技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

口内炎の治療、予防と製剤開発

口内炎の治療、予防と製剤開発

~ガイドライン、発症機序を踏まえた治療、実臨床の最前線 / 市場から見た口内炎治療の最新トレンド~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年5月19日(火) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部. 口腔粘膜炎の診断と治療・管理

(2020年5月19日 10:00〜12:00)

 がん化学療法や頭頸部放射線療法において、口腔粘膜炎は発症頻度の高い有害事象の一つである。標準用量の化学療法を受ける患者の40%、造血幹細胞移植等に関連する高用量化学療法では患者の80%までに口腔粘膜炎を引き起こす。また、一部の分子標的薬剤 (mTOR阻害薬、EGFR – TKIなど) によっても、高頻度で口腔粘膜炎が発症する。 口腔粘膜炎は、1) 疼痛により患者のQOLを下げ、闘病意欲を減退させてしまう、2) 経口摂取を妨げ低栄養や脱水を惹起し全身状態を悪化させる、3) 骨髄抑制期の重大な感染リスク因子であり、潰瘍部の二次感染から全身感染症へ波及させる門戸となる、など局所の問題に止まらず全身的な合併症へ波及するリスクがあり、時にがん治療の大きな妨げとなる。
 本セミナーでは、がん治療における口腔粘膜炎の概要、本邦で行われている、ガイドラインに沿った口腔粘膜炎の管理、予防・治療とこれから期待される口腔粘膜炎の治療について解説する。

  1. がん治療における口腔粘膜炎
    1. なぜ口腔粘膜炎の対応が必要なのか
  2. 口腔粘膜炎の対応 (予防・治療)
    1. 発症機序を踏まえた対応とは
    2. 各ガイドラインにおける口腔粘膜炎の基本戦略
    3. 臨床の現場での実際
  3. これから期待される口腔粘膜炎の対応
    1. 粘膜保護剤
    2. 半夏瀉心湯
    3. 味覚・食感を損ねない、新しい長時間作用型口内炎疼痛緩和薬
  4. 今後の課題
    • 質疑応答

第2部. 口内炎治療市場のグローバルトレンド

(2020年5月19日 13:00〜14:00)

 一般的に口内に起きる炎症のことを口内炎と総称して呼びますが、原因は様々な可能性があり、関連する研究開発も進められています。私たちの生活でもよく知られた疾患ですが、重篤な病気に繋がっていることもあり、口内炎治療の市場は継続して成長していくと見られています。本講演では、口内炎治療の最新トレンドについてご報告いたします。
 口内炎治療の最新トレンドについて下記の内容でお伝えいたします。マーケティングから見た市場トレンド、市場規模予測に加え、発表者はMBAを持っており、経営学的な側面から見た競争環境分析も加えます。

  1. サマリー
  2. 口内炎治療市場概観
    • Sprays
    • Gels
    • Mouthwash
    • Lozenges
  3. 市場規模予測
    • By Value
    • By Application
    • By Company
  4. 競争環境分析
  5. 結論
    • 質疑応答

第3部. がん治療における口内炎予防薬の開発

(2020年5月19日 14:15〜16:15)

 口内炎は、放射線治療や抗がん剤治療においてしばしば見られ、重篤化すると患者のQOLを低下させ、治療継続が困難となり、治療効果の低下にも繋がる。本セミナーでは、がん治療における口内炎予防薬の開発として、現在、我々が取り組んでいるポラプレジンク口腔内適応製剤について紹介する予定である。

  1. がん治療におけるもう一つのアプロ – チ (副作用対策の意義)
  2. 放射線もしくは抗がん剤による口内炎に対するポラプレジンク懸濁液の有用性
    1. 頭頚部癌放射線治療化学療法に伴う口内炎に対する検討
    2. 造血幹細胞移植のための大量の抗がん剤治療に伴う口内炎に対する検討
    3. 小児造血幹細胞移植に伴う口内炎に対する検討
  3. 放射線もしくは抗がん剤による口内炎の予防を目的としたポラプレジンク口腔内適応製剤の開発
  4. 移植前処置による口内炎に対するポラプレジンク口腔内適応製剤の予防効果 (多施設共同研究による検討結果)
    • 質疑応答

講師

  • 第2部. 調査企業 担当者
  • 上野 尚雄
    国立がん研究センター中央病院 歯科
    医長
  • 鈴木 昭夫
    岐阜大学医学部附属病院 薬剤部
    講師 / 副薬剤部長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/6/5 バイオ医薬品 原薬製造工程・セルバンク管理/申請コース オンライン
2025/6/5 バイオ医薬品・再生医療等製品における国内外の規制当局の考え方をふまえたセルバンク管理と申請資料への記載方法 オンライン
2025/6/6 医薬品製造方法に関する承認後変更管理 (PACMP) の進め方・活用法 オンライン
2025/6/6 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2025/6/6 医薬品製造現場におけるコスト削減と少人数体制のQC/QA業務効率化 オンライン
2025/6/6 中東主要国の薬事・薬価比較と現地対応手法 オンライン
2025/6/9 mRNA/LNP (脂質ナノ粒子) 医薬品における品質・安全性評価とLNP/DDSの設計・評価の留意点 オンライン
2025/6/9 エンドトキシン試験と次世代 (蛍光法組み換え体ライセート試薬試験、MAT法を含む) パイロジェン試験法の最近の動向について オンライン
2025/6/10 ゼロから始める初心者向けバリデーション オンライン
2025/6/11 製造/ラボにおける監査証跡の運用方法とレビュー手順・効率的対応へのヒント オンライン
2025/6/11 ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった製造や研究開発部門での電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方 オンライン
2025/6/11 バイオ医薬品のQC業務に絶対必要なタンパク質分析技術の基礎とスキル オンライン
2025/6/11 製薬用水設備の設計・バリデーション・適格性評価と管理 オンライン
2025/6/11 バイオ医薬品の原薬製造工程に関する承認申請書/CTD作成の留意点 オンライン
2025/6/12 単なる書類監査で終わらない実効性のある監査にするための監査員養成の具体的ポイント オンライン
2025/6/13 環境モニタリングにおけるポイント設定根拠・手順とアラート・アクションレベル設定の妥当性および汚染管理戦略に従ったSOP記載事項/作成上の留意点 オンライン
2025/6/16 PV領域におけるQMSの本質と役割、導入・運用管理のポイント オンライン
2025/6/18 薬価算定ルールと費用対効果評価 (医療経済評価) 及び評価手法 オンライン
2025/6/23 非臨床試験における統計解析入門 オンライン
2025/6/24 GMP基礎 (2日間講座) 東京都 会場

関連する出版物

発行年月
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望