技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリマーアロイ・ブレンドで物性を制御するには?

Zoomを使ったライブ配信セミナー

ポリマーアロイ・ブレンドで物性を制御するには?

~ポリマーアロイ・ブレンドにおける構造と物性の関係を学ぶ~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、ポリマーアロイの基礎から解説し、ポリマーアロイ材料の物性制御に役立つ基礎的な概念から応用までをわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2020年10月27日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • ポリマーアロイに関連する技術者、品質担当者、管理者

修得知識

  • ポリマーアロイの基礎
  • 相溶性と混和性に関する基礎知識
  • 相互作用パラメーター・溶解度パラメーター・界面張力等の意味
  • ポリマーアロイの構造と制御
  • ポリマーアロイの物性と制御

プログラム

 高分子材料に要求される性能が高度化する中、その物性制御の手段としてアロイ化の重要性はますます高まっている。ポリマーアロイの物性は、相界面や相分離ドメインの形態等、広い意味での相分離構造に依存するため、構造と物性の関係を把握した上で、構造制御の方法、そして物性の制御という考え方で、材料を設計する必要がある。本講演では、ポリマーアロイの基礎的な概念から応用までを具体例を挙げながらわかりやすく解説する。

  1. ポリマーアロイの基礎
    1. ポリマーアロイの定義
      1. ポリマーアロイの分類
      2. 相溶性と相容性 (混和性)
      3. ポリマーアロイ材料発展の歴史
    2. 相溶 – 非相溶の熱力学
      1. Flory – Huggins理論を簡単に理解する
      2. 混合自由エネルギーと相図の関係
      3. 相互作用パラメーターと溶解度パラメーターの違いは?
      4. Flory – Huggins理論の問題点
      5. 様々なポリマーブレンド系の相挙動
      6. 溶解度パラメーターと相互作用パラメーターの求め方
      7. ポリマーブレンドの界面と相互作用パラメータ –
      8. ランダム共重合体の相溶性
  2. ポリマーアロイ・ブレンドの構造
    1. 相分離の動力学
    2. ポリマーアロイの界面厚・界面張力
    3. 流動場による構造制御
    4. 三相共存系の構造制御
    5. ブロック共重合体
      1. ブロック共重合体のミクロ相分離
      2. ブロック共重合体の構造解析
    6. 相容化剤 (Compatibilizer)
    7. 混練による構造制御とリアクティブブレンディング
  3. ポリマーアロイ・ブレンドの物性
    1. 相溶系の物性
    2. 相分離系の物性
    3. 耐衝撃性の基礎
    4. 相構造と耐衝撃性 (フィラー添加系を含む)
    5. 相分離界面の構造と物性
  4. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 浦川 理
    大阪大学 理学研究科 高分子科学専攻
    准教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

Zoomを使ったライブ配信対応セミナーの留意点

  • ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 ミーティングテスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • 開催日時にリアルタイムで講師へのご質問も可能です。
  • セミナー資料は印刷物を開催日までに発送予定でございます。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/22 プラスチック射出成形の基礎知識とトラブルシューティング オンライン
2024/11/22 押出混練機内の樹脂挙動と混練評価、最適化技術 東京都 オンライン
2024/11/22 高分子結晶化のトポロジー的メカニズムとその制御 オンライン
2024/11/25 バイオマスフィラーの樹脂への分散、複合化技術 オンライン
2024/11/26 光学用透明樹脂の基礎、屈折率制御および光吸収・散乱メカニズムと高透明化 オンライン
2024/11/26 ポリマー・高分子材料のモノマー化・解重合技術の基礎とケミカルリサイクルの技術動向 オンライン
2024/11/27 光硬化型材料の基礎と応用のポイント オンライン
2024/11/27 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2024/11/27 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術 オンライン
2024/11/27 プラスチックのマテリアルリサイクル技術入門 オンライン
2024/11/27 パウダー化粧品の処方設計のポイントと粉体物性の機器評価方法 オンライン
2024/11/27 粉体プロセスにおける付着・固結・滞留・ 閉塞・リークなどのトラブル実例と対処 オンライン
2024/11/27 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/11/27 粘着・剥離のメカニズムとその制御 オンライン
2024/11/28 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/11/28 プラスチック成形品の残留応力発生メカニズム&長期信頼性の予測法 オンライン
2024/11/28 乳化重合・懸濁重合の基礎、反応機構と装置設計、重合プロセスの機能化 オンライン
2024/11/28 熱分析の基礎、測定と正しいデータ解釈 オンライン
2024/11/28 粒子の分散安定化と塗布・乾燥における課題、添加剤による解決策 オンライン
2024/11/28 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/8/28 化粧品・医薬部外品およびその原料の安全性評価と規格・試験法設定
2013/8/20 導電性ポリマー技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/20 導電性ポリマー技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/7/25 正しい分散剤の選定・使用方法と、分散体の塗布性を上げる添加剤技術
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ
2012/9/27 熱膨張・収縮の低減化とトラブル対策
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/5/28 微量ガスの高感度分析方法
2011/12/22 植物由来ポリマー・複合材料の開発
2011/11/25 アクリル酸エステル 技術開発実態分析調査報告書
2011/6/20 高分子材料のフラクトグラフィ
2010/12/15 エポキシ樹脂市場の徹底分析
2010/3/1 シリコーン製品市場の徹底分析
2009/11/24 高分子材料の劣化と寿命予測