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食品用器具・容器包装の溶出試験の実施とアレニウスモデルを活用した条件設定

食品用器具・容器包装の溶出試験の実施とアレニウスモデルを活用した条件設定

オンライン 開催

開催日

  • 2022年9月16日(金) 10時00分16時00分

プログラム

第1部 食品包装材料の溶出特性

(2022年9月16日 10:00〜12:00)

  1. 食品包装材料の種類と使用割合、5大樹脂
  2. 食品包装法規制おける溶出試験
    • 法規制の考え方
    • リスク評価
    • 日欧米比較
  3. ポリプロピレンの製造方法
    • 構造と溶出特性
    • 立体規則性
    • 溶出量
    • 規則性分布
  4. 新規ランダムコポリマーの溶出特性
    • クロス分別クロマトグラフによる構造解析
  5. 医薬品包装における溶出物
    • 浸出物の審議状況
    • 規制調和国際会議の審議
  6. まとめ
    • 質疑応答

第2部 食品用器具・容器包装の国内外規制と溶出物分析及び実施手順とそのポイント

(2022年9月16日 12:45〜14:45)

 2018年6月13日に食品衛生法等の一部改正があり、食品用器具・容器包装における合成樹脂に使われる添加剤等の物質に対し、ポジティブリスト制度が導入された。その為、それらの物質のリスク評価として分析し、安全性を確認する必要がある。
 本講演では、国内外の規制の違いや、具体的な溶出物分析における手法や最新方法を交えて詳細にご説明します。

  1. 食品器具・容器包装について
  2. 食品器具・容器包装における国外の規制について
  3. 食品器具・容器包装における国内の規制について
  4. プラスチックの製造とそれに使用される添加剤との関係について
  5. 食品器具・容器包装における溶出物 (抽出物、浸出物) の定義
  6. 食品器具・容器包装における合成樹脂のリスク評価手順の概要
    • 情報収集
    • 抽出条件の検討
    • 曝露量の推定
    • 毒性評価
  7. 抽出手順と分析ソリューションの使い分け
  8. ガスクロマトグラフ質量分析計における各種抽出法と分析
  9. 液体クロマトグラフ質量分析計における各種抽出法と分析
  10. AIによる最新分析とシミュレーションによる同定の実際
  11. 多変量解析の応用
    • 質疑応答

第3部 アレニウスの式を用いた器具・容器包装の溶出試験条件の検討

(2022年9月16日 15:00〜16:00)

 食品用の器具・容器包装のリスク評価では、食品へ移行する物質の種類や量を測定する溶出試験が重要な試験の一つである。溶出試験では、実際の使用環境に見合った条件を設定することが重要だが,試験環境下では実施することが困難な条件もある。
 そこで本講演では、欧州規格No10/2011で推奨されている「アレニウスの式を用いた溶出条件設定」に従い溶出試験を行い、溶出量を比較検証しましたのでご紹介いたします。

  1. 食品衛生法の規格試験について
    • 溶出試験とは
    • 規格における溶出条件について
  2. アレニウスの式を用いた溶出条件検討
    • アレニウスの式とは
    • 溶出条件設定について
    • 溶出量の検証
    • 質疑応答

講師

  • 西 秀樹
    西包装専士事務所
    代表
  • 鈴木 政明
    クロムソードジャパン株式会社 セールス/マーケティング
    マネジャー
  • 竹田 美穂
    一般財団法人 日本食品分析センター 衛生化学部 包材試験課
    副主任研究員

主催

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: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
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  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
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