技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子材料の劣化・腐食メカニズムと寿命予測およびケミカルリサイクル技術

Zoomを使ったライブ配信セミナー / アーカイブ配信付き

高分子材料の劣化・腐食メカニズムと寿命予測およびケミカルリサイクル技術

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、熱硬化性樹脂を中心に、腐食劣化メカニズム/物理劣化/化学劣化、寿命を予測する方法について解説いたします。
さらに腐食・劣化を逆手にとった、ケミカルリサイクルへ展開も解説いたします。

開催日

  • 2021年7月13日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 熱硬化性樹脂・エポキシ樹脂に関連する技術者、品質担当者、ユーザ
    • 塗料
    • 接着剤
    • 土木・建築
    • 複合材料
    • 電子材料
    • 合板
    • 成形材料
    • 鋳物 など
  • 熱硬化性樹脂の合成・応用に関わる技術者、研究者、開発者
  • エポキシ硬化剤に課題のある技術者、研究者

修得知識

  • 高分子材料の劣化・腐食メカニズム
  • 高分子材料の寿命予測
  • 高分子材料のケミカルリサイクル技術

プログラム

 プラスチック材料は、酸やアルカリ水溶液環境下でも腐食に耐えるといわれるが、溶液が浸透すると機械的強度が低下し、さらに高温高濃度といった厳しい環境に長時間曝されると加水分解など化学反応を起こして劣化する。ここでは、熱硬化性樹脂を中心に酸・アルカリ水溶液といった腐食性環境における劣化現象を腐食劣化と定義し、その劣化形態に基づいた高分子材料の腐食の考え方について解説する。
 また、エポキシ樹脂の硝酸による腐食分解を利用して得られた分解物によるケミカルリサイクルへの展開について述べる。
 プラスチック材料の酸・アルカリ水溶液環境下における腐食劣化の考え方と、その分析・解析方法と寿命の考え方について学んでいただきます。また腐食劣化を逆手に利用してケミカルリサイクルへと展開する考え方と、独自のケミカルリサイクル手法を理解していただきます。

  1. プラスチック材料の腐食劣化
    1. 耐食性樹脂と耐食FRP
      1. 耐食樹脂の種類と化学構造
      2. 耐食FRPと積層構造
    2. 耐食用途への適用事例と劣化事例
      1. 耐食樹脂の適用事例
      2. 化学プラント等における劣化事例
  2. 物理的な劣化
    1. 薬液浸入挙動とFickの理想拡散
      1. 水の浸入挙動
      2. Fickの理想拡散
      3. 分析事例
    2. フィラーや強化材の効果
      1. フィラー周りの浸入挙動
      2. FRPにおける浸入挙動
  3. 化学的な劣化
    1. 劣化の3形態
      1. 3つの劣化形態
      2. 表面反応型
      3. 腐食層形成型
      4. 全面浸入型
    2. 劣化形態から考えるプラスチックの劣化機構
      1. 劣化モデル
      2. 寿命予測
  4. ケミカルリサイクルへの展開
    1. エポキシ樹脂の硝酸分解
      1. エポキシ樹脂の分解挙動
      2. 分解物の収率
    2. リサイクル樹脂の特徴
      1. リサイクル樹脂の機械的性質
      2. 高強度リサイクル材を得る分解
    3. リサイクル方法の展開
      1. 分解速度
      2. 連続分解への展開
      3. 強化繊維の回収と利用
    • 質疑応答

講師

  • 久保内 昌敏
    東京工業大学 大学物質理工学院 応用化学系
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,700円 (税別) / 46,970円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,700円(税別) / 46,970円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/9 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/5/10 エポキシ樹脂用硬化剤の種類、反応機構、選び方、使い方 オンライン
2024/5/10 熱分析の基礎と測定・解析技術 オンライン
2024/5/10 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/5/10 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/5/13 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/13 車載用プラスチックの基礎と最新動向 オンライン
2024/5/13 ラジカル重合による高分子合成 オンライン
2024/5/14 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/5/14 ブリードアウトの発生メカニズムと制御、測定法 オンライン
2024/5/14 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/15 高分子の結晶化、結晶高次構造の制御、分析解析、その応用 オンライン
2024/5/15 UV硬化樹脂における硬化不良対策と硬化状態の測定・評価 オンライン
2024/5/15 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2024/5/16 二軸押出機による混練技術とプロセス最適化 オンライン
2024/5/16 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/17 エポキシ樹脂の構造、特性と硬化剤の選び方・使い方、トラブル対策 オンライン
2024/5/17 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/20 廃プラスチックの最新リサイクル技術の動向 オンライン