しよう!
    2. 洗浄におけるリスクとは何か
      • 専用ラインの考え方
    3. 洗浄におけるリスクを考慮した施設とその管理
  4. ワーストケースアプローチとは何か
    1. ワーストケースアプローチの考え方
    2. ワーストケースを利用した洗浄バリデーション
  5. 洗浄バリデーションにおける検討事項とQ&A
    1. 洗浄バリデーションの評価対象
    2. 洗浄方法 (マニュアル洗浄、CIP、SIP)
    3. ダーティホールドタイムとクリーンホールドタイム – 何を評価すべきか –
      • ダーティホールタイムの設定方法
      • クリーンホールドタイムの設定
    4. 残留限度値の設定の考え方
      • 10ppm、0.1%、に科学的な根拠はあるか
      • 具体的な計算事例
      • 毒性に基づいた基準 – 90%の薬物については限度値が高くなる –
      • 目視基準を残留性評価に利用できるか? – その条件と課題 –
    5. サンプリング上の留意点
      • Swab法か、Rinse法か – なぜRinse法は、望ましくないのか –
      • 回収率は、何%が求められるのか – 評価方法と望ましい回収率とは –
      • 分析方法の選択 – TOCでの評価は可能か –
    6. 再バリデーションへの対応
      • もう再バリデーションは必要ないのか? – 再バリデーションの現状 –
      • 洗浄のライフサイクルマネジメントと再バリデーション
  6. 作業者の教育訓練時の留意点とQ&A
    1. 教育訓練実施上の留意点
    2. 目視検査員の適格性をどう担保するか
  7. 査察にどう対応するか
    1. 査察手順と準備すべき文書
    2. 回答者が留意すべき事項
    3. 指摘事項の具体例
  8. 参加者から頂いた質問とその回答
    • 例1. 限度値の計算結果が検出限界以下となった場合にどうするか?
    • 例2. 専用設備での残留限度値をどう考えるべきか?
    • 例3. ダーティホールドタイムは、なぜ必要か?
    • 例4. 微生物・エンドトキシンの限度値をどう考えるべきか?
    • 例5. 治験薬製造時の残留限度値についてどう考えるべきか?
    • 例6. 半固形製剤製造ラインの残留限度値をどう設定すべきか?
    • 例7. 製造終了当日に洗浄することを規定する場合であっても,時間単位でDHT を規定するべきか?
    • 例8. 分析用フラスコやビーカーに対する洗浄をどう考えるべきか
    • 例9. 洗浄バリデーション実施においては,装置1つ1 つについても検証が必要なのか?
    • 例10. 洗浄後毎回残留限度値を測定していてもバリデーションは必要か
  9. まとめ
    • 質疑応答

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • セミナー資料は、郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2022年11月18日〜12月23日を予定しております。ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/5 造粒・打錠・コーティング製造技術とスケールアップ/打錠障害・品質異変の防止・対策 東京都 会場・オンライン
2024/12/5 医薬品承認申請書のコンプライアンスとグレー部分への対応 オンライン
2024/12/5 ICH Q5A ウイルス安全性評価/外来性感染性物クリアランス評価コース オンライン
2024/12/5 ICH Q5A ウイルス安全性評価/品質審査での論点と次世代シーケンシング利用/薬事申請に当たっての留意点 オンライン
2024/12/5 ADCを含む次世代抗体医薬の知財戦略および強い特許明細書・クレームの書き方 オンライン
2024/12/6 現場の視点で考える効果的な洗浄バリデーションのポイントと継続的な検証 オンライン
2024/12/6 半導体洗浄の基礎と要点、困ったときの対策 オンライン
2024/12/6 効率的・効果的な監査証跡レビュー対応の考え方 オンライン
2024/12/6 コンピュータシステムバリデーション (CSV) で要求される各規制・ガイドラインの理解 オンライン
2024/12/9 FT-IR測定・同定の実務実践とアプリケーションテクニック・コツ オンライン
2024/12/9 PIC/S GMPをふまえた医薬品のサンプリング基礎知識 オンライン
2024/12/9 包装工程のバリデーションの重要ポイントと工程トラブル事例 オンライン
2024/12/9 コンプライアンス違反の事例から学ぶGMP現場の改善策 オンライン
2024/12/9 核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2024/12/10 半導体洗浄のメカニズムと汚染除去、洗浄表面の評価技術 オンライン
2024/12/10 GMP/GDPにおける汚染管理戦略としてのペストコントロールの実態と査察指摘事項 オンライン
2024/12/10 再生医療を含めた国際共同治験の進め方と各ステージ毎における対応手法 オンライン
2024/12/10 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2024/12/10 QMS構築によるオーバークオリティ判断と治験効率化にむけた活用 オンライン
2024/12/10 電子化/MES・LIMS導入・連携コース (全2コース) オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/4/8 ウォータージェット技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/8 ウォータージェット技術 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/1 ファインバブル (微細泡) 活用技術 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/1 ファインバブル (微細泡) 活用技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/9/29 先端半導体製造プロセスの最新動向と微細化技術
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)