技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

次世代モビリティを見据えた自動車用プラスチック戦略

次世代モビリティを見据えた自動車用プラスチック戦略

~プラスチックの基礎・要求特性・課題対応から、SDGや次世代車の動向まで / カーボンニュートラル、電動化、自動運転、MaaSで求められる材料・技術開発のヒント~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、プラスチックの歴史やその特性発現のメカニズム、そして、樹脂の種類や加工法を体系だって説明いたします。さらに、活用状況を適用部位で層別した上で視覚的に説明します。
後半では、最新の低コスト加工法や計測法といったトレンドを説明し、今後の自動車に対する要求と規制を背景とした、持続的開発SDGsの方向性までも説明いたします。

開催日

  • 2022年11月4日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 車体軽量化などプラスチック活用を考える方
  • これから車載プラスチックに携わる方
  • EVやFCV、SDGsなどの将来方向性の情報を知りたい方

修得知識

  • 車載プラスチックの概要
    • 種類
    • 成形法
    • 適用部品
    • 活用注意点
  • 樹脂・加工法・計測法などのトレンド
  • SDGsや環境規制情報と対応の方向性

プログラム

 自動車車内を見回すと樹脂部品以外は目に入らないと言われるほど、多くのプラスチックが使われています。内装部品・外装部品の他に各種の機能部品にも活用されており、EVやFCVではさらにその活用範囲も広がる傾向にあります。一方、自動車へのプラスチックの本格採用はまだ30〜40年ほどです。
 本セミナでは、プラスチックの歴史やその特性発現のメカニズム、そして、樹脂の種類や加工法を体系だって説明します。特に要求特性の厳しい自動車において適切に活用するためには基礎から活用課題までの理解が重要です。初心者でも感覚的に、しかし、本質的に理解できる説明です。自動車会社、さらにエンジニアリングプラスチック会社での実務経験が長い本講師ならではに内容です。
 後半では気象変動対応のための炭酸ガス排出規制、カーボンニュートラル、自動車に対する要求と規制とともに 持続的開発SDGsの方向性と主要企業の取組み例を説明します。また、日本未輸入の次世代エネルギー車への試乗レポート、自動運転バスやMaaSの体験乗車レポートなど、本講師のオリジナル情報をビデオを交えて紹介します。

第1部 車載プラスチックの基礎から現状まで

  1. 車載プラスチックの狙いと課題対応
    • 活用の狙い、課題とその対応から、車載プラスチック活用の本質を理解します。
      1. 活用の狙い
        • コスト低減
        • 軽量化
        • 高品位化
      2. 活用における課題
        • 耐熱性
        • 剛性
        • 耐久性
        • 耐環境特性
      3. 課題対応の知恵
      4. CAEの活用
      5. そもそもの不良解明能力
  2. 自動車部品への活用 歴史と今
    狙い達成のための進化も含めて現状の活用状況を写真中心で説明します。
    1. 内装部品
    2. 外装部品
    3. 機能部品
      • エンプラ
      • スーパエンプラ
    4. CFRP
      • ボデー系
      • 機能系
  3. 最新動向【環境対応の視点で】
    • 2050年カーボンニュートラル、SDGsへの取組みの重要度が急激に増しています。背景を整理した上で、対応が必須となる取組みを解説します。
      1. 環境問題
        • SDGs
        • カーボンニュートラル
        • 取組み紹介
        • 主要ケミカルメーカ・樹脂ユーザ
          • トヨタ
          • サントリー
      2. 自動車を取り巻く課題 次世代車とプラスチックニーズ
      3. オールマイティ・カードの軽量化 軽量化プロジェクト例
      4. CFRPの活用拡大
        • VaRTM
        • C-RTM
        • CFRTPプレス成形
        • 多給糸FW
  4. 最新動向【魅力あるクルマへ】将来を読み解く、最新技術紹介
    • CASEや空飛ぶクルマなどの最新トレンドから魅力あるクルマに向けての将来を読み解く。
      1. CASE ADAS
      2. 新しいモビリティ
        • 空飛ぶクルマ
        • 小型EV
      3. プラスチック・成形加工のデジタルトランスフォーメーション (DX)
      4. 最新計測方法、加工技術
        • 光ファイバ計測法
        • X線タルボ・ロー
      5. 炭酸ガス削減
        • ベント成形法
        • 大型3Dプリンタ
  5. 今後の業界動向を読み解く
    • ユーザ側のニーズのトレンドを整理するとともに、材料サプライヤ視点での効果的なアプローチを考える。

