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研究所からイノベーションを生み出すための組織変革とアイディア、意欲の引き出し方

研究所からイノベーションを生み出すための組織変革とアイディア、意欲の引き出し方

~停滞を打破し画期的アイディアを生み出すみずみずしい組織・風土をどう作るか / 圧倒的熱量と行動力を発揮する研究者をどのように育て、活用するか~
オンライン 開催

開催日

  • 2021年7月14日(水) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部. 部門間の壁、上下の壁、年代の壁を乗り越えるイノベーションデザインの方法

(2021年7月14日 10:00〜12:00)

 イノベーションと叫ばれて久しいが、なかなかイノベーションは生まれない。今回現場目線からイノベーションが創出されるための5つの法則とそれを阻害する壁と言われる要因、対処方法について整理したので共有させていただく。法則1:イノベーションの「軸」を設定する。法則2:コミュニケーションのない所にモチベーションなく、モチベーションのない所にイノベーションは生まれない。法則3:イノベーションを起こそうとするとコンフリクションが発生し、対応を間違うとハレーションが起こる。法則4:クリエーションとオペレーションが融合した時にイノベーションが加速する。法則5:エフェクチュエーションとコーゼーションを繋ぐ翻訳機能が重要である。

  1. イノベーションを定義する
    1. イノベーションとは何か
    2. あなたの会社にとってのイノベーションとは
  2. イノベーションの「軸」を設定する
    1. 既存事業の軸がずれはじめている
    2. 新しい軸を創る
  3. コミュニケーションによりモチベーションを生み出す仕組みを創る
    1. コミュニケーションをデザインする
    2. モチベーションをデザインする
  4. コンフリクション、ハレーションをマネージメントする
    1. むやみに壁にぶちあたらない
    2. コンフリクションをマネージメントするには
  5. イノベーションを生み出す人材をデザインする
    1. 起承転結人材が必要
    2. 2つのマネージメント
  6. イノベーションを生み出す思考を理解する
    1. 藁しべ長者を科学する
    2. 2つの思考を翻訳する
  7. イノベーション体系を理解した上で全体のバランスを調整する
    1. 経営はバランス
    2. あなたはどんな仕組みをつくりますか
    • 質疑応答

第2部. 圧倒的熱量と行動力を発揮するダイナモ (発電機) 人材の育成と組織変革への活用

(2021年7月14日 12:45〜14:45)

 イノベーション創出や組織革新の必要性が多くの企業で叫ばれています。平成の30年間に日本企業から世界を驚かすイノベーションがほとんど生まれず、組織活力が失われたのは、「知を創出する主役であるヒトを活かせない、育まない経営にあった。」と思われます。2021年3月に『企業変革を牽引する新世代リーダーダイナモ人を呼び起こせ』を共著で出版致しました。ダイナモとは、目的を自ら設定し、できない理由よりできる可能性に着目し、主体的に行動を起こす「元気なヤツ」です。しかし、企業はダイナモを活かすことができず排除しています。この深刻な状況を打破するカギは「経営原則 (プリンシプル) の入れ替えにある」というのが私どもの主張です。

  1. 失われた平成の30年:先のない企業の物語
    1. 活力のない組織の症状
    2. 逃げ切り、隷従、失望の連鎖
    3. 官僚化して身動きが取れない日本企業
  2. システムだ、愚か者
    1. つぎはぎでできている現在の経営システム
    2. 知の基盤を築いてこなかった日本的経営
    3. 日本的経営システムへの埋没はキャリア形成にも不合理
    4. 「ダイナモ=活力あるヤツ」の喪失
    5. 20世紀の経営プリンシプルは死んだ
    6. 21 世紀のプリンシプルへ
  3. 経営プリンシプルの総取り替え
    1. プリンシプルを取り替えるとはどういうことか
    2. すでに起きているプリンシプルの変化
    3. 10 の新プリンシプル
  4. ダイナモを生みだせ
    1. ダイナモ人の生みだす未来
    2. ナレッジ・ワーカーとしてのダイナモ
    3. ダイナモは顧客・市場・産業を創造する
    4. ダイナモの行動様式
    5. ダイナモはどこにいるのか
    6. ダイナモを育てる
    7. ダイナモになるには
    8. ダイナモ組織をめざせ
  5. ダイナモ革新の道筋
    1. ダイナモ革新のステップ
    2. Step 0 自らの立ち位置を知る
    3. Step 1 旗を立て、ダイナモを集める
    4. Step 2 コトを起こし、オオゴトにする
    5. Step 3 新プリンシプルを経営システムに埋め込む
    6. Step 4 旅を続ける
    7. ダイナモとして生きる
    • 質疑応答

第3部. 新しいワイガヤによるコト事業アイディアの可視化とイノベーション創出の仕組み

(2021年7月14日 15:00〜17:00)

 近年、多くの企業でイノベーションを目指して新規事業創出活動が盛んにおこなわれておりますが、「アイディアは出るが事業にまではつながらない」という声も多く聞こえてきます。私たちHondaでは、2016年から知財部門がアイディア創出活動に取り組んできました。活動の初期には同様の悩みがありましたが、その解決のブレークスルーとなったのが私たちHondaのワイガヤ文化でした。しかし、現代においてワイガヤの実施は難しい面があり、私たちは従来のワイガヤを行動科学で再構築したアイディア創出プラットフォーム”YG Innovation Facilitator”を開発しました。
 本講演では、ボトムアップ型でイノベーションを生み出すHondaのワイガヤについて解説し、それを再構築した理論と、さらに実践から得られた経験に基づく実施する際の留意点を紹介いたします。

  1. Hondaのワイガヤ
    1. Hondaのワイガヤの歴史
    2. トップダウン型とボトムアップ型
    3. 誤解されがちなワイガヤの本当の姿
  2. なぜ失敗する新事業・新サービス開発
    1. Hondaの知財部門の取り組みから見えたこと
    2. 陥りがちな”悪しきワイガヤ”の罠
  3. ワイガヤを行動科学で再定義「YG Innovation Facilitator」
    1. 行動科学で紐解くHondaのワイガヤ
    2. ワークショップ自体にイノベーションを
    3. 行動科学で設計するワークショップ (体系的枠組み)
    4. 心理学で設定するワイガヤできる場
    5. カニ缶とカニカマ
  4. ワークショップでの実践
    1. 0→1発想と1→10発想
    2. ワークショップの開催で留意すること
    3. 良質なファシリテータの育成手法
  5. 最後に
    1. オンラインで進化し続けるYG Innovation Facilitator
    2. イノベーションに取り組むみなさまに
    • 質疑応答

講師

  • 竹林 一
    オムロン 株式会社 技術・知財本部 IoT戦略推進プロジェクト
    プロジェクトリーダ
  • 仙石 太郎
    株式会社リワイヤード
    代表取締役
  • 仲山 修司
    本田技研工業 株式会社 知的財産・標準化統括部 標準化推進部 先進事業知財課

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
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  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
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本セミナーは終了いたしました。

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