技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

超分子架橋を駆使した機能性高分子材料の開発と社会実装

超分子架橋を駆使した機能性高分子材料の開発と社会実装

~強靭性・自己修復性・接着性素材等を軸に~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、超分子架橋構造を駆使した高分子材料の近年の動向から、学術的な基盤、具体的な産業界への応用・展開まで俯瞰的に新材料の知識・ノウハウまでを解説いたします。

開催日

  • 2022年9月21日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • ホストゲスト相互作用等の分子間力を駆使した架橋構造を用いた高分子材料 (超分子材料) に関する基礎的な知見
    • 可逆的架橋
    • 可動性架橋
  • 超分子材料の最新の研究動向
    • 材料接着
    • 自己修復
    • 強靭化
    • 複合材料化 等
  • 超分子材料の社会実装に向けた各種動向
  • 具体的な適用例・実装化ノウハウ

プログラム

 電子デバイスや、電気自動車、医療機器・器具、社会インフラ、生活周辺製品など産業界各分野の激しい技術革新に要請されるように、それらを周辺で支える高分子素材には、高強度・高靭性・高追従性・高復元性などさらなる性能向上や抜本的な新機能付与が求められている。
 また、SDGs等の世界動向からも、高分子材料の高耐久化・長寿命化・メンテナンスフリー化への対応は社会的急務である。これらの要求性能を満たすためには、従来にはない分子設計・材料設計が必要であり、高分子鎖ネットワークの可逆性架橋化/可動性架橋化といったアプローチが近年盛んである。これらの成果として、力学特性の向上のほか、自己修復性や選択的接着、異種材料接合、刺激応答性などの、これまでにない機能が実現されてきている。
 本講演では、超分子架橋構造を駆使した高分子材料の近年の動向に触れつつ、学術的な基盤から具体的な産業界への応用・展開まで俯瞰的に新材料の知識・ノウハウを習得することを目的とする。

  1. 高分子の新材料について
    1. 重合反応とその制御
    2. 共有結合による高分子の架橋
    3. 分子間相互作用を利用した機能化
      1. 選択的接着による高分子材料の自己組織化
      2. 異種材料間の接着
  2. 超分子材料 – ホストゲスト相互作用による高分子ネットワーク
    1. 可逆性架橋構造
    2. 可動性架橋構造
    3. ホストゲスト架橋の複合ネットワーク化
    4. 異種材料との複合化
  3. 自己修復材料開発について概観
    1. マイクロカプセルを用いた自己修復性材料
    2. 光刺激を用いた自己修復性材料
  4. 逆的結合を用いた自己修復性高分子材料の動向
    1. Deals-Alder反応を用いた自己修復性材料
    2. 水素結合を用いた自己修復性材料
    3. 金属配位を用いた自己修復性材料
    4. 動的共有結合を用いた自己修復材料
  5. ホスト-ゲスト相互作用の自己修復性材料への展開 – 強靭化も見据えて
    1. ホスト-ゲスト相互作用を用いた自己修復材料の材料設計
    2. ホストポリマーとゲストポリマーを用いた自己修復材料
    3. ホスト-ゲストポリマーによる自己修復性機能
    4. 犠牲結合が拓く力学特性
    5. ゲルからバルク材料へ – あらゆるポリマーへの展開
    6. 架橋点が自由に動く材料の力学特性
  6. 超分子材料研究の機能化最前線
    1. 超分子によるハイブリッド材料化
    2. 刺激応答性素材
  7. 超分子材料の産業界への展開
    1. 新規事業を成功させるまで
    2. 自己修復材料の市場ニーズ
  8. 超分子材料の開発 – モノマー合成から超分子材料ができるまで –
    1. ホスト、ゲスト分子の量産化
    2. 強くて乾かない自己修復性ゲル「ウィザードゲル」の開発
    3. 強度を飛躍的に向上させた 自己修復性エラストマー「ウィザードエラストマー」の開発
    4. 使用環境への配慮 – 無毒劇物化・疎水化
  9. 超分子材料の良さをあらゆる材料へ
    1. 汎用樹脂の機能性向上が可能な添加剤開発
    2. 超分子材料のニーズと取り組むべき方向性
    3. 今後の展望
    • 質疑応答

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/11 低誘電特性樹脂の技術開発動向と設計手法 オンライン
2024/12/11 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2024/12/11 ポリマー・高分子材料のモノマー化・解重合技術の基礎とケミカルリサイクルの技術動向 オンライン
2024/12/13 高分子絶縁材料の劣化・絶縁破壊メカニズムと計測・データ解釈法 オンライン
2024/12/13 プラスチック加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2024/12/13 エポキシ樹脂の基礎、硬化剤との反応および副資材による機能化 オンライン
2024/12/16 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/12/16 フィラー最密充填構造設計とポリマー系複合材料の高熱伝導化 オンライン
2024/12/16 熱可塑性エポキシ樹脂の基礎と応用 オンライン
2024/12/17 高感度化フォトレジスト材料の合成・設計・開発技術 オンライン
2024/12/17 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 東京都 会場
2024/12/17 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン
2024/12/17 静的・動的光散乱法を中心とした粒径計測の基礎と応用 オンライン
2024/12/17 シリコーンの基本知識と高機能化・トラブル対策 オンライン
2024/12/18 加工の基礎と機械加工技術 オンライン
2024/12/18 無機-有機ハイブリッド樹脂の基礎と機能性ハードコートへの応用 東京都 会場
2024/12/18 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ オンライン
2024/12/18 高分子の結晶化と結晶高次構造の特徴・各種分析法 オンライン
2024/12/19 高剪断成形加工法の基礎と新規材料創出への応用 オンライン
2024/12/19 ナノ粒子・ナノカーボンへの表面グラフト化による機能付与及び分散性制御 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2016/3/31 エポキシ樹脂の化学構造と硬化剤および副資材の使い方
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ
2012/9/27 熱膨張・収縮の低減化とトラブル対策
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書