第2部 次世代モビリティと樹脂

  1. 次世代モビリティとは
    • 次世代モビリティや新エネルギー車を概観整理します。
      1. 次世代エネルギー車 (xEV=BEV、PHEV、HEV、CEV)
      2. 自動運転バス、MaaS、スマートシティ
  2. 次世代エネルギー車試乗から見た今後の流れ
    1. 試乗 (動画を含めて)
      • BEV
        • (1) Hyundai IONIQ5
        • (2) 華人運通 HiPhi X
        • (3) Toyota bZ4X
      • FCEV
        • (1) Hyundai NEXO
        • (2) Toyota MIRAI (1st)
    2. エネルギー充填における課題
    3. 販売台数、SPEC、そして乗り心地比較
    4. プラットフォーム・パッケージ開発の視点で
    5. 水平分業、新興企業
      • ソニー
      • 鴻海 等
    6. くるまの新しい楽しさの演出
  3. 自動運転バスやMaaSの現地調査と試乗
    • 各地で実証実験が進められている自動運転バスやMaaSの体験結果を元に、現状のレベルや将来トレンドに関して解説します。
      1. 試乗・体験・見学 (動画を含めて)
      2. 自動運転バス
        1. 宮城県気仙沼市
          • BRT
          • 自動走行実験ライン見学
        2. 福井県永平寺町
          • Zen Drive
          • 見学と乗車
        3. 茨城県境町
          • 自動運転バス
          • 見学と乗車
      3. MaaS: EXPO2025 次世代都市交通システム実証実験
        • 自動運転バス
        • 自動運転タクシー
        • 非接触給電
        • 配送ロボット
        • 5G遠隔監視 他
      4. スマートシティ
        1. 上海スマートシティにおける自動運転状況
        2. 藤沢スマートシティ (Panasonic)
        3. 東富士ウーブンシティ (トヨタ自動車)
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/11 タイ分子の基礎とプラスチック製品の高性能化 オンライン
2024/11/12 高分子材料の劣化診断、寿命予測 オンライン
2024/11/12 プラスチックの耐候性向上に関する添加剤の特性と活用のコツ オンライン
2024/11/13 GFRP & CFRPのリサイクル技術の現状および最新動向と課題 オンライン
2024/11/13 動的粘弾性測定 オンライン実習講座 オンライン
2024/11/13 異種材料接着のメカニズムと接着界面の密着性評価 オンライン
2024/11/13 リグニンの構造・特性と産業利用の可能性 オンライン
2024/11/14 プラスチック金型の特徴と加工・選択技術 オンライン
2024/11/14 ヒートシールの基礎、接合のメカニズムと品質管理・不具合対策 オンライン
2024/11/14 無機ナノフィラーのポリマーへの分散・複合化技術 オンライン
2024/11/14 粘着・剥離現象の基礎と可視化・モデリング事例 オンライン
2024/11/15 CFRP・CFRTP の基礎、設計から成形法と課題、市場動向まで オンライン
2024/11/15 各樹脂別の難燃化技術と難燃剤のブリードアウト、その対策 オンライン
2024/11/19 光硬化型材料の基礎と応用のポイント オンライン
2024/11/19 高分子材料における劣化メカニズムとケミカルリサイクル技術 オンライン
2024/11/19 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2024/11/21 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ 東京都 会場・オンライン
2024/11/21 架橋技術によるポリマーの性能向上と物性・特性改良方法 オンライン
2024/11/21 高分子結晶化の基礎と解析技術および結晶成長 オンライン
2024/11/22 マレイン酸変性による樹脂複合材料の界面密着性向上とその構造分析 オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/8/2 CFRP (炭素繊維強化プラスチック) 〔2021年版〕 (CD-ROM版)
2021/8/2 CFRP (炭素繊維強化プラスチック) 〔2021年版〕
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用
2021/7/28 プラスチックリサイクル
2021/6/30 日本と海外グローバルブランド40社のSDGs環境戦略
2021/6/29 UV硬化樹脂の開発動向と応用展開
2021/6/4 CFRPの用途別動向とビジネス戦略の再構築
2021/5/31 重合開始剤、硬化剤、架橋剤の選び方、使い方とその事例
2021/5/31 高分子材料の劣化・変色対策
2021/4/30 建築・住宅用高分子材料の要求特性とその開発、性能評価
2021/1/29 高分子材料の絶縁破壊・劣化メカニズムとその対策
2020/12/25 CFRP/CFRTPの界面制御、成形加工技術と部材応用
2020/11/30 高分子の成分・添加剤分析
2020/11/30 高分子の延伸による分子配向・結晶化メカニズムと評価方法
2020/10/30 ポリウレタンを上手に使うための合成・構造制御・トラブル対策及び応用技術
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/3/31 自己修復材料、自己組織化、形状記憶材料の開発と応用事例