技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

パウダー化粧品の処方設計のポイントと粉体物性の機器評価方法

パウダー化粧品の処方設計のポイントと粉体物性の機器評価方法

~保湿効果とSPFと心地よい使用感を高めるファンデーションの開発方法~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、化粧品開発の基礎から解説し、使用感の官能評価と機器分析、紫外線防御のポイント、粉体物性の機器評価と官能評価について解説いたします。

開催日

  • 2022年1月19日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 化粧品に関連する技術者
  • 化粧品の粉体操作、粉体の表面処理に関連する技術者

修得知識

  • パウダー化粧品開発の基礎と応用
  • 粉体の表面処理と使用感の改良
  • 粉体製品の油剤とメイクの持続性
  • 紫外線防御と複合粉体

プログラム

 水分率が高く張りのある肌は素肌感と透明感のある明るい若々しい肌の外観をもたらします。従来よりもツヤを抑え保湿効果をもたらすプレストケーキファンデーションがこのところのトレンドです。肌面水分率計では分からない保湿効果を調べるために切餅に角層を転写した基板面に化粧品を塗布する安価で簡便な試験方法を開発し、ファンデーションの保湿効果を迅速に評価できるようになりました。
 紫外線 (UV) や近赤外線 (NIR) 、ブルーライトによる肌の光老化や各種ストレスによる肌の老化作用を防ぎつつ、心地よい使用感を与えるパウダー技術も注目されています。化粧品各社は高いSPFやPAと心地よい使用感を与える製品開発に四苦八苦しています。光と色を操るためのパウダーの物性と機能を的確に数値化すれば、新規な商品を生みだす原料と処方設計の構想、そして魅力的な製品キャッチコピーの根拠となるデータの裏付けも完璧です。粉砕機器メーカー (日本コークス工業) との共同研究により開発した1-stepスラリー混合乾燥プロセス技術を具体例として、新たな製品加工技術の創出方法を紹介します。
 最近注目を集める人工知能AIを化粧品開発に応用するためにも不可欠なのが、製品の特徴の数値化作業です。化粧品の粉体物性の各種機器分析方法の解説を通し、粉体技術の基礎から応用まで理解を深めます。

  1. ファンデーションの粉体技術と市場動向
    1. 日本人の肌環境と消費者が望む透明感のトレンドの変化
    2. メイクアップ化粧品の使用動作と使用感の知覚要素
    3. メイクアップ化粧品の粉体技術
      • 体質顔料
      • 着色顔料
      • 光学的微粒子
      • 結合油剤
    4. 化粧品開発における人工知能の応用に不可欠な機器分析データ
  2. 粉体化粧品の使用感の官能評価と機器分析の基礎
    1. 素肌のような透明感を演出する粉体技術
    2. アスペクト比と粉体形状係数
    3. 雲母、タルク、セリサイト、合成マイカの物性と用途の違い
    4. フワッと軽くのびる粉体の心地よさと嵩密度と動摩擦係数
    5. 均一にのびてピタッとつく付着力と分散性と結合油剤の影響
    6. 隠す効果とぼかす効果の光学的機能の差異と粉体形状と屈折率の関係
    7. 化粧くずれを防ぐ持続性の官能指標と粉体の物性機能
    8. ファンデーションの皮脂濡れによる外観の変化と撥水撥油効果をもたらす表面処理
    9. 製品開発に用いる機器分析の常用項目
  3. 肌の光老化防御と紫外線・近赤外線の遮蔽技術の設計方法
    1. 紫外線・ブルーライト・近赤外線による肌の光老化と防御剤の特徴
    2. SPFとPA
    3. 紫外線・近赤外線遮蔽複合粉体の設計と使用感の改良
    4. 湿式充填プレス法と乾式粉砕プレス法の特徴
    5. 湿式スラリー複合化と撹拌乾燥・溶媒回収工程の1ステップ連続処理プロセス
    6. 処方を変えずに紫外線・近赤外線防御効果を高め、使用感を改善する粉体加工プロセス技術の要点
  4. 化粧品の保湿効果評価法を用いた新処方開発
    1. 肌の保湿機能と老化メカニズム
    2. 保湿剤による水分蒸散加速メカニズムの検証
    3. 肌の保湿効果測定の問題点
      • 肌水分率計
      • 経皮水分蒸散量計
      • ラマン分光計
    4. 角層転写切餅を用いた化粧品の保湿効果試験法による保湿機能の改良法

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/3 粉粒体へのコーティング・表面改質技術の勘どころ オンライン
2024/4/4 金属の表面処理技術 オンライン
2024/4/5 めっきの基礎および処理方法とトラブル対策 オンライン
2024/4/5 シランカップリング剤を効果的に活用するための総合知識 オンライン
2024/4/5 化粧品品質安定性試験の実例を用いた試験の進め方と自社基準の設定 オンライン
2024/4/9 微粒子の分散凝集の基礎理論と分散安定性の制御と評価 オンライン
2024/4/12 粉体装置・設備トラブルの原因と予防・対策 オンライン
2024/4/15 セラミック粉体プロセスの基礎と高機能セラミックスの創製 オンライン
2024/4/15 微粒子分散系の安定性評価の考え方と「ポテンシャル曲線」の描き方・読み方・使い方 オンライン
2024/4/15 高品質化に向けた乳化・分散・溶解・攪拌技術の基礎および化粧品・皮膚外用剤への応用 オンライン
2024/4/15 スラリーの挙動と制御およびリチウムイオン電池電極スラリー化技術と評価方法 オンライン
2024/4/15 実際の試験例を参考とした化粧品における安定性試験について オンライン
2024/4/16 化粧品・部外品のGMPと品質監査のポイント オンライン
2024/4/16 自動車のEV化とプラスチックの電磁波シールドめっき オンライン
2024/4/19 粉体取扱いの基礎とプロセス中での付着性粉体ハンドリングの考え方 オンライン
2024/4/19 粒子最密充填のための粒子径分布・粒子形状・表面状態制御 オンライン
2024/4/19 副資材を利用した高分子材料の設計技術 オンライン
2024/4/19 高品質化に向けた乳化・分散・溶解・攪拌技術の基礎および化粧品・皮膚外用剤への応用 オンライン
2024/4/19 実際の試験例を参考とした化粧品における安定性試験について オンライン
2024/4/19 異種材料接着に向けた金属の表面処理技術と接着性の改善 オンライン