技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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本セミナーでは、慢性腎臓病について取り上げ、慢性腎臓病の診断、治療の実情を解説し、今求められる臨床ニーズから新治療薬、新診断法像について解説いたします。
慢性腎臓病 (CKD) は様々な原疾患によって生じるが、今後、注目すべき疾患および病態として糖尿病性腎臓病と心腎連関症候群が挙げられる。糖尿病性腎臓病に関しては、アンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシンII受容体拮抗薬 (ARB) が治療薬の第一選択薬であるが、顕性蛋白尿を伴う糖尿病性腎症の治療効果に関するエビデンスはあるものの、尿所見異常を伴わない糖尿病性腎臓病の治療効果に関するエビデンスは少ない。また、心不全を対象とした薬物治療において、特に左室収縮機能の低下を伴う心不全 (HFrEF) の薬物治療には生命予後改善効果のエビデンスが集積されつつあるが、これらの臨床試験においてG4~G5レベルのCKDは除外基準とされている場合が多く、診断や病態の判断のみで直ちにエビデンスに基づく治療薬選択が可能とは言えない。また、ACE阻害薬やARBによる糸球体の過剰濾過抑制が腎保護効果の主たる機序のひとつと考えられているが、その抑制効果が過大である場合、逆に腎予後を悪化させる可能性も指摘されている。
今回、非ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬、エンドセリン受容体拮抗薬、アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬、HIF – PH阻害薬などの治療薬を中心に最新のエビデンスを共有したい。
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