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基礎から学ぶプラスチック破壊メカニズムと強度設計

基礎から学ぶプラスチック破壊メカニズムと強度設計

~材料強度の基礎から高分子材料の強度設計、最近の高分子材料の破壊に関する研究まで~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、プラスチックの破壊について取り上げ、材料強度の基礎・高分子材料の変形と破壊・プラスチックの強度設計、最近の高分子破壊に関する研究例などを分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2022年8月30日(火) 10時30分 16時30分

修得知識

  • プラスチックの破壊に関する幅広い知識
  • プラスチックの強度設計に対する考え方

プログラム

 プラスチックの成形品に力を加えると変形する。負荷を増加させると、すぐに壊れる脆性破壊が起きるか、大きく変形した後に壊れる延性破壊が起きる。このような高分子材料の破壊に関して理解することは、強度設計するうえで非常に重要である。
 本講演では、まず材料強度の基礎から始める。特に弾性変形と塑性変形、ボイドやクレイズなど基礎的な用語から詳しく解説する。そして、実際の高分子材料の研究例を交えながら、剪断変形支配の場合の破壊と体積変形支配の変形の破壊に分けて詳しく解説する。これらを通じて、一軸伸張変形や切り欠きがある高分子材料の変形について理解できるようにする。また、これらの知見を踏まえて、高分子材料の強度設計に関して理解することを目指す。
 本講演では非晶性高分子および結晶性高分子材料をそれぞれ一例ずつ紹介する。最後に、最近の高分子の破壊に関する研究例を紹介する。

  1. 材料強度の基礎
    1. グリフィスの理論
    2. 剪断変形と体積変形
    3. ひずみの拘束による応力集中
  2. 剪断変形支配の高分子材料の変形と破壊
    1. 塑性変形
    2. ソフトニングとネッキング
    3. 配向硬化
    4. 剪断変形支配の下での破壊
  3. 体積変形支配の高分子材料の変形と破壊
    1. ボイドの形成とその不安定拡張
    2. ひずみの拘束とボイドの不安定拡張
    3. 切り欠きのひずみの拘束によるボイドの不安定拡張
    4. ひずみ拘束による高分子材料の脆性的な破壊
  4. 高分子材料の強度設計
    1. 高分子材料の強度の境界条件依存性とタフニング
    2. 非晶性ガラス状高分子の強度設計
    3. 結晶性高分子の強度設計
  5. 最近の高分子材料の破壊に関する研究について
    1. 熱老化と分子量依存性
    2. Essential Work of Fracture
    3. X線散乱法による密度揺らぎ
    • 質疑応答

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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