技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

改正GMP省令対応にむけた管理監督者のGMP教育/方法と関与にむけた組織作り

改正GMP省令対応にむけた管理監督者のGMP教育/方法と関与にむけた組織作り

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年3月27日(金) 10時30分 16時30分

プログラム

 改正GMP省令で期待される「実地管理徹底」と企業風土の見直しご準備は整いましたか? 形だけの「品質システム・教育評価」等のPMDA指摘に対し、「管理監督者・教育担当者」の使命である「GMPの願いに叶う行動力」の「コーチング」にもお役立頂けると確信しております。「ルール・失敗例」を「知っている事」と「正しく出来る事」とは全く別物で、「GMPの願いに調和した行動」ができるよう「知識 (ルール) 」⇒「意識 (注意) 」から「認識 (納得) 」のGMP教育が望まれています。

 本講では近年の「重大な違反」等の失敗の歴史を総括し、 *「何が不足」かの認識

  • これからの改正省令教育に「3W1H手法※」がなぜ必要か
  • 「目的意識」を高める教材
  • 苦情事故多発工場「立直し体験」から得たミス対策と「当たり前の事の徹底」ノウハウ

を紹介します。

 形だけの「品質システム・教育評価」等のPMDA指摘に対し、「管理監督者・教育担当者」の使命である「GMPの願いに叶う行動力」の「コーチング」にもお役立頂けると確信しております。

  • 3W1H手法
    • 人は「得心して行動する」⇒「自分が受け入れた品質が基準となる」
      • (1) Where (何処?ズレ)
      • (2) What (何を?行動)
      • (3) Why (何故?必要)
      • (4) How (どんな?方法)

第1講 管理監督者の「GMP教育」

PIC/S加盟から5年、「PIC/S GMP」施行後も止まらない「重大な違反・クライシスな回収」
今般の「GMP」で何が足りない?形だけで実地管理は?⇒「GMPマインドは?」&「人材は?」

  1. 「PIC/S加盟」~「無通告立入」への経緯 (改正後に「同類の失敗をしない、させない」)
    • PIC/S加盟後も「重大な違反・重篤な回収」は何故?「悪しき企業風土」?元原因は?
    • 監督者が心に刻むべき「ルールベース」の怖さ「Blind Compliance」とは
  2. 今般の「GMP」で何が足りない「総括」されましたか?
    • ①「異常・違反の黙認」
    • ②「三現主義の欠如」の現場風土は大丈夫?診断は何で?
  3. 「高い品質」とは?「GMPの3原則」
    • GMP3原則を読み上げ「歌い文句」に終わらせないために、どんな教育を?
    • 「高い品質」とは何?⇒「横綱相撲」⇒勝ち続ける実績 (信用) ⇒不用意な負け (引退)
    • 「医薬品品質システム」の役目と「品質リスクマネジメント」の役割
  4. 「改正GMP省令」で期待されるもの?
    • GMP省令の構成と改正案の概要 (見直し方針の要約と留意点解説)
    • (例) 改正GMP省令は「人体と同じ構成」です?「一つでも劣化は命取り」
      • (1) 製造実施のための「骨格」
      • (2) 変化への対応「筋肉」
      • (3) リスク先手管理の「免疫力」
        そして改正の目玉は、④陣頭指揮の頭 (脳) ⑤経営者魂の品質方針等 (マインド)
    • 経営陣の「陣頭指揮」とは? (上級経営者 経営陣の役割分担運営例)
  5. 「QRM活動計画」での留意点 ⇒「全てのリスクを!」では本気度が伝わらない?
    • 製造所での「患者リスク」とはなに?⇒「患者リスク分類表」見本例
    • 「患者リスク」に目を向けた「ライン巡視のコーチング事例」
  6. 「Data Integrity」確保の留意点 (教える⇒出来る様にするためには?)
    • データ完全性の原則[ALCOA]を徹底しよう!⇒毎日の現場巡視で確認は?
    • 「ALCOA」の5原則だけでは不十分?⇒追加される4原則は「なぜ必要?」

第2講 「企業風土」の見直しと「人材確保」

  1. 「人材」・「企業風土」とは? (会社が決めるもの?)
    • 「人材」・「企業風土」とはなに?⇒管理監督者が求めているもので決まる (原理原則)
    • 「ルールベース」の企業風土の兆候とは?
  2. 「企業風土」の不適切事例 (「当たり前の行動スイッチOFF」の事例と原因)
    • Quality Cultureは「いろんな所」に表れる
    • 「形だけの評価制度」の実害例
    • 医薬品製造所で「求められる人材」とは?
  3. 「人的資源」の確保は誰が? (日本のGMP体制レベルは高いの勘違い?)
    • 「人材育成・確保」は何処から?⇒漠然としたテーマ⇒どこが弱点かの分析
    • 【組織】人材確保の優先事項の明確化 (「人的資源」の強みと弱み取り巻く環境を知る)
    • 【経営】適切な経営資源の投入⇒まず「日本のGMP体制は不十分」を知ってから考える
    • 【どこから手を付けますか? (7つの手法) 】
      • まず、造れ・造れ!「現物主義の綻び」が現れていませんか?
      • 「マネジメントレビュー」で弱点を探して認識
      • 「患者リスク」発見のコーチングで人材育成
    • 「企業風土」の診断は?「Quality Culture」診断目安表」 ⇒数字では見えない所に現れる
    • 第2講の途中で【右脳活性・指体操】⇒「有事の対応能力アップの訓練」

