技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

精度の高い医薬品売上予測の実践

精度の高い医薬品売上予測の実践

~セカンダリデータのみの予測 / プライマリー・リサーチで押さえたいポイント~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年4月22日(水) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部. セカンダリーデータのみで売上予測はどこまでできる?

(2020年4月22日 10:00〜11:30)

 売上予測の基本は的確な市場把握 (市場予測) と当該製品の客観的なポテンシャルの評価である。かつて想像もできなかった画期的な新薬の売上予測を実践するには必要な情報を確実に得ることは困難であることは容易に想像がつく。しかしながら、たいていの新薬の売上予測には既存のセカンダリーデータを駆使することによりかなり精度の高い市場把握 (市場予測) を行うことが可能と考える。ただし、市場予測=売上予測ではない。本講座では改めて売上予測の基本を見直すことにより「セカンダリーデータのみで」の売上予測の方法論を主にがん領域を例に考える。

  1. 市場データが充実している一般的な薬剤の市場予測
    1. 各種セカンダリーデータの活用法
    2. 市場予測の実践
  2. 市場データが不足している場合の市場予測
    1. 活用可能なセカンダリーデータは?
  3. データ不足を補う調査法=データがない場合の市場予測
    1. 必要とするデータの確定
    2. プライマリーデータの収集
    3. 確度の高い売上予測を実践するには
  4. 精度の高い売上予測を実践するには
    1. 徹底したSTP (セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)
    2. セグメンテーションごとの売上予測
    3. 売上予測はボトムアップ
    • 質疑応答

第2部. 売上予測の精度を高めるプライマリー情報の収集と活用

(2020年4月22日 12:15〜13:45)

 売上予測は早期開発段階の事業性評価から上市前、上市後のPLCMに至るまで様々なステージで行われ、それぞれのステージや状況に合った予測方法とインプットが必要になる。 種々のインプットの中でプライマリー調査の重要性は論を待たないが、予測する市場と製品の状況に合ったやり方で調査を実施し、その結果を活用することが重要である。

  1. 売上予測を前提としたプライマリー・リサーチ
    • 予測を前提としたプライマリー・リサーチの目的・課題設定
    • VUCAの時代
    • 市場の状況、事業・製品の状況に適したリサーチ設計
    • 各種リサーチ手法の長短
    • 早期開発段階のプライマリー・リサーチ
    • 新薬上市に向けたプライマリー・リサーチ
    • 上市後プロダクト・ライフサイクル・マネジメントの為のプライマリー・リサーチ
  2. 売上予測精度を高めるためにプライマリー・リサーチで押さえたいポイント
    • 市場・カスタマーの定義
    • 製品の競合状況、ポジショニング
    • ペイシャント・ジャーニー/治療フローの理解
    • アンメットニーズ
    • 将来想定されるマーケット・イベントと市場ランドスケープ変化
    • 競合パイプラインの影響について
    • プロダクトXの市場性に説得力を持たせるために
    • プロダクトXのTPP作成のポイント
    • プロダクトXの受容度を探る質問の流れ
    • 想定される治療対象患者像・治療アルゴリズム上の位置づけ
    • 予想される治療対象患者割合
  3. リサーチ結果の解釈と売上予測への活用
    • プロダクトXの市場性の解釈に説得力を持たせるため
    • 上市順序 (Order of Entry) について
    • 質疑応答

第3部. 新薬の薬価予測

(2020年4月22日 14:00〜14:45)

  1. 医薬品の流通と価格の種類
  2. 薬価制度の概略
  3. 既存薬の薬価予測
    1. 自社の薬価予測
    2. 他社の薬価予測
  4. 新薬の薬価予測
    • 質疑応答

第4部. 公的患者数データ (患者調査、がん登録) を使った売上予測

(2020年4月22日 15:00〜17:00)

 売上予測の精度を高めるためにはデータを十分に吟味した上で使用することが肝要であるが、とりわけ患者数はデータソースによるばらつきが大きくどのデータを採用すべきか迷うことが多い。本講演では、市販データベースは企業によって導入状況がまちまちであることに配慮して、誰でもアクセスできる公的患者数データを売上予測に使用する方法とその際に注意すべき点について考えてみたい。

  1. 厚労省患者調査
    • 売上予測に使用する方法
    • 注意すべき点
  2. がん統計
    • 地域がん登録と全国がん登録
    • ステージ別患者数の推定
    • 治療フロー分析によるライン別患者数の推定
  3. NDBオープンデータ
    • 患者数データとのデータ比較
    • 地域別データの分析
  4. その他の公的データベース
    • 質疑応答

講師

  • 内堀 雅之
    東京薬科大学
    非常勤講師
  • 佐々木 岳
    株式会社 シード・プランニング
    専務執行役員
  • 太田 剛史
    ノボノルディスクファーマ株式会社 役員室
    エグゼクティブアシスタント
  • 石橋 幸雄
    株式会社社会情報サービス
    シニアアドバイザー

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/31 GDPガイドライン入門講座 オンライン
2025/3/31 医薬品開発におけるドキュメント作成のための英文メディカルライティング入門 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン
2025/4/28 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した薬品管理の進め方 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (実践編) オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品 (抗体医薬品) の特性解析・構造決定と得られたデータの品質管理への活用 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品の不純物管理 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における各種試験方法の適切な精度管理と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品のCTD (CMC) :妥当性の根拠とまとめ方 (2日間) オンライン
2025/5/29 環境モニタリングの測定時およびアラート・アクションレベル設定時の留意点 オンライン
2025/5/29 責任役員 (上級経営陣) にむけたGMP、GQP教育訓練と法令順守体制の整備 オンライン
2025/5/29 医薬品/医療機器等へのQMSの具体的な構築フロー オンライン
2025/5/29 製品品質照査の活用による製造工程、原料・資材及び製品規格の妥当性検証 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品 (CMC) マスターコース (全6コース) オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における製法・試験法変更と担保すべき同等性/同質性評価 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における規格及び試験方法の設定と安定性試験 (長期保存試験) による有効期間の設定 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策