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フラン誘導体を用いた汎用プラスチックのバイオマス化と機能性バイオベース材料開発

フラン誘導体を用いた汎用プラスチックのバイオマス化と機能性バイオベース材料開発

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、19世紀のフラン誘導体発見から20世紀初頭の汎用プラスチック原料としてのフラン誘導体利用、そして、現在のバイオマス由来の高分子原料としてのフラン誘導体の有用性とその将来展望を解説いたします。

開催日

  • 2022年6月21日(火) 13時30分 16時30分

受講対象者

  • バイオマス由来材料 (バイオベース材料) に関心を持つ技術者・研究者

修得知識

  • バイオマスからの汎用プラスチック合成ルート
  • フラン誘導体に関する基礎的知見
  • フラン誘導体からの機能性材料開発

プログラム

 第二世代バイオマスとしてヘミセルロースとセルロースから製造されるフラン誘導体 (フルフラール、ヒドロキシメチルフルフラール (HMF) など) が注目されている。フラン誘導体の中でもフルフラールは化学工業の資源として20世紀初頭から使用されてきたが、現在の用途は、潤滑剤の抽出溶剤、金属成形のバインダーのフラン樹脂に限定されている。一方、20世紀終盤からは、安価で豊富な非可食バイオマス資源であるフラン誘導体をバイオ燃料、汎用高分子のモノマー、および新規高分子に利用する研究が飛躍的に発展してきた。例えば、ポリ (エチレンフラノエート) (PEF) は、ポリ (エチレンテレフタレート) (PET) の代替品として注目され、社会実装が検討されている。
 本講演では、19世紀のフラン誘導体発見から20世紀初頭の汎用プラスチック原料としてのフラン誘導体利用、そして、現在のバイオマス由来の高分子原料としてのフラン誘導体の有用性を解説し、その将来展望を述べる。

  1. バイオマス資源
    1. バイオマス資源の問題点
    2. 第2世代バイオマス資源としてのフラン誘導体
    3. フルフラールとヒドロキシメチルフルフラール (HMF)
  2. 汎用高分子モノマーへの変換
    1. ナイロン原料
    2. 合成ゴム
    3. ジカルボン酸
    4. テレフタル酸合成
    5. ジオール
    6. その他
  3. フラン環のDiels-Alder反応
    1. Diels-Alder反応と脱水反応
    2. テレフタル酸合成
  4. 機能性モノマーへの変換と重合
    1. レブリン酸
    2. オキサビシクロカルボン酸
  5. 含フラン環高分子
    1. フラン樹脂
    2. モノフラン含有高分子
    3. ビスフラン含有高分子
    4. ビフラン含有高分子
    5. フラン環の利用
  6. まとめ

講師

  • 橘 熊野
    群馬大学 大学院 理工学府 分子化学部門
    准教授

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)
複数名
: 18,000円 (税別) / 19,800円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 120,000円(税別) / 132,000円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 24,000円(税別) / 26,400円(税込)

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  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
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  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
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  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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