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高分子の電気特性と帯電防止技術

高分子の電気特性と帯電防止技術

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、高分子材料の帯電防止技術を取り上げ、処方設計に展開する方法をフィルムの帯電防止事例を中心に解説いたします。

開催日

  • 2021年10月14日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 高分子製品の静電気・帯電で課題を抱えている方
  • 高分子製品に関連する技術者、品質担当者
    • 自動車材料
    • 複合材料
    • 電気・電子材料
    • 包装 など

プログラム

 帯電現象の対策について実務レベルの技術やノウハウは1983年から進歩していない。あえてわずかな進歩を述べれば、たばこの灰付着テストをインピーダンスの計測で可能になったぐらいで、帯電防止層の緩和特性について電荷減衰の測定など古くからおこなわれてきた。そして表面比抵抗と電荷減衰、その他の帯電評価法による測定値との間に相関が無いことがわかり、商品化ではすべてを測定するように、という注意書きが1983年の書物に書かれていた。現在でも帯電現象について科学の形式知により金属の接触帯電を理解できただけであり、それ以外は、経験知による説明があるに過ぎない。ゆえに帯電防止技術は、経験知の占める割合が高い技術分野といえる。そのため帯電現象について、実務経験が少ないとその技術的難易度を理解できないだけでなく、誤った材料設計を行い市場で帯電現象により引き起こされる品質問題に悩むことになる。
 本セミナーでは、絶縁体である高分子に導電性を付与するときに現れるパーコレーション転移について独自のモデルによるシミュレーションで現象をわかりやすく説明し、帯電防止技術において処方設計に展開する方法をフィルムの帯電防止事例で示す。

  1. 誘電体の基礎
    1. 誘電体とは
    2. 誘電体の電気的性質
    3. 事例:電気粘性流体
  2. パーコレーション転移
    1. パーコレーション概説
    2. 微粒子分散モデルによるシミュレーション
    3. 複合則との比較
    4. パーコレーションと高分子物性
    5. 事例:Wパーコレーション転移制御半導体ベルト
  3. 高分子と帯電防止技術
    1. 静電気の発生機構
    2. 帯電防止評価技術
    3. インピーダンス法
    4. 評価技術と帯電防止設計
  4. 高分子の帯電防止剤
    1. ブリードアウトについて
    2. 帯電防止剤の種類
  5. まとめ

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
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  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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