技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

「説明できるAI」の作り方と業務への導入、活用の方法

「説明できるAI」の作り方と業務への導入、活用の方法

~なぜ、その結果が出るのか? その結果は本当に信用していいのか?~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、AIの実用化を阻むブラックボックス問題を解決する新手法について解説いたします。

開催日

  • 2020年4月24日(金) 10時30分17時30分

プログラム

第1部. 説明性の高い時系列波形データ分析向けAIの開発

(2020年4月24日 10:00〜12:00)

 近年、インダストリアルIoTの普及に伴い、インフラ設備や製造装置にセンサを取り付けて異常の検知や診断を行うなど、時系列波形データをAIにより分析する機会が増えている。このような分野では、専門家が時系列波形データを確認して原因究明や対策立案を行うことが多い。そのため、分析性能だけではなくAIの判断結果を専門家が理解しやすい説明性が求められる。
 本講演では、我々の開発した説明性のある時系列波形データ分析手法として、正常データのみから異常を検知するOCLTSと見逃しや誤報を低く抑えるLTSpAUCとをそれぞれ解説する。

  1. 説明性の高いクラス分類手法
    1. AIによるクラス分類
    2. 説明性に求められる要件
    3. 説明性を実現するアプローチ
  2. 時系列波形データ分析手法
    1. 波形データの特徴
    2. 説明性の高い時系列波形クラス分類手法
    3. 適用事例
  3. 説明性の高い時系列波形異常検知手法 (OCLTS) の開発
    1. 本技術開発の背景と課題
    2. 学習アルゴリズムの概要
    3. 適用事例
  4. 見逃しや誤報を低く抑える説明性の高い時系列波形分析手法 (LTSpAUC) の開発
    1. 本技術開発の背景と課題
    2. 学習アルゴリズムの概要
    3. 適用事例

第2部. 根拠を説明可能な人工知能の開発とその導入、活用の仕方

(2020年4月24日 12:45〜14:45)

  • 説明可能なAIの必要性
  • Wide Learningの説明
  • Wide Learningの3つの特徴
  • 応用事例 など

第3部. 深層学習 (CNN) の判断根拠の可視化

~視覚的説明の獲得~

(2020年4月24日 15:00〜17:00)

 深層学習 (Deep Learning) による人工知能システムは、画像認識や音声認識の分野で人と同等の認識性能を達成しています。しかし、その出力は何を根拠に決定されたのか分からないという問題があります。本講演では、推論結果を求める際に、深層学習が注目した領域であるアテンションを出力するネットワーク – Attention Branch Network (ABN) について紹介します。ABNはアテンションを獲得しつつ、認識性能の向上にも寄与することができる深層学習のネットワークです。応用事例として、自動運転や医療診断におけるABNによる視覚的説明について紹介します。アテンションを可視化することはAIの視線を確認することであり、人工知能システムの出力の判断根拠を解釈するアプローチとして期待されています。

  1. CNNの仕組み
    1. CNNの構造
    2. 画像認識タスクと代表的なCNN
  2. 従来の視覚的説明
    1. CAM (Class Activation Mapping)
    2. Grad – CAM
  3. Attention Branch Network
    1. ネットワーク構造
    2. アッテンション機構
    3. マルチタスク化
  4. 人の知見の組込による説明性と精度の向上
    1. アテンションマップの手動修正
    2. ネットワークのファインチューニング
    3. アテンションマップの評価

講師

  • 山口 晃広
    株式会社 東芝 研究開発センター 知能化システム研究所 システムAIラボラトリー
    エキスパート
  • 等々力 賢
    株式会社 富士通研究所 人工知能研究所 トラステッドAIプロジェクト
    研究員
  • 藤吉 弘亘
    中部大学 工学部 ロボット理工学科
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/28 外観検査のデジタル化・自動化 オンライン
2025/7/28 GMP査察・監査に対応したペストコントロールプログラムの開発と課題への対処 オンライン
2025/7/31 クリーンルームの基礎とクリーン化対策 オンライン
2025/8/1 クリーンルームの基礎とクリーン化対策 オンライン
2025/8/8 各種製品に混入する異物の特徴と分析技術を活用した処方 東京都 会場・オンライン
2025/8/19 ChatGPTを使ったPythonプログラミングの実践講座 オンライン
2025/8/21 化粧品の商品企画から生産における官能検査の効率的な活用方法と進め方 オンライン
2025/8/22 外観検査・異常検知の自動化の進め方 オンライン
2025/8/25 医薬品の特性を踏まえた外観目視検査基準の設定と検査結果の妥当性評価および検査員の育成・認定 オンライン
2025/8/25 AI・IoT時代に求められるデジタル信号処理の基本技術と応用例 オンライン
2025/8/25 クリーンルームの作業員・設備・備品の管理・運用方法とそのノウハウ オンライン
2025/8/25 テラヘルツ波技術の基本とデバイス開発および産業応用 オンライン
2025/8/26 AI・IoT時代に求められるデジタル信号処理の基本技術と応用例 オンライン
2025/8/26 クリーンルームの作業員・設備・備品の管理・運用方法とそのノウハウ オンライン
2025/8/27 クリーンルームにおけるゴミ・異物対策および静電気対策の基礎と実践 オンライン
2025/8/28 マテリアルズ・インフォマティクスの基礎と実践事例 オンライン
2025/8/28 微生物迅速試験法の各試験の原理と目的・プロセス分析技術 (PAT) オンライン
2025/8/28 医療AIが変える画像診断の未来 オンライン
2025/8/28 ChatGPTを使ったPythonプログラミングの実践講座 オンライン
2025/8/29 マテリアルズ・インフォマティクスの基礎と実践事例 オンライン

関連する出版物

発行年月
2016/1/20 画像ワーピング技術とその応用
2015/8/17 防犯・監視カメラ〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2015/8/17 防犯・監視カメラ〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/3/7 画像処理・画像符号化・画像評価法
2013/10/29 高効率動画像符号化方式:H.265/HEVC (High Efficiency Video Coding)
2013/8/2 HLAC特徴を用いた学習型汎用認識
2013/6/21 機械学習によるパターン識別と画像認識への応用
2013/6/1 画像診断機器(磁気共鳴) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(磁気共鳴) 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/29 3次元物体認識手法とその応用 (カラー版)
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/10/25 電子写真装置の定着技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/10/25 電子写真装置の定着技術 技術開発実態分析調査報告書
2012/9/4 食と健康の高安全化
2012/6/20 画像復元・超解像技術の基礎と応用
2012/4/20 デジカメ主要8社の静止画信号処理技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/4/20 デジカメ主要8社の静止画信号処理技術 技術開発実態分析調査報告書
2011/2/4 入門 画質改善・画像復元・超解像技術
2010/11/15 防犯・監視カメラ 技術開発実態分析調査報告書
2010/11/10 高ダイナミックレンジ画像処理技術とMATLABシミュレーション