技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

GMP省令改正:製造現場でGMPを実践するための基礎知識

GMP省令改正:製造現場でGMPを実践するための基礎知識

~GMP・Validationの基本的なプロセス (Master Plan、SOP、Protocol、Recordへの流れ) / Bind Compliance からQuality Cultureへ~
東京都 開催 会場・オンライン 開催

開催日

  • 2020年6月19日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • GMPとValidationが求めている基本的なプロセス
  • GMP省令改定 – 6つのポイント –
  • Quality Cultureと新たな査察の在り方
  • Risk Managementのポイント – Formal? Informal? –
  • Validation実施上のポイント – SamplingがKey –

プログラム

 1963年米国で最初のGMPが施行になってから今年で57年となる。この間、我が国では1980年にGMPが省令化され、1994年にはValidationも導入された。しかし、このGMP・Validationは、薬害や科学技術の発展、そして社会における企業責任の変化などから時とともに、その本質を実現するために求める内容も変わってきた。
 本セミナーでは、こうしたGMP・Validationについて、歴史を振り返る中でその本質を理解するとともに、今改定作業が進められているGMP省令のポイントについて解説する。特に、我が国のGMPに関して、2005年の薬事法改正、2014年PIC/Sへの加盟、そしてGMP省令改定へ、何が変わってきたのかを理解することを通して製造現場でGMPを実践するための基礎知識習得を目的とする。
 米国における1963年のcGMPそして1987年のValidationガイドラインのポイントを紹介するとともに、そこに含まれていた問題点から今日のGMP/Validationにどうつながるのか、その背景を解説するとともに、GMP・Validationの基本的なプロセス (Master Plan、SOP、Protocol、Recordへの流れ) を解説する。
 さらに、今回わが国で改定が予定されているGMP省令のポイントについて、その背景と今後企業として取り組むべきポイントに焦点を当て、その重要性や実施上の留意点を理解できるようにする。

  1. 歴史から振り返るGMP – その本質を理解しよう!
    1. 医薬品の特徴 – なぜGMPが必要なのか –
    2. 全ては法律に記載されている! – 日本と米国における法体系 –
    3. GMP三原則にみるGMPの本質とGMPの基本的なプロセス
      - GMP下では職人を必要としていない?
    4. 組織からみるGMPのポイント
  2. GMPでは、記載されているものが全て!
    1. なぜ文書化が必要か
    2. GMPで作成が求められている文書
    3. Plan、SOP、Protocolの違い
    4. SOP作成上のポイント – SOPでかえってミスが増える? –
    5. ヒューマンエラーを理解しておこう!
    6. 記録がすべてを物語る – GMPは記録の上に成り立っている –
    7. Data Integrityとは何か、なぜ問題となっているのか – 具体的な問題事例 –
  3. バリデーション – GMPとバリデーション、何が違う –
    1. バリデーションの歴史を振りかえる
      1. ガイドラインからガイダンスへ – 1987年と2011年で何が変わったのか –
      2. 3つのStageからなるプロセスバリデーション – そのポイント –
      3. 再バリデーションはなくなった? – なぜ?どうなったのか? –
      4. バリデーションからベリフィケーションへ
      5. 装置のバリデーションを理解しよう!
    2. バリデーションの基礎はRisk Managementの理解にある
      1. Risk Managementとは?
      2. Risk Managementのプロセス – Formal? or Informal? –
      3. 知識管理とRisk Management
    3. プロセスバリデーションを成功させるために何が重要か
      1. 実生産との違い見るバリデーションのポイント
      2. Worst Case Approachを理解しよう!
      3. サンプリングの妥当性がバリデーション成功の鍵となる
  4. GMP省令改定のポイントを理解しよう!
    1. 6つのポイントとは何か – What, Why, How –
      1. PIC/S GMPとどこが違う? – 6つのギャップ –
      2. ICH Q10と上級経営陣の役割
      3. ICH Q9と品質リスクマネジメント
      4. 供給業者管理
      5. 製品品質照査 – これが継続的な品質改善につながる –
      6. バリデーション基準
    2. Quality CultureとGMP – 今何が求められているのか? –
      1. Quality Cultureとは何か
      2. Quality Cultureへの取り組み
  5. 査察・監査は、チャンス! – 自分たちのシステムを評価してもらう –
    1. 査察・監査はなぜ行われるのか – 法的な根拠 –
    2. 我々は疑われている – 無通告査察は、なぜ必要となったのか –
    3. 査察にどう対応すべきか – FDA査察を例に –
    4. 査察で指摘を受けても大丈夫? – 問題は後の対応にある –
    5. 査察での指摘事項例
  6. まとめ
    • 品質保証の変遷 – Blind Compliance からQuality Cultureへ –
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 宮嶋 勝春
    PURMX Therapeutics, Inc.
    シニアダイレクター

会場

機械振興会館

6F 6-62

東京都 港区 芝公園3-5-8
機械振興会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 52,250円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 52,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/5/29 バイオ医薬品における規格及び試験方法の設定と安定性試験 (長期保存試験) による有効期間の設定 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品の不純物管理 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における各種試験方法の適切な精度管理と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品のCTD (CMC) :妥当性の根拠とまとめ方 (2日間) オンライン
2025/5/29 再生医療等製品/細胞加工製品の製造・QC担当者のためのGCTP入門 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品 (CMC) マスターコース (全6コース) オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における製法・試験法変更と担保すべき同等性/同質性評価 オンライン
2025/5/29 医薬品製造業者における原材料・供給者管理と外部委託の際の留意点 オンライン
2025/6/27 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2024 オンライン
2025/6/27 サプリメント (機能性表示食品) におけるGMP (製造・品質管理の基準) 実施にむけた理解と実践 オンライン
2025/6/27 QMS構築によるオーバークオリティ判断と治験効率化にむけた活用 オンライン
2025/6/27 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2025/7/31 医薬品中の元素不純物分析のデータ試験・管理及びPMDA等の対応ポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策