第3講 苦情事故多発工場での「企業風土改善」の取組事例

  • 多品種少量の医薬品製造工場で苦情事故・労災多発生 (26ライン、約150人)
    • 組織の「弱点と強み」の分析と「ライン評価」 から着手
    • ミス対策「トータルパケージ」で「苦情事故、ミス損失削減」にチャレンジ
  • 「ステータス表示」等の「メタデータ軽視」の風土改善⇒混同・異物・表示間違い対策
  • 「ミス24」のミス分類表作成、ミス分類から「根本原因対策でミス激減」
  • 「班長職務標準」を作成し班長の再教育⇒「ライン評価」⇒「小集団活動」でライン改善
  • プロの立ち振る舞い (身に付けたい7つの作法) ⇒挨拶など「当たり前の事の徹底」
  • 3年後に⇒苦情事故は1/10以下
    • 継続的改善で⇒「ミス損失金額」 10万以下/年を7年半継続達成
  1. 起源は「苦情事故・労災多発」
    • SWOT (スウォット分析) 」手法による組織の強み弱みの分析
      • 組織の「内部環境」と「外部環境」の2側面から現状把握分析法
      • ⇒「今後の戦略方針や改善策を立案する診断手法」
    • 「強みと弱み」を知り「強みを生かし弱点補強」
  2. ミス対策の「トータルパッケージ」と目標設定
    • 「ミス24」ミス分類表を作成しミスの根本原因対策
    • 「混同・異物・表示間違い」対策の「ノウハウパッケージ」紹介
  3. プロの立ち振る舞い (身に付けたい、7つの作法)
    • 「Quality Cultureは立ち振る舞いに現れる」
    • 「当たり前の事を徹底」させるには押付けでは無理⇒成功事例を真似る
    • 美しい立ち姿 (躾) /言葉を正し (尊重) /信用行動 (誠実)
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 島田 明
    医薬品食品品質保証支援センター
    顧問

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第2特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 52,250円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 52,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/20 医療機器プログラムにおける該当性判断のポイントと事業化への留意点 オンライン
2024/12/20 医薬品開発段階での処方・製法変更におけるBE試験の考え方と生物学的同等性確保のための開発戦略 オンライン
2024/12/20 ペプチド医薬品の疾患別事例からみる市場性およびペプチドの合成・分析のポイント オンライン
2024/12/23 GMP教育とQuality Culture醸成のポイント オンライン
2024/12/23 日米欧当局のプロセスバリデーションにおける要求事項と承認申請にむけた準備について オンライン
2024/12/23 PIC/Sを踏まえた治験薬GMPガイドラインと運用上の注意点および三極 (日米欧) 規制の解説 オンライン
2024/12/23 承認申請パッケージにおける海外データ利用と開発戦略 オンライン
2024/12/23 GMP省令対応:医薬製造所における製品品質照査と品質システムの構築 (PQS) オンライン
2024/12/23 承認申請にむけた個別症例安全性報告 (ICSR) の取り扱いと評価 オンライン
2024/12/24 NPV (Net Present Value) 計算による医薬品事業性評価の基礎知識 オンライン
2024/12/24 インド・中国における医薬品薬事戦略と現地対応ノウハウ オンライン
2024/12/24 核酸医薬品の品質管理および分析・評価のポイント オンライン
2024/12/24 体外診断用医薬品における承認申請書作成ノウハウおよびPMDA相談のポイント オンライン
2024/12/25 グローバル開発における承認申請のための医薬英語/英文ライティング入門 オンライン
2024/12/26 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2024/12/26 再生医療等製品/細胞治療製品における規制要件の理解と申請書作成のポイント (入門講座) オンライン
2024/12/26 原薬GMP/ICH Q7・Q11の要件理解と原薬プロセスバリデーション実施時の注意点 オンライン
2024/12/27 PIC/Sを踏まえた治験薬GMPガイドラインと運用上の注意点および三極 (日米欧) 規制の解説 オンライン
2024/12/27 医薬品製造現場におけるコスト削減と少人数体制のQC/QA業務効率化 オンライン
2024/12/27 英文メディカルライティング基礎講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策