技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

クロマトグラフィーのスケールアップ設計とその最適化

クロマトグラフィーのスケールアップ設計とその最適化

~イオン交換/アフィニティクロマトの商業生産スケールの構築~
オンライン 開催

開催日

  • 2021年5月24日(月) 10時30分 16時00分

プログラム

第1部. イオン交換クロマトグラフィー工程の最適化とそのスケールアップ

(2021年5月24日 10:30〜12:45) 休憩15分を含む

 バイオ医薬品製造において、クロマトグラフィーは目的物質の単離・精製および不純物除去の目的でダウンストリームプロセスに用いられており、開発初期から実製造まで段階的に工程開発を順次進めスケールアップが行われている。
 本講座では、バイオ医薬品製造におけるイオン交換クロマトグラフィー工程に焦点をあて、品質と生産性を最適化する工程の設計手法とスケールアップについて具体的に解説する。

  1. バイオ医薬品製造の精製プロセス戦略におけるイオン交換クロマトグラフィー
    1. バイオ医薬品における目的物質と不純物
    2. 精製プロセス戦略におけるイオン交換技術
  2. イオン交換クロマトグラフィーの分離機構
    1. 陰イオン交換と陽イオン交換
    2. 結合&溶出モードとフロースルーモード
    3. グラジエント分離
  3. イオン交換クロマトグラフィー工程の開発
    1. プラットフォームによる迅速開発
    2. クオリティ・バイ・デザイン (QbD) におけるリスクアセスメント
    3. 実験計画法による運転条件の最適化
  4. クロマトグラフィー工程のスケールアップ
    1. リニアスケールアップ
    2. スケールアップのガイドライン
  5. 工程開発におけるモデルの利用と生産性の最適化
    1. プロセスモデルによる生産性の向上
    2. 工学的モデルによる工程条件の最適化
  6. 将来に向けたプロセスの強化
    • 質疑応答

第2部. アフィニティクロマトグラフィーのスケールアップとその最適化

(2021年5月24日 13:45〜16:00) 休憩15分を含む

 アフィニティクロマトグラフィーは特異的な分子間相互作用を利用して、優れた選択性を有することを特徴とした分離手法です。目的とする物質のみを1ステップで高度に精製できることから、分析や分取を目的に生化学の分野で広く産業利用されております。
 本セミナーでは、アフィニティクロマトグラフィーの代表例として、プロテインAクロマトグラフィーを用いた抗体医薬品の商業生産スケールプロセスの構築とその実例についてご紹介します。

  1. アフィニティクロマトグラフィー概説
    1. アフィニティクロマトグラフィーとは何か?
    2. 産業利用の代表例:Protein A担体による抗体精製
    3. Protein A担体の構成
  2. Protein Aクロマトグラフィー工程のプロセス構築
    1. 目的と課題
    2. Protein A担体の評価指標と選定
    3. 条件設定と留意事項
  3. スケールアップ
    1. 製造スケールと生産計画の策定
    2. 設備要件
    3. 製造スケールのカラムパッキング
  4. 最新技術動向とまとめ
    • 質疑応答

講師

  • 伊藤 隆夫
    メルク株式会社 プロセスソリューションズ事業本部
    プリンシパルコンサルタント
  • 鴻池 史憲
    株式会社カネカ バイオテクノロジー研究所
    主任

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/1 専門の知識をもたない初級担当者のためのCTD-Qのまとめ方 (入門講座) オンライン
2024/4/4 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/4/5 バイオ医薬品におけるダウンストリーム工程開発と製造のためのバリデーションの注意点 オンライン
2024/4/15 実際の試験例を参考とした化粧品における安定性試験について オンライン
2024/4/19 実際の試験例を参考とした化粧品における安定性試験について オンライン
2024/4/23 「バイオ医用高分子」入門 オンライン
2024/4/23 HPLCの基礎と予想されるトラブルへの対応 オンライン
2024/4/26 HPLCの基礎と予想されるトラブルへの対応 オンライン
2024/4/26 バイオ医薬品に残存する宿主細胞由来タンパク質 (HCP) の測定並びに原因と改善策を含めた品質及び安全性に及ぼす影響 オンライン
2024/5/20 バイオ医薬品開発を目的としたタンパク質溶液の安定化と添加剤の効果/選定 東京都 会場・オンライン
2024/5/28 バイオ医薬品で起こる蛋白質凝集メカニズム、凝集体形成防止・製剤安定化に関する取組み方、品質管理、ストラテジー オンライン
2024/5/30 バイオ医薬品開発を目的としたタンパク質溶液の安定化と添加剤の効果/選定 オンライン
2024/11/28 グリコシル化パターンの違い及びアグリコシル化が抗体の生物活性、PK、安定性/安全性に及ぼす影響 オンライン
2024/12/26 原因解明に基づいた軽減戦略、擬陽性の削減戦略、スクリーニングのプラットフォームと管理戦略の提案 オンライン

関連する出版物