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自動車内装の感性価値・品質価値向上セミナー

自動車内装の感性価値・品質価値向上セミナー

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年5月28日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • プロダクトデザイナー、CMFデザイナー、内装素材設計者・エンジニア、人間工学関連のエンジニア など
  • 自動車インテリアデザインに関わる設計技術者、商品企画領域の担当者、デザイナー等
  • 自動車デザイナー、自動車内装材設計者、CAEに興味のある方など

修得知識

  • 現地でのプレス取材による素材のディテールや、膨らむボタンなど動画による実際の動きや質感の現状
  • 家電分野など自動車以外の分野の動向
  • テキスタイルの構造と特性に関する基礎
  • テキスタイルの触感・風合いの主観評価および客観評価の方法
  • 人が触れて用いる素材の触感の良さに対する材料設計

プログラム

第1部 「フランクフルトモーターショー2019から読み解く自動車内装質感最新動向」

(2020年5月28日 10:30〜11:40)

 欧州モーターショーや家電見本市を中心とした現地取材 (プレス取材) による、樹脂や素材のディテールやサプライヤーの新たなHMI技術情報などを、ディテール画像や動画によって現状の動向情報を提供します。社会背景 (デジタルトランスフォーメーションやサーキュラーエコノミー等) の動向、高級嗜好品から安心・安全・快適への求められるニーズの変化を紹介します。

  1. 一般動向
    1. 市販EV車両最新動向 (PorscheTAYCAN,VWI.D3等)
    2. ドイツ系ブランドを中心とした動向
    3. サプライヤー動向 (Continental Morphing Control 膨らむボタン等)
  2. 内装質感動向
    1. 木、金属、皮革、繊維素材動向
    2. 樹脂素材、フィルム素材動向
    3. 光、ディスプレイ、インターフェス動向
    4. 過去モーターショーからの変遷による質感動向
  3. 異なる分野から読み解く質感動向
    1. CES2020&IFA2019 (欧州&北米家電見本市) 動向
    2. 社会&消費動向 (サーキュラーエコノミー等)
    3. 快適性+音やベンチレーションによる近未来動向
    • 質疑応答・名刺交換

第2部「自動車内装における感性工学の適用・質感価値向上への取り組み」

(2020年5月28日 12:30〜13:40)

 自動車業界はCASE対応など大きく変化する中、マツダは、人間中心でお客様に走る歓びを提供するクルマ造りを目指している。内装の質感についても、人の感覚や感性を研究し、定量化することでお客様に上質さを伝えるモノ造りを行ってきた。これまで量産開発で実施した取り組み事例を基に 具体的な手法やその考え方について紹介する。

  1. 自動車内装質感向上の取り組み事例
  2. 内装材の表面質感
  3. 加飾の質感と機能
  4. 触感の質感研究事例
  5. 量産車への織り込み事例紹介
    • 質疑応答・名刺交換

第3部 「CMFデザインの基礎と自動車内装デザインへの適用 」

(2020年5月28日 13:55〜15:05)

※第3部の講演のみ資料の配布はございません。

 スバルのデザインは、全てに「機能の裏付け」と「意味」がある。デザインとは、創り手と受け手のコミュニケーション手段であり、お客様に向けて「嬉しいと感じる“価値”」を提供するのが、我々デザイナーの使命と役割である。本講座では、プラスチックを主体に様々な素材を活かした本質のデザインと、デザイン視点でのスバルのクルマ造りの考え方を知ることが出来る。

  1. SUBARU DESIGN
    1. スバルデザインとは?
    2. スバルデザインの考え方
    3. スバルデザインフィロソフィー「Dynamic×Solid」と、スバルCMFデザインフィロソフィー「インパクトと深み」について
    4. お客様を知る、ユーザーの“マインド”をデザインする
  2. CMFデザインについて
    1. CMFデザインとは?
    2. CMFデザインの役割
    3. CMFデザインと機能の関係
  3. 素材と質感
    1. 金属、革、布…様々な素材の特性と特徴を知る
    2. プラスチックを操る…色・柄・ツヤ・明暗・シボ・テクスチャーなどなど
    3. お客様を惹きつける空間演出
    4. 仕立てと造り込み
    5. コントラストで魅せる
    • 質疑応答・名刺交換

第4部「素材の触感・心地よさ・風合い等の計測・評価法と材料開発への応用」

(2020年5月28日 15:20〜16:30)

 テキスタイル (繊維製品) 素材の触感評価に関する研究は1960年代から行われています。テキスタイルはその柔らかさから、人の感覚になじむものとして用いられていますが、テキスタイルの特性を把握し、その触感を客観的に評価するには、柔らかいがゆえの難しさがあり、適切な条件設定による測定が必要になります。
 このテキスタイルに関する手触り、心地、風合い等の計測・評価の手法は、人が触れて用いるもの全ての触感の評価にかかわっており、自動車内装材料のような硬い材料の触感への応用、設計につなげることができます。生活の中で触れて用いる素材の触感評価の基礎として、まずテキスタイル素材の触感・心地よさ・風合い計測および評価法について解説し、具体的な事例を取り上げて、材料開発への応用について紹介します。

  1. 人の感覚
    1. 心地よさとは
      1. 着心地、寝心地、座り心地など
      2. 心地よさの要素 衣服内気候・衣服圧・肌触り
      3. 皮膚の感覚
    2. 感覚計測と評価
      1. 評価の種類
  2. テキスタイルの触感 (風合い)
    1. テキスタイルの触感・風合いの定義
      1. 風合い研究の歴史
      2. 標準化された風合い
    2. 触感の主観評価の方法
    3. テキスタイルの特性とその測定
      1. 力学的特性
      2. 表面特性
      3. 熱・水分・空気の移動特性
    4. テキスタイルの触感の定量評価と評価式
      1. 主観評価と客観評価との関係
      2. 客観評価式とその意味
  3. 触感の定量評価方法の応用
    1. 皮膚特性とテキスタイル
    2. テキスタイル、樹脂材料
    3. 応用例
      1. 自動車シート用布地の風合い評価
      2. 皮革製品
      3. 自動車シート用皮革の風合い評価
      4. 樹脂、複合材料を用いたインパネ、ハンドルの触感評価
      5. その他
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 山本 義政
    株式会社ピクセルエー
    代表取締役
  • 福井 信行
    マツダ株式会社 車両開発本部 車両実研部 クラフトマンシップ開発グループ
    マネージャ
  • 源田 哲朗
    株式会社SUBARU 商品企画本部 デザイン部 CMFデザイン課
    課長 ASCENTデザイン開発主査
  • 井上 真理
    神戸大学 大学院 人間発達環境学研究科
    教授

会場

大田区産業プラザ PiO

6F C会議室

東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 52,250円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 52,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。
本セミナーは終了いたしました。

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