技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

製造工程での変更・変動リスクを考慮したフォーミュレーションへの落とし込みと工程改善事例

実製造の経験・実例を処方開発担当者へ

製造工程での変更・変動リスクを考慮したフォーミュレーションへの落とし込みと工程改善事例

~開発時のrobust (堅牢) なフォーミュレーションこそが、変更・変動の中にあってもrobust (堅牢) な製造工程を保証する~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年5月28日(木) 10時30分16時30分

修得知識

  • 変更・変動を吸収する工程のmodification/製造工程の改善方法と事例
  • 一変か軽変かの選択とjustification/事例
  • Lifecycle managementを考慮したバリデーションバッチ (工業化検討、技術移管) における報告書/scale-up/downの事例

プログラム

 医薬品製造は、原料や中間製品のサプライチェーンをはじめ、製造機械、製造工程など製造に直結する様々な要因によって、日々変更、変動に曝されている。変更・変動に伴うリスクは限りなく存在する。リスクベースのアプローチは、開発、製造部門のみならず、規格・合否・許容に係る品質保証は言うまでもなく、原料・製品供給を管理する生産管理、さらにはコスト・経営部門にも跨るクロスファンクションの体制が必要である。ここでは多くの実例から、開発時のrobustなフォーミュレーションこそが、変更・変動の中にあってもrobustな製造工程を保証するという共通認識を確認する。
 Lifecycle management plan (承認後に実施する製造・管理、管理戦略、Ecs、PACMPの情報など包括的戦略) をフォーミュレーションにどのように落とし込むかを提案したい。製造方法欄は医薬品の製造工程全体が理解できるように記載する必要があるが、承認申請における重要工程と製造工程のGMP上の重要工程との間には違いがあり、いずれの重要工程にもメリハリをつけることが望ましい。申請書の製造方法の記述と実際の工程を照合し、Lifecycle managementを見越した、フレキシブルで実践的な規制の運用を解説する。

  1. ICHの流れと今日的課題
    • QbD、デザインスペースの考え方と実際
    • PATの今日的理解
    • Enhanced QbD (製剤機械技術学会2015年度仲井賞受賞業績) の意義
  2. 医薬品の製造現場で起こっていること
    • 変更・変動を吸収する工程のmodification/製造工程の改善方法と事例
    • 一変か軽変かの選択とjustification/事例
  3. プレフォームミュレーション・フォーミュレーションの開発コンセプト
  4. Lifecycle managementを考慮した
    • バリデーションバッチ (工業化検討、技術移管) における報告書/scale-up/downの事例
  5. バリデーション計画書、報告書のdocumentsの留意点
  6. 固形剤における単位操作の意味と品質に影響する要素
    • 篩過/分級/整粒工程の意義
    • 造粒度の理解と工程管理
  7. 粉体の物性と品質に及ぼす要素
    • 粉体の粒度 (統計的分布) の理解
    • 原料、副原料の吸湿性の実際
    • 粉体層内の圧力伝達
  8. 中間体の物理化学的特性が品質に影響する事例
    • メカノケミカル作用による影響
    • APIの疑似結晶多形性
  9. 打錠用二次、三次顆粒の特性と錠剤の品質
    • サンプリングにおけるバイアス事例
    • 混合均一性と含量均一性の評価
  10. 滑沢剤の機能と錠剤品質に及ぼす影響
    • 滑沢度と滑沢剤混合工程の管理
    • 打錠工程の位置づけ
    • Tooling (杵、臼の取り扱い)
    • 打錠障害の事例
    • スティッキングの例
  11. 粉粒体搬送工程におけるトラブル事例
  12. 製造工程におけるトラブル事例からのLesson & Learnings
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

機械振興会館

B3-6

東京都 港区 芝公園3-5-8
機械振興会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 52,250円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 52,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/10/6 医薬品製造におけるヒューマンエラーの防止そして削減するための効果的な対策・工夫・改善と有効性評価方法 オンライン
2025/10/6 開発初期段階・市場データが不足している場合の売上予測・調査方法 オンライン
2025/10/8 GMP管理ではない (non-GMP) 原材料供給業者における特有の管理の要求事項と監査ポイント・ (非協力的な場合・監査不適合) 事例 オンライン
2025/10/9 ICH Q2 (R2) /Q14・AQbDをふまえたバイオ医薬品の分析法バリデーションと判定基準の設定方法・許容範囲の考え方 オンライン
2025/10/10 化学物質管理におけるリスクアセスメント手法の合理的選択と実態に即した実施の要点 オンライン
2025/10/10 ヒューマンエラー・逸脱・GMP違反を防ぐSOP・製造指図記録書の作成とは? 教育訓練とは? GMP記録とは? オンライン
2025/10/10 再生医療等製品の不純物等を含むCMC薬事文書、CTD-Q作成のポイントと製造・品質試験の実際 (2日コース) オンライン
2025/10/13 三極 (日米欧) の違いを踏まえた治験薬の設備管理・品質管理の留意点とバリデーション・ベリフィケーションの考え方 オンライン
2025/10/14 医薬品GMP・部外品・化粧品製造現場における「人為的誤り」管理戦略と「ミス削減」の実践成功事例 オンライン
2025/10/15 CTD・照会回答で学ぶメディカルライティング実践と適切なレビューアプローチ オンライン
2025/10/30 脂質ナノ粒子 (LNP) 、リポソームによる核酸・遺伝子DDSと製剤設計 オンライン
2025/11/12 脂質ナノ粒子 (LNP) 、リポソームによる核酸・遺伝子DDSと製剤設計 オンライン
2025/12/26 GMP基礎講座 (2日間) オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/1 患者情報の安全管理と法的にみた診療記録のあり方
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー