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バイオマテリアルを利用した再生医療の最前線と今後の動向/事業化の方向性

バイオマテリアルを利用した再生医療の最前線と今後の動向/事業化の方向性

~細胞能力を高める医療の実現 / 材料/装置/細胞培養/機能評価/輸送/移植/治療評価など、様々な部門の方に~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、細胞周辺環境からみた再生医療 (再生治療と再生研究) のオーバービューを行うとともに、再生治療と再生研究 (細胞研究と創薬研究) におけるバイオマテリアル技術の重要性と必要性について議論いたします。
また、再生医療分野の研究と事業化の今後の方向性についても言及いたします。

開催日

  • 2021年3月1日(月) 13時00分 16時00分

受講対象者

  • ドラッグデリバリーシステム (DDS) 、バイオマテリアル、バイオテクノロジー、再生医療に関心を持つ方
  • 細胞の周辺環境を作り与えるための材料・技術・装置をデザイン・創製する企業の研究者、開発者など
    • 材料 (高分子、セラミクス、金属、複合体など)
    • 薬 (低分子、タンパク質、ペプチド、糖など)
    • 材料加工 (印刷、繊維、レーザーなど)
    • 装置 (機械、光学、電気、半導体、制御など)
    • 再生医療周辺企業 (消耗品、サービス)
    • 細胞培養、機能評価、保存、輸送、移植、治療評価 (イメージング) など

修得知識

  • バイオマテリアルが包括する研究分野と再生医療の定義 (日本と海外の違い)
  • 再生医療の世界動向と最先端技術
  • 今後の再生医療研究と事業化の方向

プログラム

 バイオマテリアル (生体材料) に対する一般的なイメージは、治療に用いる医療材料や人工臓器、あるいは薬物の活性を高めるドラッグデリバリーシステム (DDS) ための材料である。しかし、バイオマテリアルは、この2つの研究分野だけにとどまるのであろうか。バイオマテリアルとは、体内で用いる、あるいは細胞、タンパク質、核酸、細菌などの生物成分と触れて用いるマテリアルである。この定義からすると、バイオマテリアルは、もっと広い領域に展開できるポテンシャルをもっている。その代表例の1つが、バイオマテリアルの再生医療への応用である。
 再生医療とは、体本来のもつ自然治癒力を介して病気を治す医療である。その基本概念は、自然治癒力の基となる細胞の増殖、分化能力を利用することである。再生医療の基本アイデアは、体本来のもつ自然治癒力を高め、病気を治すことである。この自然治癒力のもとが細胞の増殖、分化 (成熟して生物機能をもつこと) 能力 (細胞力) であり、これを高めることが大切である。生体組織は細胞とその周辺環境からなっている。周辺環境をわかりやすく説明するために、細胞をからだに例えてみる。いかに丈夫なからだをもっていても、家や食べ物がなければ弱ってしまう。これと同じことが細胞にもあてはまる。つまり細胞の機能を効率よく発揮させるためには、バイオマテリアル技術を活用して細胞に家や食べ物など周辺環境を作り与える、細胞を元気付けることが必要となる。
 再生医療は再生治療と再生研究からなる。再生研究とは、細胞力とは何かを調べる基礎生物医学研究や細胞力を高めるための食べ物を開発する創薬研究などであり、細胞力を活用した治療が再生治療である。このいずれに対しても、細胞の周辺環境を作り与えるための、もの作り技術が不可欠となっている。細胞の家に当たる培養基材や足場、細胞の食べ物に当たるタンパク質や糖、それらを細胞に運ぶためのドラッグデリバリーシステム (DDS) 、細胞培養、細胞の機能改変、細胞移植支援などはもの作り技術によってのみ実現される。よい細胞が入手可能となった現在、再生医療の事業化には、細胞力を高めるための細胞周辺環境もの作り技術にフォーカスすべきである。
 本講演では、細胞周辺環境からみた再生医療 (再生治療と再生研究) のオーバービューを行うとともに、再生治療と再生研究 (細胞研究と創薬研究) におけるバイオマテリアル技術の重要性と必要性について議論したい。加えて、再生医療分野の研究と事業化の今後の方向性についても言及する。

  1. バイオマテリアルの定義と具体例
  2. 再生医療の定義 (再生治療と再生研究)
    1. 再生治療とは
    2. 再生研究 (細胞研究と創薬研究) とは
  3. 再生医療の4本柱とは
    • 細胞移植
    • 組織工学
    • 遺伝子治療
    • 創薬研究
  4. 細胞移植を用いた再生治療
    1. 対象細胞の種類
    2. 細胞移植再生治療の具体例と問題点
  5. 組織工学を用いた再生治療
    1. 組織工学とは
      (バイオマテリアルを用いた細胞周辺環境作り材料技術)
  6. 組織工学を用いた再生治療
    1. 組織工学の種類
    2. 組織工学再生治療の具体例と問題点
  7. 再生医療の中の遺伝子治療
  8. 再生研究
    1. 組織工学を用いた細胞研究の具体例と問題点
    2. 遺伝子を用いた細胞の機能改変技術
    3. 細胞と組織工学を用いた創薬研究
  9. 再生医療の世界動向と再生医療事業化の方向
  10. まとめと今後の再生医療研究に向けて

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
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  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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