技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオフィルムの制御・評価・対策技術および最新の研究動向

バイオフィルムの制御・評価・対策技術および最新の研究動向

~基礎から、評価方法、除去方法まで幅広く学べる~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、微生物付着にお困りの方、バイオフィルム研究を始めようと考えている方に向け、バイオフィルムの基礎から最新の研究、その評価方法や除去方法までわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2022年6月22日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • バイオフィルムの除去、形成防止について知見を得たい方
  • バイオフィルムに関心のある方
  • バイオフィルム研究を始めようと考えている方

修得知識

  • バイオフィルムの形成機構
  • バイオフィルムによる弊害
  • バイオフィルムの防止・除去に向けた対策
  • バイオフィルムの評価・解析方法

プログラム

 環境中において多くの微生物は固体表面に付着して、集団構造であるバイオフィルムを形成しています。水処理・食品分野でバイオフィルムは有効活用されている一方、細菌感染や虫歯、金属腐食、膜の目詰まりなどの弊害を及ぼしています。一旦細菌がバイオフィルムを作り出すとその除去が非常に困難であることから、その除去法ならびに形成制御法が今日求められています。
 本講演ではバイオフィルムの基礎的知見から最近の研究動向、さらにはその評価や除去の方法までを紹介します。バイオフィルムや微生物付着にお困りの方や、バイオフィルム研究を始めようと考えている方は、是非ご参加ください。

  1. バイオフィルムの基礎
    1. バイオフィルムの歴史
      • 微生物の発見とバイオフィルム
    2. バイオフィルムの特性
      • バイオフィルムの種類
      • 浮遊細菌とバイオフィルム細菌の違い
    3. バイオフィルムの構成成分
      • タンパク質
      • DNA
      • 多糖
      • 膜小胞
    4. バイオフィルムの形成機構
      • 固体表面への付着
      • バイオフィルムの発達
    5. バイオフィルムにおける情報伝達機構
      • クォラムセンシング
      • 遺伝子伝播
    6. バイオフィルム内における細菌の薬剤耐性
      • 薬剤耐性遺伝子の発現
      • 代謝の休止
  2. 身の回りのバイオフィルム
    1. バイオフィルムの人体への影響
      • 日和見感染菌
      • 口腔細菌
    2. 食品とバイオフィルム
      • 食品発酵
      • 食品に付着する病原菌
      • 食品を腐敗させる細菌
    3. 水処理とバイオフィルム
      • 廃水処理
      • 膜分離活性汚泥法
      • 微生物保持担体
    4. バイオフィルムによる金属腐食
      • 金属腐食を引き起こす細菌
    5. 生活環境におけるバイオフィルム
      • 浴室のバイオフィルム細菌
  3. バイオフィルムの除去と形成防止・対策
    1. 物理学的方法
      • 物理的殺菌法
      • 物質表面特性
    2. 化学的方法
      • 消毒薬
      • バイオフィルム阻害剤
    3. 生物学的方法
      • 酵素
      • ファージ
  4. バイオフィルムの評価・解析と研究アプローチ
    1. バイオフィルムの菌種同定法
      • 群集構造解析
      • クローンライブラリ
      • 質量分析
    2. バイオフィルムの構成成分分析法
      • 細胞外マトリクスの分離
    3. バイオフィルムの形成・除去の評価
      • バイオフィルム形成装置
      • 定量法
      • 染色法
      • 観察方法
  5. バイオフィルム研究の現在と展望

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/5 化粧品品質安定性試験の実例を用いた試験の進め方と自社基準の設定 オンライン
2024/4/10 日本・アジア主要国における食品関連の法規制 オンライン
2024/4/13 微生物の培養・分離・同定の基礎とトラブル対応 東京都 会場・オンライン
2024/4/16 日本・アジア主要国における食品関連の法規制 オンライン
2024/4/16 微生物によるカーボンリサイクル オンライン
2024/4/17 EO滅菌バリデーションの留意点・リスク・課題およびFDAによる稼働停止措置と代替滅菌プログラムの動向 オンライン
2024/4/17 日本・欧州のプラスチック容器包装リサイクルの現状および最新動向 オンライン
2024/4/24 微生物の培養・分離・同定の基礎とトラブル対応 オンライン
2024/4/24 医薬品滅菌バリデーション要点セミナー オンライン
2024/4/25 無菌・滅菌製品、滅菌プロセス、滅菌バリデーション業務者教育コース (初級・入門 Aコース + 中・上級 Bコース) オンライン
2024/4/25 滅菌の基礎と滅菌バリデーション入門 オンライン
2024/4/25 食品用器具及び容器包装のポジティブリスト制度について オンライン
2024/4/26 機能性表示食品届出基礎知識および届出資料作成のポイント オンライン
2024/4/26 二酸化炭素資源化におけるマテリアル・バイオ技術融合の重要性と微生物による新規バイオ技術の最先端および展望 オンライン
2024/5/9 無菌・滅菌製品、滅菌プロセス、滅菌バリデーション業務者教育コース (初級・入門 Aコース + 中・上級 Bコース) オンライン
2024/5/9 滅菌バリデーションの深堀と見落としがちな滅菌バリデーションの留意点、最新米国FDA等EO環境問題と代替滅菌プログラム動向、無菌性保証とパラメトリックリリース (PIC/S ANNEX17) とその推奨 オンライン
2024/5/9 滅菌の基礎と滅菌バリデーション入門 オンライン
2024/5/15 PFASの水道における実態及びその対策に対する技術開発の現状と課題への取り組み 東京都 会場・オンライン
2024/5/20 滅菌バリデーションの深堀と見落としがちな滅菌バリデーションの留意点、最新米国FDA等EO環境問題と代替滅菌プログラム動向、無菌性保証とパラメトリックリリース (PIC/S ANNEX17) とその推奨 オンライン
2024/5/30 再生医療等製品/細胞加工製品の製造・QC担当者のためのGCTP入門 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/10/20 食品賞味期限設定における商品別事例と官能評価対応ノウハウ
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/4/26 微生物、動物/植物細胞を培養するバイオリアクター:設計とスケールアップの基礎
2022/11/30 バイオプロセスを用いた有用性物質生産技術
2022/11/21 食品添加物 (CD-ROM版)
2022/11/21 食品添加物
2022/7/22 微生物の取り扱いと微生物管理に関わる試験法
2022/5/31 分離工学の各単位操作における理論と計算・装置設計法
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/10/29 マイクロバイオームの最新市場動向とマーケティング戦略
2021/9/29 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの市場実態と将来展望 2020-2023 (PDF版)
2021/9/29 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの市場実態と将来展望 2020-2023 (書籍版)
2021/9/29 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの市場実態と将来展望 2020-2023 (書籍版 + CD版)
2021/4/26 包装・工業用PETフィルム&飲料・食品用PETボトルの市場分析
2021/3/31 抗菌・抗ウイルス性能の材料への付与、加工技術と評価
2020/10/28 QMS/ISO関係をふまえた医療機器「プロセス」「滅菌」「包装」「ソフトウェア」バリデーションの進め方
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/1/31 バイオフィルムの発生メカニズムと評価・対策
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望